2016年総評が完成しました。(2017/10/10)

2012年 次点

概要    

名称シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00740Q8U0[外部リンク]
ジャンルETC
対応機種PSVita
発売元ガスト(コーエー・テクモゲームス)
開発元ガスト
発売日2012年4月26日
価格通常版:5,040 円(DL版4200円)
限定版:7,140円
限定版特典ジェノミライ最重要機密書類一式
イオンの音声記録ディスク
次元転換シール(Vitaに貼ることもできるデコレーションシール)
対象年齢CERO:C(15才以上対象)
  • ヒロインとなる記憶喪失の少女「イオン」とのコミュニケーションが主となるゲーム。
    • リアルタイムで行動するイオンに指示を出して、交流のほか、料理や採取などの生産活動を行わせることもできる。
  • 「シャール」と呼ばれる妖精にイオンの記憶を取り戻してもらうことで物語が進む。
    • シャールは市販製品のバーコードを読みこむことで生成でき、オンラインでの通信要素も存在する。
  • 『surge concerto』(サージュ・コンチェルト)と呼ばれる作品群の第一弾として発表。
    • メーカーのガスト自身もさることながらハード側のSCEからも大々的に宣伝された。

要点    

※現行ルールに則り評価の対象は無料配信の第2話までの為、3話以降の内容には基本触れない。
※修正パッチに関しては2012年12月31日終了時点までが対象の為、2013年1月1日以降の改善(又は悪化)箇所には基本触れない。

  • 攻略要素が無いに等しくゲーム進行やイベント発生はDLCに依存する。
    • DLCが遅れに遅れており、結果として何も起きず進行出来ない期間が非常に長い。
      • 更新の無いブラウザゲームのような状況。
  • フルプライスのパッケージ分にはエロゲ体験版以下のボリュームの一話しか収録されておらず、以降は2章除きDLCの有料販売。
    • 切り売り形式で有料DLCが無ければ完結しない事についてパッケージやPSN販売画面には一切書いていない。雑誌等ではあらかじめ告知されていた。
    • 有料DLCは一か月毎に配布と告知されていたが延期を繰り返している。
      • 世界パック第二段 不具合対応の為開発一時停止→6月28日配布予定→7月5日に延期
      • 世界パック第三段 8月上旬予定→9月予定→9月6日配布
      • 世界パック第四段 11月1日配布

経過    

  • 4/26~5/8 パッチ1.00~1.02
    • フリーズやC2、プレイ不能バグが続出
  • 5/9~7/4 パッチ1.03~1.04 
    • 細かいバグは依然残り、バックアップ必須ではあるが凶悪な物の発生頻度は大きく下がった安定期
  • 7/4(深夜)~8/2 パッチ1.05~1.06
    • 2章を入れないとタイトルからゲームを始める事が不可能に。その後もタッチ無反応化やアイテム消失が発生
  • 8/3~ パッチ1.07 
    • 1.05以降追加されたバグのうち重大な物は修正。
      • アイテム消失バグに遭った物に対しては数を一律1個にして復活、の筈だが一部プレイヤーはレシピは復活するものの未作成状態に戻されるなど杜撰。
      • シャール共有0化バグ発生(本来入手できる筈の装備やスキル取得が不可に)
    • 8/12サーバーの調整で解消
  • 8/21 パッチ1.08
    • 細かい不具合の調整と公式で発表されたもののユーザーが把握しているバグで修正された物は無い。
      • 実際はDLCの為のパッチらしい このパッチによりシャールウィッシュ達成の表記が何度でも出るバグが発生(プレイには影響無)
  • 9/6 メンテナンスにより無限にクェーサー達成可能に(無限にポイントと経験値取得)。当日修正されたが告知なし。
    • 同日世界パック第二段、有料シナリオ配布開始。
      • 同時にイオンのヘッドアクセサリーを有料DLCで配布(この時、ロングヘアー以外で装着しないバグは継続したままの状態)
      • 修正バグ 就寝イベントで「おやすみ」を選択すると、進行停止するバグの修正、椅子や足をつきぬけていた服「リンカージェン」の修正。
      • 追加バグ 追加衣装にイオンの首から下のタッチ判定が無くなり空間扱いになるバグ、及びアイテムレシピ取得に関するメッセージの不一致。
      • アイテム「白木ます」による温泉デートが実際には部屋から移動せず、イオンの頭頂部を見るだけの内容に。
  • 9/15 クェーサーボーナスで追加のシャールアクセサリの購入必要ポイントが100と表示されていたが、実際は10000または5000引かれる。
    • さらに、この時追加された悪魔の尻尾を複数体につけたシャールの巣から帰還するとC2が発生。
      • 個人差があるがフレンドやリンク先まで巻き込むバグ。
  • 9/24 9/15の必要ポイント表記ミスに対してポイントが返還される。
    • 同時に一部のプレイヤーのデータでクェーサー送信回数やHymPがマイナスされる設定ミスが発生。
  • 9/28シャールのアクセサリが追加。
    • 共有0で装備可能と表記されていたが実際は20以上を意図し設定していた、結局0でも装備可能に修正された
    • また9/24以降問題となった、プレイヤー所持のHymPとクェーサー回数が減少させられたプレイヤーに対し修正返還される。
      • ただし申告制なため放置を食らうプレイヤーも。
  • 10/15 パッチ1.09
    • シャールの尻尾全てが物差でも入っているかのようになっていたグラフィックバグの修正
    • 1.07以降、イオンがロングヘアー以外の髪型ではヘッドアクセサリーを付けない様になっていたバグの修正
    • 白木ますデートバグの修正
    • ガストID登録した状態でイオンの質問に答えると貰えるボイスメールにおいて、対応する質問の選択肢がどれも逆になっていた不具合の修正
    • 仕様変更 イベント消化率(ラブラブ度)により視点変更。ただし任意では不可能で勝手に移動される。
      • 条件達成には3章以降、すなわち有料DLCが必要。
    • 今までの仕様はイオンの食事中等には夢世界に行けない=ソーシャル機能が利用できなかったがこの制限もイベント消化率(ラブラブ度)により無くなる仕様に変更。
      • 上記同様有料DLCが必要。
    • 最大10分で発生する強制スリープモードが無くなった。
      • 放置が基本の環境ソフトである本作において致命的な欠陥だった為、最も大きな変更になる。
    • その他にもいくつかあるが、ゲーム内容に影響が無いため割愛。
    • 新規バグ バグの内容を公表しなかった今までと異なり、1.09での発生バグは公式が比較的詳細に開示しているため割愛する。
      http://social.gust.co.jp/pc/support/ciel/index_p08.htm#1016[外部リンク]
      • 悪魔尻尾のC2誘発は載っていない
      • セーブアイコンが出ないバグは実際はセーブされている為問題ないと書いていたが、事実と異なりセーブされない。
      • シナリオリセットについてそのまま進めて問題ないと書いていたが(現在その記述は修正)、
        実際はそのまま進行不能になるケースとシナリオをサイド進行できるケースでプレイヤーにより明暗が別れた。現在その記述は修正された。
  • 10/30 パッチ1.10
    1.09同様に公式に情報が書いてある。
    http://social.gust.co.jp/pc/support/ciel/index_p08.htm#1016[外部リンク]
    • 未記載の修正バグ フォロワー奇数で最初に登録した人が表示されない不具合の修正。
    • イオンに対する時間指定で、3度目の交渉時ありえない時間が提示される不具合の修正。
      • これらは初期から存在するバグで公式では認めていなかったためか、修正報告も無かった。
    • 追加バグ アクセサリーにより、シャールが読み込み中で表示されなくなるバグの発生率増加
      • 古くから存在するバグで、厳密に言えば追加されたわけではない
    • 料理中のオブジェクト速度高速化。イオンと同期していないため、透明人間が高速で料理している様な絵になる。
    • タッチ判定の不安定化。同じ場所でも空間判定になったり無反応になったりする。
    • 行動「料理中」にデートイベントを行い終了すると座標がずれ机に向かって料理を始める。
    • 仕様変更 1.09で撤廃されたスリープがディスプレイを消すものとして変更された。
      • 内部的には通常進行かつ音は出るので1.08以前よりはマシ。
    • 時期限定ハロウィンイベント。 二日間イオンが魔女風の服を着るだけの内容だが、季節も曜日も全く無かった本作としては異例。
  • 11/1セカイパック4及びTALKパック3、有料衣装配信開始
    • 有料衣装のヘッドアクセサリが夢世界移動で強制解除されるバグ
  • 11/15パッチ1.11
    • 1.09時以降公式発表の修正内容が詳細になったが、再びもとの体制に戻った
    • 修正バグ
      • 11/1配布有料衣装のアクセサリ強制解除バグの修正
      • 作成完了報告台詞が消失していたアイテムのうち、一部の修正
  • 12/6 ExtraTALKパック
    • そのように説明されていないが、実質グッズ販促用の台詞集
  • 12/18 パッチ1.12
    • バグ修正及びクリスマスイベント追加
      • イオンと同期しない高速料理バグの修正
      • シャールウィッシュが勝手に達成された事になるバグの追加
  • 12/29 コミックマーケット開催日
    • イベントへ行きグッズを買ってくるように催促される
    • 珍しく選択肢が1択ではなく「コミケ行けないよ」という否定の選択肢が存在する
      • しかしそちらを選ぶと笑顔で「ネット通販で買ってね♪」と言われる

