2016年総評が完成しました。(2017/10/10)

2010年 次点

概要    

名称RPGツクールDShttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002SW3MZI/[外部リンク]
ジャンルコンストラクション
対応機種ニンテンドーDS
発売元エンターブレイン
開発元エンターブレイン
発売日2010年3月11日
価格5,460円(税込)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

参考動画    

PV

要点    

誰でも手軽に自分で考えたオリジナルRPGを作れるゲーム、RPGツクールのDS版。
発売前から、転職できない、変数使えない、属性そのものが無い、耐性無い等の仕様発覚で嘆くツクラーが続出した。
だが実際はそれすらも大した問題ではなく、コンテストに必須のDPの容量設定が異常、DL素材にかかる容量も異常、バグの多さも異常。
そんな散々な状態の時に素材が良くても使えないのでは意味が無い、操作性良くてもバグが出てきちゃどうしようもない等、いい部分も見事に巻き添え。
当然購入者はメーカーに対してきちんとした対応を求めていたが、公式の見解は、「結論を言うとこれは仕様という事なので、返品、交換等は行わない事になりました。そのままの仕様で追加出荷も行われるようです。」とのこと。まさかの「仕様です」発言で、今ここに「RPGなんとかDS(笑)」が誕生した。

  • 転職が出来ないのに主人公8人に対して作れる職業の枠が何故か16種ある。
    • つまり絶対的に8種余る。当然ゲーム中でそれらを活かすことは不可能。
  • 属性(例:火・水・土・風)の概念がなく、魔法ダメージが全て設定値で決まる。耐性も無いので「弱点」という概念を作れない。
    • だがアイコン[外部リンク]やアニメーションだけ見ているとさもあるように思える。まさにプロモーション詐欺。
  • ボスも含めて敵の状態異常の耐性を設定できない。
    • 麻痺・沈黙・毒などがラスボスまで問答無用で効いてしまうので、バランス調整として「状態異常攻撃を使えるのは敵側だけ」
      「状態異常治療可能なボスを設定する」などの対策が必須となる。
  • DP(ダウンロードプレイ)用の容量設定が致命的で「アレやコレを作ろう」ではなく「街とダンジョンの併設すら困難」状態。
    • 人もいない、イベントもない空っぽの城マップを一つ配置するだけで40万消費。街も同様に30万消費。
    • 更に、そのマップにパーツを一個置くだけで30万消費。全容量は116万なので、この時点でほぼ使い切る。
      • 一応、同じパーツ2個目からはほとんど容量はいらない。
    • 音楽一曲で10万~20万消費。つまり、戦闘曲と町の音楽とダンジョンの音楽を使うだけで軽く30~60万を消費する。
    • 加えて、魔法のエフェクト一つにつき最大で10万、宝箱一個で5万、モンスター一匹のグラフィックで最大3万消費という有様。
    • 最低限のBGMを確保するとマップに回せる容量が無くなるためマップがダンジョンだけ、もしくは街があってもスカスカな状態になる。
    • マップの種類や演出の制限によりプレイ時間は長くて1~2時間ほどであり、これ以上の時間を飽きずに遊ばせるゲームは相当工夫がいる。
    • しかもコンテストに応募するにはこのDP設定で作らなければならないという謎仕様。フルでもwifiでデータを送信することはできるのに…
  • フルで作るにしても前述の仕様の上、GBA版と比べて容量は2倍、だが消費量は4倍なので実質半分の容量しかない。
    • ワールドマップのオブジェクト数から来る消費は破格で、サンプルから呼び出すだけで全容量12万5千の内3万3千を消費するため、容量を圧迫してしまう。
    • 素材が無制限になりマップや演出が使い放題で飛躍的に製作は楽になるが、設置出来るイベントの容量上限や道具・装備の作成上限各50個はDPと変わらずそう多くないため、広大なマップを構成してもイベントの密度が低くなってしまう。
    • しかもPixivとキャンペーンを張ったDL素材は、DP・フル両方とも公式のデモ画面一枚[外部リンク]再現するだけで容量が枯渇しかねない。
      • DL素材は104万のDP素材用領域ではなく12万のセーブデータ用領域に保存されるため。
      • DL素材だけなら4割程度だが、戦闘させるには素材以外のデータも必要なわけで…
    • サンプルゲームは2万6千しか使っていない超手抜きで、クリアまでわずか10分。だがDPではその程度でも余裕で容量オーバーする始末。
  • 容量の問題もあってか、転職・変数以外にも様々な機能が削られている。
    • 魔法が効く効かない設定不可。/レベル、ステータス引き継ぎ不可。/ステータス増減アイテム&イベント不可。
    • 魔法攻撃力、魔法防御力、設定不可。
      • つまり、誰が誰に魔法を使おうと、同じ魔法であれば威力は常に同じ。
    • 特技忘却イベント不可(特技習得は可)。
      • これらにより、転職を擬似的に再現するのも困難になっている。
    • 特技効果のあるアイテム設定不可。
      • 例えば、FFシリーズでいうボムのかけら・南極の風などのようなアイテムは作れない。
    • 主人公に触れてくるイベント不可。
      • これはかなり限定的だが一応イベントの作り方次第で可能。
    • レベル下げイベント不可(レベル上げは可)。/アイテム数指定イベント不可。/テストプレイしながら作る機能不可。
  • その他上記の属性・耐性設定が無いことに加え、細かな不満点も多い。
    • 戦闘のテンポがやや遅め。/戦闘中にメッセージを出せない。
    • ザキのような即死攻撃が作れない(カンストダメージで無理やり演出するしかない)。
      • 一応アイテムの効果では可能。その際、ゲーム内のヘルプにも「すべてのモンスターに有効」と表示してくれる親切設計(笑)。
    • 宝箱はスイッチ1つでいいところを、簡単製作(RPGで良く使われるイベントを楽に設定する機能)だと2つ使わされる。
      • 加えて説明書ではスイッチ1つで制作可能な事が記載されている。
      • 簡単製作のもう1つのスイッチは見栄えをほんのわずかよくするためだけに使われている。
    • アイテム数増減イベントを設定する際のデフォルト個数が0個。/フキダシアイコンがマップ上の通り抜け可能なオブジェクトにめり込む。
    • 特技とアイテムの効果に「眠り回復」が無い(毒・麻痺・沈黙はある)。/敵はダメージ+状態異常の攻撃が出来るのに味方は出来ない。