選評    

選評案その1(Ver1.12対応)    

※検証した住人複数より内容への異論が出ており審議中。



まず、シェルノサージュがとはどういうゲームなのか。
ゲームらしい要素が無い、または形骸化している為に筆者も定義には悩んできた。
今までは便宜上環境ソフトとしてきたが、それも正確とはいえず今はこう定義している。

画面を叩くとBOTがランダムで喋るソフト
・画面をダブルタップするとイオンがある程度その場の行動に応じた、または関係無い独り言を始めだす。
・これを基本として、たまに選択肢のある会話も出る。
一択の無意味なもの、イオンの性格変更用の選択肢が主。
(性格変更にもほとんど意味が無く、ただ台詞を聞くのとあまり変わらない)
・4~5回叩くとその場ではネタ切れとなり、以降はお触りモードになる。
ろくにパターンが無くすぐ飽きる。
・十数分放置か、行動が切り替わると会話ネタが更新される。
放置時間が短いと1回叩くだけでネタ切れになる。

これがメインの内容。
発売当初は同じ言葉を何度も喋っていたが、アップデートにより
その場では何度もループしない様にはなった。
それでも、いまだに台詞はすぐに底を尽く。
筆者は1日10分かからない起動時間だが、何度も同じ台詞を聞いてきた。
「危険な薬品~」「実用書も~」一体何回聞いただろうか。
「今度パジャマパーティーやってみない?」こうした思わせぶりな台詞もあるが
当然そんなイベントは存在しない。意味の無い台詞群のひとつで真に受けると辛いだけ。
「あなたとお話しするのが楽しすぎて次の日喉が痛くなってる」いや…せいぜい日に数回画面叩いて終わりなんですが…
一方的にイオンの薀蓄話を聞く場合がほとんどだが、選択肢の出る会話もある。
選択肢「よく似合ってるよ」「かわいい」どう違うというのか。
これなどまだいい方で、本当に一択しか無い選択肢が多くユーザーの意思が反映されない作り。
「今度デートに行くときは腕を組んだりしてみたい」→一択返答「歩きづらくてイライラしそう」
(こんな返答しかないのは実装が面倒だからなのかと邪推したくなる)
この様なBOTソフトでは本来莫大なテキスト量が必要だが、それを充分に用意していなかったのは勿論、
本来1ヶ月ペースでアップデートするのを前提に組んでいたものを
2ヶ月ペースで継ぎ足す事になってしまった為ユーザーの消費速度に耐えられるはずも無く…。

機嫌や服の好みといったパラメータもあるにはあるが
胸触りまくって機嫌悪くしても、時間経過するだけで機嫌はグングン上昇する。
寝れば上機嫌も最悪もリセットされる。
そもそもデメリットが全く存在せずゾンビ歩きになるか無表情で口を動かさず鼻歌歌うか程度。
服の好み…有料DLC買わなきゃ3着しか無いのにどうしろと?
筆者は4章分の5着持ちだがやはり反映されている様子は無い。
食事の好み…何食おうが体調変化の類は無く結果は同じ。食ったときの説明台詞が違うだけ。

変化の無い時が続くが、アップデート後は新しい台詞を探す作業が出来る。
この時ばかりは活気付くと言っていいかもしれない。しかしそれもすぐに消費される。

「様々なコミュニケーションをとり、行動しだいでイオンは段々とあなたに心を開いていきます」
と、関連サイトや雑誌で宣伝されている為に勘違いされたが、
イオンには触れ合いによる育成要素や仲良くなれる要素は存在しない。
無目的に台詞を喋るだけのBOTアプリである。

一応ExtraTALKパックで、一時的にではあるが毎日一種類ずつ新規台詞を喋るようになった。
「あなたの為に頑張っている」「絶対に諦めたくないよ…!」「一日も早く届けたいの」
と、3000円のコミケグッズ購入を熱心に勧めてくるイオンちゃん。
「昔好きだった子から電話かかってきて、話も何故か弾んで嬉しく思っていたら
途中からセールスの話に変わった」というリアル経験を思い出しました。
10日ぐらいでネタ切れらしく、もう無いです。

メイン部分は9割方説明した様なものだが、枝葉の部分についても述べよう。
上記だけでも充分なので読まなくてもいいです。
一応、本作はBOT少女イオンのリアルタイム生活シュミレーションの形態も取っている。

ー生活パート
イオンの行動パターンの内訳
机作業 工作 昼寝 食事 読書 書き物 ぼーっ(呆け)
台所作業 料理 片付け
姿が見えない 外出 トイレ 風呂
ベッドで寝る 睡眠

絵的にはおおまかに4種類。特に机作業はどれもほとんど同じでたいして動きは無いと思っていい。
工作…気持ち動く。布を作るのに鉱石を叩き始めたり、
金属精錬ではんだ付けを始めるなどモーション選定は出鱈目。
食事…気持ち動く。「果物で甘い実にあたると嬉しい」と言いながら白米食ってたり、
食事内容と絵がまるで一致しない。口も動いてない。
台所作業はそこそこ動くが、視点変更解禁されればの話で
デフォルト視点では冷蔵庫に視界が遮られ動きが見えない。
見えたら見えたで、無限に湧く人参を捨てる作業をしていたり杜撰な部分が見える…が動く分まだマシ。
(視点変更解禁には有料DLCを購入後シナリオ進行度を上げるのが必要。)

イオンの一日
睡眠→(食事パターン→空き時間パターン)×2→食事パターン→風呂→睡眠
*食事パターンは「料理(ストックがあれば省略)→食事→片付け」
*空き時間パターンは「昼寝、読書、書き物、ぼーっの4種からランダム選出され、次の食事まで30分間隔ループ」
*工作、採取(外出)を頼むと空き時間パターンに取って代わって挿入される

これをただひたすら、発売から半年以上バグらない限りは変わる事無く繰り返してきた。
(一応1.10及び1.12で一時的に既存服の色を変更したハロウィン服及びサンタ服に
変更になるイベントが入った。帽子は新規だがリアル連動は半年以上経ってこれだけ)
パターンがあまりに貧弱なうえに、シナリオ進行に応じて発生するイベントを除けば何も起きず変わらず。
ただひたすら繰り返されるこれは当然長期の鑑賞に耐えるものではなく。
食事で成長や体調変化といったこともなく。空き時間パターンは特に意味の無いダミー行動であり。
工作は作成後の台詞が聞けるというだけで使い道の無いものが大半であり。
固定イベントである、ねりこ訪問とデートはそれぞれ数分で終わる上に各章につき足して10~20程度で有限であり、
DLCで継ぎ足されるはずのものだが配信の遅れにより何も発生しない期間が1ヶ月以上続き。
服も有料DLCや特典を除けば3種類しかなく、家具配置等のギミックもなく、ミニゲームでの時間つぶしも無く。
曲が常に一種類のみしか流れないのも、変化が無いという印象を強化する。

アイテムの採取・作成を頼む、起床と睡眠の時間を決めるぐらいしか出来ることは無いが
上記の通りアイテムの大半は使い道が無い。
時間設定も決定権はイオンにあり、110分以内の範囲で既に設定されている時間をずらすようにお願いするコマンドでしかない。
しかもシェルノサージュを起動していないと時間設定は無効化されるうえ、
イオンの呼びかけに応じないといつまで経っても寝ない為に
寝つきを監視していないといけないという…介護ですか?

リアルライフシュミレーションとは形だけの物だと思っていいだろう。
「シュミ」レーションだから合っているか。
単調さはある意味リアルではあるかもしれないが、ゲームとしてプレイヤーを楽しませる為の設計はそこにない。
「モーションと台詞は無料で配布」が宣伝文句だったが、台詞はともかくモーションは使いまわしのトイレしか追加されていない。

デート?有限ですぐ終わる為要素としては欠片みたいなものだが、
重視する人も居るので説明すると単なる固定イベントで、ループする背景を歩くだけの内容。
海デート…毎回「水着着たほうがいいかな」と聞いてくるのはDL版の僕に喧嘩売っているのだろうか。歩くだけです。
学校デート…廊下歩くだけで「~思い出した。云々。じゃあそろそろ帰ろうか?」このパターンが毎度展開される。
廊下歩くだけの内容しかないので、職員室や学食に行こうという話は出るが勿論行かない。
ループ廊下歩いてるのに「そろそろ廊下終わりだから帰ろう」学校は特に酷いので3行も書いたじょ。
ショッピング…買い物できません。ループ背景バックに歩いてファッションがうんたら。
「レストラン入ろう」「試着してくるね」と言った次の瞬間には部屋に帰っており「おいしかったね」試着の感想。
ジャンク屋…ループ背景バックに(ry ジャンクについて熱く語る。
そして「買い物できなくてストレスが溜まるからそろそろ帰(ry」黙れ。
カフェデートと温泉デートは固定背景で、食う描写等は暗転処理でごまかして終わり。モーション使いまわせばいいだろうが!
正気でやるとイライラしてくるが、幸いどれも3分で終わる瑣末な内容です。親切。

ーシナリオパート
完全一本道で分岐の無い紙芝居形式。各章、オートでスタッフロール含め2時間弱のボリューム。
十数個に分割されており、後述されるシャールでロックを解除し読み進める。

パッケージ版について。
シナリオ内容的にはアニメ1話だけ見るようなもので、評価もしかねるといった所か。
イオンの戦いはこれからだ、という話。
詩魔法はちゃんとムービーとなっており、そこはフルプライス取ったうえでの体裁なのだろう。

そして2章以降。やはり2時間弱のボリュームだが、こちらは無料や500円ならば納得できる範囲ではある。
しかしパッケージ分の不足を補えるものでもない。
シナリオ展開の唐突さはともかく、ウリであった詩魔法演出の急激なクオリティ低下は当然の帰結か。
詩という最大の見せ場でぐるぐる回ってるだけとかクチパクが全く合ってないってどうなのさ。
口の動きがあってないのはこのゲーム全般に言えることだが、見せ場ぐらいどうにかならなかったのか。
一応4章は山場と言う事で大幅にマシだったけど、描写省略したりは相変わらず。でもかなりマシ。
「イオンが何も考えないで騙されて片棒担いで事件が起きて死人が出た」と書くと2章と同じような造りですね。

…どのみち、分量が少なすぎて内容は批判にせよ褒めるにせよ足りないというのが実情。
何故これをパッケージソフトとして売ろうと思ったのか。
今時スキップ機能が無いとか、パートによって勝手にオートにされる等も些細な事だ。