  • 発売初日から見つかったフリーズバグを初め、デバックを放棄したとしか思えない程バグが多い。まず戦闘関連。
    • 「反撃」が一度発動すると、発動させたキャラはそのターン中は通常攻撃を受けると「たまに反撃」の有無に関わらず「反撃」する。
      • 「反撃」の発生は「たまに反撃」でも「突進」でも可。
    • 1ターン内で2回以上「反撃」を発動させると2回目以降は高確率(ほぼ100%)で0ダメージになる。
    • 「移動中のみ」に設定していたアイテムは、戦闘中でも使えてしまう。
    • 先頭のキャラが戦闘不能状態のときに、マップメニューでHP回復魔法を使うと、MPだけ消費してなにもおこらない。
    • アクセサリーの消費MP・HP半減効果は、本来必要な消費MP・HPがないと特技が発動できない。
      • 消費MPが元々100必要な特技は、確かに半減効果によって発動時の消費MPは50になるのだが、術者のMPが100未満だと特技の発動自体ができない。
    • 「逃走」したモンスターはHP0とグラフィック非表示と言う処理がされる。よって、全体攻撃するとその都度0ダメージで死亡エフェクトが付く。
      • EXPやお金は入らない。
    • 戦闘中、アイテムを使おうとしたキャラクターが行動不能又は戦闘不能になると、アイテムを使用していなくてもアイテムを消費してしまう。
      • 使おうとしたアイテムが消費しないものの場合、戦闘後に戻ってくるものの、その戦闘中は消えて使えなくなる。
    • 魔法効果「テレポート」は消費MPを設定してもMPを消費しない。
      • 現MPが設定値以下だと使用は不可。
  • 次にイベント・エディタ関連。
    • マップをひとつも作っていない状態で作成メニューからイベントを開き、方向キー右を押してからAボタンを押すとフリーズする。
    • 「はい/いいえ」の分岐文章に10文字使うと通常の約3倍である64消費される。
    • 物イベントの角度を90度に変更すると、グラフィックに白い線のようなゴミが付く。
    • マップ都市・通常の白レンガ・屋敷02、内部1Fの左上部の部屋の椅子と机の表示がオブジェクト1個分消えてる。
    • 2ページ目以降にページ条件を設定した後、ページ入れ替え等でそのページを1ページ目に移動させた場合、ページ条件が内部的に生存する。
      • 一応条件は無視されるが、スイッチの場合使用済みとして表示されるので注意。
    • 「はい/いいえ」の「はい」の中に「はい/いいえ」があり、その入れ子の分岐で内容が空の選択肢がある場合にバグが発生する。
      • 実行時、最初に「はい」を選び、次に分岐の内容が空の選択肢を選ぶと、入れ子側の分岐の終了後に、本来なら実行されないはずの外側の「いいえ」の内容が実行される。
    • ツクールDSのテキスト入力は半角英数に対応していないが、サンプルの「G〇〇」などではテキストに半角英数が出てきてしまう。
      • そのままでは影響が無いが、半角を残したままテキストを変えようとすると文字コードの関係で文字がバグる。
    • 宝物庫で素材をロードしている最中に他のアイコンをタッチしっぱなしにしていると暗転後の画面に枠が残る。
      • また、そこから戻った場合も表示がバグったり、最悪の場合フリーズする。
    • ダッシュ状態で後ずさりするイベントを発生させると、後ずさりの速さもダッシュの速さになる。
    • HP回復アイテムを数回使いHPを回復できるのは当然だが、最大HPになるまでに回復アイテムが尽きてもそのままAボタンを押すと回復できてしまう。その後フリーズする。
  • 最後にその他のもの。
    • お店で一番上に設定されてる武器等は、「買う」を選択した直後のカーソルが乗った状態だと装備可能かどうかや数値の比較が行われない。
    • 画面の色を変更した状態でゲームオーバーになり、「つづきから」を選択すると、再開した状態でも画面の色変更が継続する。
      • 「ゲーム終了」からタイトルに戻っても同じ。
    • ソフトをもっていない人にダウンロードプレイで渡したゲームが始まらないことがある。
      • パーティ初期位置を「部屋の中」に指定していて、その部屋が存在するタウンマップ(外観)から、その部屋へとつながる場所移動イベントが存在しない場合に起こる。
    • データロードから鍵がかかっていないセーブデータを選択。ロードの最中にセーブデータ2、サンプルゲーム、BACKのいずれかをタッチしっぱなしにする。画面がバグる。
  • 中には以下のような要注意の酷いバグまである。まず戦闘関連。
    • モンスターに「特技」を設定したまま特技作成メニューで設定した特技の並び替えを行うと行動パターンの崩壊orセーブ時にフリーズする。
    • プレイ中、戦闘画面で[こうげき][とくぎ][アイテム]のいずれかのコマンドを選択し、対象となるモンスターおよび主人公を選ぶ際、A・Bボタンを同時に押すとフリーズする。
      • かなり狙って押さないと再現しない
    • 移動中にHP消費の特技を使った際「消費HP=現在HP」でも使えてしまう。
      • するとHP0になるが戦闘不能にならず、全員その状態で戦闘になってもゲームオーバーにならなかったりする。
  • 次にイベント・エディタ関連。
    • メッセージの顔グラにDL素材を設定した状態で、DL素材を他に差し替えないまま画像ホルダーからDL素材を削除した場合、元々DL素材が設定されていた命令を選ぼうとすると確実にフリーズする。
    • イベントの分岐の中に命令が50越えるような内容をペーストしようとするとフリーズする。
    • 「雪の整った土地」から雪の整った土地の中の建物に場所移動するイベントを作るとフリーズする。
    • DPサイズにおいて発現。マップに建物を置くと自動的に入り口と内部の繋ぐイベントが生成されるが、この時マップ側の入り口にあるイベントを消すと、建物の中がFullモードの扱いになってしまう。
      • 建物内では通常のFullモードと同じように、容量を使わずにBGMやアニメーションが使え、通常なら容量オーバーとなる場合でもそのままDPサイズとしてセーブもできてしまう。しかしソフトなし相手にこのDPデータを送っても、相手側はゲーム開始直後にフリーズする。