ちなみに、シナリオと詩魔法が見たいだけなら3及び4章章購入でそれぞれついてくる
電撃シェルノサージュに全部1,2章全部入っている。
ボイスこそ無いが説明不足で唐突な描写が整理補完され、本編よりはるかに出来がいい。
電撃シェルノサージュは以降も配信予定で同様の措置が取られると思われる為、アプリ本体は極論すれば不要。



ーシャール(妖精育成ソーシャルゲーム)
シナリオパートのロックを解禁する為の妖精、シャールを育成管理するパート。
ロックされたシナリオに妖精を配置し、能力に応じ
30分程度から数十時間待つことでシナリオが読める用になる。

もったいぶって短いシナリオ読むのに時間かけさせて
延命してるだけのような気がしていたが実情はまた異なる。

シャールの雇用、スキルやアクセサリ購入にはHymPというポイントが必要になる。
毎日提示される「イオンの目を触れ」「イオンの外出からの帰還を見届けろ」等の
課題をクリアすれば数百ポイントを獲得出来る。
イオンがただのBOTで毎日会ったり触れ合う意義が台詞を聞く以外に無い以上、
このHymPを獲得させる為の課題が毎日のアプリ起動、コミュニケーション()の動機付けとなる。
ちなみに最新パッチで、何もしてないのに勝手に課題達成したことになるバグが発生中。

…それも雇用無料券の濫発で形骸化した。
もっとも、データクラッシュが頻発し限定版特典シャールを雇用出来ない事態が発生した
初期には応急処置として仕方なかったのかもしれない。
しかしその後も後述されるクェーサーで、コンテンツを提示出来ない代わりの景品として濫発され
今もそれが常態化している。

シャールの雇用にHymPは不要となった。誰でも1日で1章分、のんびりやっても10日かからず修復可能なシャールを雇用できる。1体いれば充分。
後は次のDLCが配布される2ヵ月後まで修復と言う役割は無くなり状態「ひま中」がずっと続く。1ヵ月半使い道がなく遊ばせておくしかない。
育成や雇用についても、いわゆる強シャール間でも差はあったがそれも能力を抑えられ似たような能力値と化した。
育成は完全に趣味であり、頑張っても無料で雇える強シャールに適うはずもなく。強シャールはもう伸びしろがなく。

それでも、イオンにゲーム的な要素が皆無であり、毎日起動し触れ合う動機付けが無い以上
このパートが本作をもたせている。ような気がしないこともなくはない。筆者は無視している。


また、シャールにはクェーサー送信というユーザー参加のシステムがある。
各ユーザーの持つシャールに、星にエネルギーを送信させ一定量溜まると特典がアンロックされるというもの。
毎日送信可能かが更新される為、定期的な起動の動機付けのひとつである。
夢世界に移動後、シャール選択→クェーサー選択→ネットワーク接続→送信選択→決定選択で完了し
戻るボタンを三回押してやっと別のシャールを選択できる。
…毎日、6体分やるにはコマンド階層が深くすぐに面倒になる。

ゲージが振り切れてもプロデューサー土屋氏は「バグで本当は貯まっていない」と言い特典開放は遅れた。
その後はとっくに需要が無くなった無料券を濫発していった。
呆れたプレイヤーのクェーサー離れが進み、温泉デート開放は大きく遅れた。
…今度はゲージが貯まりきる前に開放された。

既にクェーサー送信を行うユーザーは固定化されており、予測がしやすい事から
これまでの様な出鱈目なやり方はしないだろうがユーザーは離れていった。
メーカーの都合に振り回されるだけのユーザー参加などいらない。



バグ
細かいバグについては選評外の要点に記述している。詳細はそちらを参照の事。
突然のデータクラッシュが存在し公式がバックアップを推奨していない以上、
(電話対応でも言及を極力避け、こちらから触れても曖昧に濁す)この点だけでもクソアプリだと断言する。
筆者は半年で2度やり直しているが(一度はイベントフラグのデート消失、2度目は起動不可)
これが比較的軽いのか重いのかはわからない。
7回やりなおしたと言う者もいれば、一度もやり直していないという者もいる。
わかっているのは、いまだにクラッシュによる脱落者が発生しているという事。
にこにこ生放送「バグの発生状況について詳細にお願いします」それデバッガー相手に言う言葉じゃ…


良いところ
・ソーシャルの形態をとるシャールは育成するメリットが無く、他プレイヤーとの協力要素も形骸化して挨拶程度の意味しかない。
ゲーム性が無くこれ自体はクソ要素なのだが、結果的に利害関係も成立しえず
「ヲタゲー買った駄目な人間同士の連帯感」で安心して馴れ合うには最高の環境が成立した。
ツイート機能を使うプレイヤーは数百人程度と思われるものの
「新しいPCが使いにくい」「DIVA-f楽しい」「ぶつもり欲しい」「どこそこのラーメン屋うまいですよ」
シェルノと関係ない会話は実に楽しそうです。
・ポリゴンモデル自体はギャルゲーとして充分用を為すレベル。動きがアレだが。
・衣装はエロ衣装の割合が多い。そもそもの絶対数が少なく普段着がらしい普段着が少ないのだが。
・電撃シェルノサージュでシナリオを読む分にはまともに見える、という事は大筋は悪くないことを意味する。脚本演出が腐っているだけで。


結論。ゲームであることを放棄している。
楽しませるという意思が感じられず、形だけソーシャルや人口無能を入れてみましたといった所だ。
仮に環境ソフトだとしても、無変化な絵がずっと続き用を成さない。放置数分で画面が真っ暗になる。
変化はDLCで補われるというコンセプトだった筈だが、配信の大幅な遅れにモーション追加はほぼ無しと後退縮小した。
グッズ販売やニコニコ生放送といったゲーム外コンテンツがメインで、本体こそがおまけという構造になっている。
そしてユーザーはデバッガー扱いされ今も同じ状況がずっと続いている。
バックアップが必要(バックアップデータ自体壊れていることに気付かない事がある為完全な対処法ではない)
というのは、メーカーを信用できず自衛するしかないという事だ。
これに関わってしまったのが、ただただ悲しい。

選評案その2(ver1.06時に投下されたもの)    

本作はアトリエを手がけるガストが送るリアルタイム・ライフ・シュミレーション。
SCEが大々的に宣伝をし、ガストの親会社となったコーエーもシブサワコウを呼ぶなど広告展開にも本気を思わせる期待の大作
それが「シェルノサージュ~失われた星へ捧ぐ詩~」。
ハードの普及台数やジャンル的には売れにくいオンラインゲームとしては初動3万本売るなど好調な出だしとなった。

だが、このゲームおかしいところがいくつかある。
ゲーム内のカレンダーには「21日」が無かったり、デフォルトのイオンの生活リズムが変だったり、
パケ裏の説明にリアルタイム・ライフ・「シュミ」レーション、SFを「サイエンス・フィジカル」と言ったり、
ヒマワリやチューリップなどが明らかリに別の花(しかもグラフィックは名前が違うだけの色違いだけという)だったり、
バーコードの仕様も理解していないなど開発者の無知ぶりを見受けられる。
さらに、定期的にデートスポットや新会話モーション追加のTALKパックが無料で配信されるということなのだが、
なぜか新モーションはお手洗い(入浴の使いまわし)が追加され、御手洗い中にトントンすると一緒に入る?という台詞が用意されているという開発者の基地外じみた迷走っぷりも感じられる。
また、二章以降(正確には三章以降)は有料DLCとはパッケージのどこにも書かれていない。
なんら情報を仕入れることなく店頭で一目ぼれ買いなどしてしまった折にはストーリー完結までDLC購入が必須という仕様に驚かされることだろう。

本作は天文の皇女イオンとのコミュニケーションを通し、また、シャールという妖精を用いて記憶の修復を行い
彼女の失われた記憶を取り戻していくというのがメイン内容となっている。
配信のメインシナリオは基本的に有料DLCとして順次公開されていく。
本作のパッケージだけでは一般的なゲームでいわゆる序章と呼ばれる類の長さで、クリアすること自体は早くて1~2日で終わってしまう。
その内訳も大半は修復を支持して放置する待ち時間、テキスト部分は音声を全て聞いても2時間程度で言い換えればスマフォアプリレベルと思われる。
その一章だけのボリュームでありながら、フルプライス価格という鬼畜っぷりなのである。
さらにそれに輪をかけたようにコミュニケーション本編の部分でも残念な仕様が多く見受けられている。
基本、画面をトントンしたりお願い事をしながらイオンとの交流を深めていくというシステム。
しかしイオンにおさわり出来るが、身体各部位に反応が数個あるだけで即飽きるうえ、実は全くやらなくてデートやイベントは問題なく起きる。
通常会話にも言える事だがゲーム的な意味はほとんど無い。シャール育成にのみ関係する。
またおさわり出来るのは、ダブルタップし続けて会話ネタが切れた状態。
デートに至っては事前に予約するか、思い出アイテムを使用していくのだが、もったいぶっている割にはデート自体はゆっくりやっても2、3分で終わり、
さらにこれからイベントか!?と思ったところで終わるというぶつ切り感が糞さをかもし出している。
イオン「これから○○しよう」→次の瞬間部屋に戻っており、イオン「楽しかったね」というイオンちゃん自己完結の展開が多々、目に付く。
グラフィック部分でも荒く、髪や服が椅子や机を余裕で貫通したりしているところが目に付く。
イオンというキャラクターがメインのはずなのにキャラモデルは一昔のポリレベル。
背景は光源処理もされていないためイオン自身やその周りに行動によって光が差すことも影が落ちることも無い。
その上、背景が絵であることもありイオンと背景の明るさが違いアンバランスな空間をかもしだしてしまっている。
イオンのモーションも色々と酷い。

冷蔵庫から飲み物を出して飲むときは何も持ってない、不機嫌になるとスーッとゾンビ歩き、
料理の種類はそこそこあるのに食事のモデルは数種類しかない為食っている物が実際と全く異なる。
添い寝で枕を貫通する腕、デフォルトで実質2着の衣装のうち1着はいまだにスカートから足が突き出っ放し
パッチ配信で改善された後の状態でこれであって、
1.00~1.02では空中浮遊、工作が終わっても机から道具が消えない、空中にありえないものが登場する、髪の毛が固まって刺さっている、
ベッドや机に張り付くイオン、冷蔵庫で眠るイオン、永遠に冷蔵庫開け閉めする、壁に話しかけるなどが「常態として」存在、プレイ不能のトリガーだった。
1.03~1.04で頻度は大きく減りプレイ不能ではなく一過性の物に落ち着いたものの、
1.05~1.06では壁埋まりの報告が多く初期程では無いがぶり返した。追記者も姿が見えない訪問者に遭遇している。

※1.03では安定性の為か食事や本等のオブジェが中空から現れ消える様になった。
トントンするといちいちオブジェクトが消えてからイオンの台詞が始まる。
1.04でも安定の為か、昼寝→読書→ぼーっ等の机作業移行時、いちいち座っていた椅子から立ちあがり座り直す様に不自然化。

今度は仕様についてであるが、このゲームはイオンとのコミュニケーション以外はオンラインに繋いで情報を送受信することが頻繁にある。
設定を変えるのにも、シャールウイッシュ(妖精からの指令)を確認するのにもオンラインへと接続される。
シャールウィッシュを達成しても接続をすぐに任意で行わないと無かった事になり易い。
無駄に頻繁にオンライン接続を要求される仕様のためテンポを著しく崩している。

オンライン要素でプレイヤーはシャールを雇い修復作業を行ってくことになる。
簡単に言えばソーシャルゲームになっているのだが、これが迷走を繰り返していた。
オンライン要素でプレイヤーはシャールを雇い修復作業を行ってくことになるが
シャールはバーコードから読み取りポイントを消費して召喚し契約をするという手順となっている。
シャールを生成するバーコードは上5桁の数字から割り当てられ容姿・属性・名前などが決定されていくのだが
いかせん、国内に流通しているバーコードは上2桁が国、その次3~7桁がメーカーなのである。
おかげで、生成されるシャールの水属性が多く、シャールも似通ったものが出来上がる。
コレだけでは糞要素にはまずはならないのだが、さらにゲームの仕様でシャールはそのシャール所持ユーザー全員と共有されるため
ユーザー数が増えれば増えるほど経験値が増えるので契約ポイントはうなぎ登りに上がっていくのである。
上記のバーコードの仕様も合わせて、最初に一体(成長なし)はもらえるものの新規はなかなか契約できず敷居がどんどん上がっていってしまう。
救済としてシャールを3体まで無料で雇える&初期ポイントを1000にする感謝キャンペーンが行われたが、
当然ながらそのようなバラマキを行えばバランスもクソも無くなるに決まっている。
ポイントの使い道は無くなり、シャールウィッシュを達成する意味も薄れた。オンラインならばある筈の競争もやりようが無くなった。
感謝キャンペーンも誰に対しての感謝なのかもすでに分からない状態。
ちなみに他ユーザーたちの育てたレイバーシャールを利用すると成長の楽しみも無くなり速攻でシナリオがあっけなく終わってしまう。
結果、狙って成長させる必要も無いのでシャールはただの鑑賞道具と化してしまう。
シナリオクリア後は次の章が配信されるまでやることが無くなりイオンとのコミュニケーションくらいしかなくなってしまうのは残念。
そのコミュニケーションも、一か月放置でも毎日接しても大きな差は無くトントン無反応バグで出来なくなるという糞っぷり・・・。

他にオンラインではユーザー参加型のコンテンツとしてクェーサーという物がある。
所持してるシャールに、星にエネルギーを送らせて再生させるという趣旨のシステム。
各ユーザーがエネルギー送信して、その合計値が一定になると特典でアクセサリが増えたりシステムがアンロックされますよという物。
だが、その合計値というのがその場その場のガスト側の都合で決まる上に、特典を用意できないらしく
エネルギーがゲージを振り切ってるにもかかわらず放置されるという事がよく起きている。
ハイペースでエネルギー送信されれば高値を設定されてハードル上がるだけだし、
ローペースなら低値を設定されてノルマ達成までの期間は結局変わらない。ユーザー参加というコンセプトは破綻してしまっている。

イオンとのコミュニケーションでも工作、採取、睡眠、風呂などリアルタイムで時間が掛かる。
時間が掛かるだけなら問題ないのだが、ゲーム内の時間がおかしい。
ご飯食べて片付けて→ご飯食べるなど奇怪なライフスタイルをたまにとることもある。(ご飯が睡眠・風呂に変わることもある)
生活リズムが違うため自分がお相手できるときでもイオンは睡眠中・食事・風呂ということもある。
これらは行動が終わるまで何もさせてもらえず(睡眠は夢の世界には行けるものの)、終わるまで数十分以上おとなしく待ってるしかない。
たまにイオンが私を見ててねというがほとんどが椅子に座っていたり、調理中などはあまりリアクションや台詞のレパートリーも少なく飽きてしまう。
作業中にこちらに呼びかけお願いごとをすると、立ち上がってこちらに来て、一度椅子に戻って、再び立ち上がってこっちへ来るという謎の行動も見られる。
一応、こちらから時間指定するコマンドはあるのだが、実際には時間は決まっており
2時間程度の範囲内でずらすようにお願いするコマンドでしか無い。
さらに、時間を指定してもその通りに動いてくれず2時間以上遅れて行動するのはよくある話。
さらに1.06でのパッチでは本編である二章をDLしないとC2エラーが頻繁に起こりまともにプレイできず、
その二章で新たにアイテム消失バグ(レシピ・アイテム共に消滅しているはずのアイテムをなぜかイオンは装備してる状態になる場合も)、壁にヒビが入る、
シャールに特定アイテムを装備させると永遠に読み込めなくなる、イオンが突如トントンに反応しない話しかけてくれないという無反応のバグが登場した。
原因は現在不明で、特に後者はトントンに反応してくれないため
シャールウイッシュの「呼んで」系のお願いの達成やイオンちゃんと会話やおさわりできなくなるという致命的な不具合となってしまっている。

本作はたまにフリーズと勘違いしてしまいそうなラグ・静止が多い。
画面切り替えや、コマンド選ぶ際、ねりこが来日したときなど、風呂に入っているときに出来ないコマンドを選ぶなど10秒ぐらい反応しなくなるときが多々見受けられる。
本作はただでさえバグが多く、この手のものはユーザーをヒヤッとさせてしまう。
バグとしてシャールの巣で発生するC2エラーバグなど再現性の高いものや
初期はガストID登録する桁が足りなかったり、
まれに発生するC1、C0、本体データ破壊するなど致命的なバグも動画・画像つきで報告されている。
細かいバグも多く、発売当時はゲーム内のチャットでも不具合報告は珍しくは無かった。
未だに改善されていない不具合報告コメント欄が250文字制限のはずが実際は86文字制限であったりする。
そのどれもが、ちょっとテストプレイすれば分かるものばかりという・・・その状態で発売されてしまったのである。

公式の対応としてはパッチは早期配信されたものの致命的なバグは完治しておらず「セーブデータバックアップ各自でしてください」という投げやりな対応っぷり。
度重なるパッチ配信されているものの、寝起き棒立ちや眼鏡バグなどの一部のバグは改善されているが
未だに肝心なC1、C2エラーは改善されておらず、パッチの配信に伴い新たにEエラーのものも出現が確認されたという。
7/13に公式のニコ生放送で公式の謝罪会見に等しい驚くばかりの大量のバグと謝罪を放送し、不具合を認め、シェルノユーザーに対してデバッグを呼びかけるなどの姿が見られた。
挙句の果てにWI-FIユーザーはもとより発売日に購入した3G版ユーザーが初期契約切れて既に再契約したであろう後に契約限定コンテンツ配信発表とか既存ユーザーを切り捨てる始末。
既に3G再契約しているユーザーやシェルノと共に契約したユーザー、さらには他タイトルで別プランの契約したユーザーに新たに2100円で契約しなおせ、
配信デートスポットやコスチュームが欲しければWI-FI版ユーザーに至っては新しく30000円近くかけてVita3G版本体購入しろ、ということなのである。
特典内容は衣装だけならまだしもデートスポット配信という、RPGで言えばダンジョンを1個分に相当するものであるから多くのシェルノユーザーにとっては辛いものとなったであろう。
課金コンテンツや本編シナリオの度重なる延期の中で、シェルノサージュのこれからのDLC配信展開についてはバグ騒ぎで中止にならないよう祈るばかりである。

選評案その3    

シェルノサージュのクソ要素=バグ、と思ってはいないだろうか。
勿論バグはクソだ。大勢のプレイヤーをフリーズやC2エラーでプレイ不能に追い込んだバグはひどいものだったし、頻度は下がったとはいえ今も完全に無くなったわけではない。
本スレでソフト購入を報告すると、最初にこまめなバックアップを勧められるような状況は依然ある。
しかしシェルノサージュのクソの本質はバグではない。度を超したつまらなさ、やることのなさ、ボリュームのなさこそが最たる問題なのだ。

ではこのゲームで一体何をやれるかをあげていこう。
まず画面をタッチして、ヒロインのイオンの話を聞くことができる。ここは問題ない。女の子との会話は楽しいだろうし、発売当初はともかく会話DLCが追加された今では会話の量もそれなりにある。
ただし会話がすぐに消費され枯渇するのを防止するためか、数回話すともう新しいことは聞けなくなってしまう。
別の(かもしれない)話を聞こうと思ったら、十数分またはイオンの行動の切り替わりを待つ必要がある。行動はそう頻繁には切り替わらないが。
会話後は体にタッチできるが、パターンが少なすぎてすぐ飽きる。

さて会話以外では何をやるか。
このゲームはリアルタイムライフシュミレーションを謳っており、七次元先で実際に生きている設定のイオンはプレイヤーの干渉が無い時も自由に行動している。
それを鑑賞して楽しむのもいい……と思うかも知れないが、それは無理だ。
プレイを始めて3日くらいならまだ見ていない行動もあるだろうが、モーションのパターン数がたいしたことないので、すぐに見飽きる。
行動の種類自体は14種だが、24時間で14種と考えると多くはない。
その上、内訳を見ると、ぼー……(ぼーっとする)、お昼寝中、読書中、書き物、工作中、献立思考、料理中、食事中、お片付け、外出中、着替え、お手洗い、入浴中、睡眠と、見ればわかるだろうが半分近くはろくに動かない行動であり、また着替え、お手洗い、入浴中、外出中の4種はイオンは画面外で見ることができない。料理中とお片付けも、視点変更が開放されないと見えない。
これを退屈せずに鑑賞できる人は、きっと悟りとか涅槃とかの境地に達しているのだろう。うらやましい限りだが、凡人の我々にはとても長期の鑑賞には耐えない。

ではシャールの育成はどうだろう。
その前にシャールについて軽く説明すると、イオンの心の中「夢セカイ」を修復するための妖精で、バーコードを読み込ませることで呼び出され、契約する。
同じシャールが他の人に呼び出され、同時に複数人と契約することもある。この場合、共有者が多いシャールは成長が早く能力が高くなるが、契約に必要なポイントHymPが高くなる。
ここで問題になったのがバーコードの処理で、呼び出されるシャールはバーコードの上5桁で決めているのだが、バーコードは上2桁が国、その次3~7桁がメーカーを示している仕様なので、同じシャールが呼ばれやすい。
その結果、色々なバーコードを使ってみても、呼び出せるのは既に共有者が多いシャールばかりで、ポイント高くて契約できないという状況に。
その救済策として、最初に契約するシャールはポイント無料になったが、逆に今度は既に能力の高いシャールとタダで契約してしまえばよくなり、シャールの育成は特に必要ではない、単なる趣味になってしまった。
しかし趣味として楽しめるならいいじゃないか、と思うかもしれない。ではシャールの育成の具体的内容を語ろう。

シャールの育成は簡単に言えば、HymPをためる&そのHymPで装備やスキルを買う、それだけである。
経験値がたまればレベルが上がるが、経験値をためる手段はHymPをためる手段とイコールだ。シンクロ率というのも上げられるが、それもHymPをためる手段を取るか、装備やスキルの購入で上がる。
結局はHymPをためる、それだけなのだ。コマンドによって数値を上げ下げするようなときメモ程度のゲーム性すらなく、ただただポイントをためるだけ。
スキルの選択にかろうじてゲーム性はあるが、スキルはどれも修復能力を上げる物なので、どれを選んでも趣味の世界でしかない。
というかシャールの能力値は修復にしか関係しないので、レベルもシンクロ率も修復能力が上がる以外のことはない。
装備は何も特殊な機能はないので(せいぜい過去にバグを誘発したくらい)、単なるアバター着せ替えだ。

それでHymPはどうやって得られるのか? 育成にゲーム性がなくても、ここが楽しければまぁ問題はないわけだが。
まずクエーサーの送信だ。1日1回送信でき、全プレイヤーが送信したクエーサーが告知された量たまると色々な要素が開放されるシステムだ。
しかし目標値が膨大なので自分の貢献度が感じづらい上に、目標値に達しても「バグで目標値に達した表示になった」と開放されなかったり、逆に目標値が急に下がったり(温泉開放の数値が1億下がった)と、メーカーの都合で上下するようである。
とにかくクエーサーを送信するとHymPが得られる。具体的にはどうするかと言えば、送信コマンドを選択する、これだけだ。これが面白いかと言えば、当たり前だが面白くも何ともない。
次に他人のシャールをなでるか、自分のシャールをなでてもらうか。シャールのとこ行ってなでるだけなので、これも別に面白くない。
次に修復作業の完了。修復作業は属性に合ったシャールを修復場所に割り当てたら、後は終わるかシャールが疲れるかまで放置するだけ(自分が属性に合うシャールを持っていない場合、他人のシャールを借りられる。フレンドでない他人でも可。これもまたシャールを育成する意味を限りなく薄めさせる要素)。これもやはり面白くない。
完了したことの達成感くらいは感じられるが、修復はシナリオ中の修復場所を全部直せばもう発生しないので、これで稼ぐ機会は少ない。
他人の修復のためシャールが借りられてもHymPは増える。しかし修復回数は有限な以上、これもあまり発生しない。
最後にシャールウィッシュ。1日1回シャールの出すお願いを達成すればHymPが貰える。
お願いの内容は概ね「指定の場所(またはどこでも)タッチ」「指定の場所(またはどこでも)なでる」「イオンに行動指示」「指定の行動中のイオンと会話」この4通り。
タッチとなでるは触るだけ。行動指示は指示するだけ。面白くも何ともない。
「指定の行動中のイオンと会話」は他3つほど容易ではないが、やることはシャールウィッシュで指定された行動をイオンが取るまでただ待つだけ。面白いわけがなく、苦痛ですらある。
なお現在のバージョンでは、この苦痛を取り除いてあげようという親切心なのか、シャールウィッシュが勝手に達成されるバグが発生する。

見ての通り、どこにも楽しい育成なんて物は存在しない。数々のつまらない作業を日々積み重ねてポイントをためる。それだけだ。
アバターを着飾る趣味自体は別にいいのだが、その前提がこれでは、楽しめる趣味とはとても言えまい。少なくとも気軽に手を出せる趣味ではないだろう。

アトリエシリーズで名を馳せたガストである。当然のようにアイテム作成の要素は入っている。
このゲームでは作っても図鑑が埋まるだけの、使い道のないアイテムがほとんどだが、アイテムを作ればイオンが作成秘話などをほんのちょっと喋ってくれる。
コミュニケーションゲームなのだから、イオンのセリフが聞けるなら作る意味が十分あるのでは。そんな意見もある。
ではアイテム作成のシステムを見ていこう。
といっても難しいことはない。レシピ(シナリオやデートで自動入手)があって素材があれば、あとはイオンに作成を頼むだけだ。イオンが工作中や料理中の行動になり、ある程度の時間が経てばアイテムが完成する。
お金、依頼、日数制限、鮮度、品質といった要素は全くない。頼んだらできる、それだけ。難しいことは何もないが、面白いことも何もない。
「ある程度の時間」というのも問題だ。完成までの時間はイオンの状態などでいくらか変動するので、ここでは攻略wikiの数字を使わせてもらう。また有料部分のアイテムは無視している。
さて作成時間最短はポーラーズメモリーI(真っ先に作る服)が3分、次が研磨剤の5分だが、これは例外的な短さである。
全般的に時間の短めな料理で15分から最大で1時間15分。工作に至っては研磨剤の次に短い物でも40分かかり、1時間や2時間もざらである。
ちなみに最も長いのは励起式重力場発生装置で5時間15分。
ただしこのアイテムの素材はマグネムメタル、スチームメタル、二極式整流真空管、TzWリミッターだが、マグネムメタルを作るのに1時間50分、スチームメタルは2時間15分、二極式整流真空管は50分、TzWリミッターは40分かかる。
さらにマグネムメタル、スチームメタルの素材であるクリスタライズポットは2時間30分、二極式整流真空管の素材である研磨剤は前述の通り5分、TzWリミッターの素材であるメディアケーブルは45分かかる。
つまり1から励起式重力場発生装置を作ろうと思ったら、16時間40分かかることになる。これにはクリスタライズポットや研磨剤やメディアケーブルなどを作る素材を、イオンに採取してきてもらう時間は入っていない。
なお、この励起式重力場発生装置を素材にするアイテムも存在する。
勿論イオンが工作を終わるまで馬鹿正直にvitaの前で正座して待っている必要はない。延々工作モーションをしてるイオンを眺めていてもつまらないし(さすがにずっと1モーションではないが)。
七次元先に生きているイオンはvitaの電源切っても作業してくれるので、ゲーム終了直前に作成を頼んで放置するのが普通だろう。
さて振り返ってみよう。素材を用意して頼めば終わり。そのくせ妙に待たされる。作っても使い道はほとんどない。ご褒美はちょっと固有セリフが聞けるだけ。これのどこが面白いのだろうか?
アイテムは最初作った時と2度目作った時でセリフが違うらしい。少なくとも研磨剤は違う。だが私は2度目のセリフを聞くために励起式重力場発生装置を2つ作る気には到底なれない。

残りはシナリオとデートである。
シナリオは個人の好みはあるだろうが、クソと断じられるような物ではない。まだ序盤で未完なので評価しづらいが、それは発売前から予想できたことなので少なくとも批判点にはならない。
ただ1章はオートで計測して2時間半かからず終了する。2章はさらに短く2時間以下。エロゲーの体験版より短いと言われたように、ギャルゲーとしてはお話にならない短さだ(シャールの修復にかかる時間を足せば飛躍的に時間は延びるが、放置して待つだけの時間がたくさんあっても腹が立つだけ)。
しかしシェルノサージュはADVタイプのギャルゲーではないので、そこと比較することは本来なら意味がない。シェルノのADV以外の部分がちゃんと機能していたら、ではあるが。

デートは特別な背景で数分話して、体にタッチするモードもあるよ、という程度なので、一枚絵が表示される一般的ギャルゲーのデートと比較すると寂しいが、まぁそれでも比較的楽しい時間ではある。
ただデートの回数は有限で、全てのデートを消化してしまったら、もう二度とデートに行くことはできない。
年末時点で有料配信抜きでデートできる場所は7つ、回数は合計で40程度、デート用アイテムを(時間をかけて作成し)使用すれば追加で行けるデートがさらに20ほど。
これを多いと思うか少ないと思うか。数分で終わること、有限であることを考えると、やはりボリュームがない印象はぬぐえない(なお今後デート場所が増えたとしても、それは年明け後の話なので関係ない)。
ついでに言えば、現在バグで渡せないデート用アイテムがあるので、行けるデート数はさらに減少している。


さて、君はシェルノサージュのプレイヤーだ。ゲームを起動して、画面を叩いてイオンと会話した。数回話して会話が尽きた。
そこで君は何をするだろうか?
とっくに見飽きた行動の鑑賞? 退屈なだけのHymP集め? 長時間待たされてセリフちょっとのアイテム作成?
シナリオやデートに行けるならまだ君は幸せだが、これらは有限でしかも量は少ないので、すぐに尽きてしまう。
それに会話、シナリオ、デート、これらADVタイプのギャルゲー要素にしか楽しみがないのなら、その点で圧倒的にボリュームの足りないシェルノサージュをフルプライス出して遊ぶ意味がどこにあるのだろうか?
いや、仮にクエーサー送信などで一通りHymPを取得して、アイテム作成を依頼しても、最初の会話含めて10分程度しかかからない、10分程度しかプレイ時間がもたないこのゲームが比較されるべきは、モバグリの基本無料ガチャゲーなのかも知れない。

最後におまけとして、ドラ的部分にも触れておこう。バグとか。
http://www.esc-j.net/surge-concerto/img/up576.jpg[外部リンク]
一時騒がれたこの胴長バグは、実は現在も発生する。
これは古くからある、イオンが衣装を着替えたのにグラフィックが前の衣装のまま、というバグの発生中に起こる、夢セカイで着ていた服を戻ってきても着ているというバグ。
これは夢セカイでは上半身しか映らない服で、ちゃんと下半身を作っていないようなのだが、現実パートでは下半身表示が必要となるため発生する。
前提の衣装バグが現在も直っていないので、このバグもそのまま。少なくとも年末時点では発生した。
http://www.esc-j.net/surge-concerto/img/up724.jpg[外部リンク]
このテーブル貫通バグも年末時点では現役。多分今でも現役。そもそもシェルノサージュは衝突の判定が無いので、イオンの座標がおかしくなるとテーブルでも壁でも何でも貫通する。
しかしこのゲームは場面転換の暗転中に、キャラが画面外から超高速で立ち位置に向かってすっ飛んでくるようなゲームなので(たまに暗転時間が短くて見える)、衝突判定があったらあったでまずいことになるのだろうが。
http://www.esc-j.net/surge-concerto/img/up779.jpg[外部リンク]
この辺の手と道具が分離するバグも、MMDなら手や指のボーンと道具の座標を関連づければ防げると聞くが、それが本当なら同人ソフトでできることがガストにはできないということになる。
パッチのたびに新しいバグが出るのも納得である。CEDECの講演をバンナム社員に馬鹿にされても仕方がない。

度重なる延期も触れるべき問題だ。
発売してから配信で増やしていく形態は元から告知していたから、シナリオが未完であることは責められない。買う時に了解していたことだからだ。
だがそうであれば、13+3本を毎月配信するという告知も了解して買ったのだから、それが履行されなかったことは当然責められるべきだろう。

そして何より問題は、バグが取り切れてない、配信は延期を繰り返している状態で、コミケグッズ宣伝DLCを作ったことだ。そんなことに割く労働力があるならバグ取りかシナリオ5章にあてろと言いたい。
内容はあなたのためにと連呼しつつ本を書くイオンを応援する主人公、という物。応援したくなくても、選択肢がほとんど1つしか出ないので、応援する以外は許されない。
そして完成した、あなたに読んでほしいと言われた本は、コミケで3千円なり。通販でもお買い上げいただけます。なにこのデジタルデート商法。
不快ならDLCを入れずに無視すればいい? そうですね、最初からコミケグッズ宣伝DLCだと告知していればそれも可能でしたね。
勿論「そんなことに割く労働力があるなら~」は12月に発表された新パッケージにも言えることだ。