  • 逆に擁護意見としては、次のようなものがある。
    • 素材のクオリティはかなり高い。「2000やVX(どちらも好評のPC版)で使いたい」という声が本スレで上がる程。
      • 特にBGMは過去最高の出来栄えと評判。
    • DSのタッチパネルを生かした操作は初心者にも優しく好評。
    • ちびツクDSという、モンタージュ方式で歩行グラフィックを作れる機能が搭載され、使えるグラフィックが更に多彩になっている。
    • DPでも一度呼び出した素材はfullと同じ消費になる。
      • 一つのダンジョンをマップ上限30まで使いまわし180階まで水増しとかも可能。

選評    

選評案その1    

2010年3月、出会いと別れの交錯する季節の中、我々は新たなジャンルのクソゲーと出会うこととなった。
エンターブレインから発売された「RPGツクールDS」である。
RPGツクールシリーズは、ゲーマーならば誰もが一度は想像したであろう「理想のRPG」を手軽に作成できるソフトである。
またコンシューマとしてはPS2版以来の6年振り、携帯ハードではGBA版以来の7年ぶりの新作であることや
wi-fiに対応した素材配布やコンテスト、イラスト投稿サイトPixivとのコラボレーション企画の存在もあり
シリーズファン(以下・ツクラー)は元より新規客の期待も次第に高まっていく。
彼らはそれぞれの「理想のRPG」に想いを馳せ、2ヶ月の延期を経たにも関わらず多くの者が発売日にそれを購入した。
しかし、次第に本スレや携帯KOTYスレは購入者たちの悲鳴や怨嗟の声が届き始める。
その様子はまるで高難易度ダンジョン挑み、そして途中で力尽きる冒険者のようであった・・・。

まずツクラーを出迎えたのは、いずれもRPGではポピュラーな「職業」「属性」「耐性」の仕様である。
まずは職業。これを主要キャラに設定する事でレベルアップ時のステータス上昇値や特技の習得レベルを設定する事ができる。
しかし、主要キャラは最大8人なのに対して職業は最大16種の枠がある。つまり、8種類分の枠が余ってしまう。
DQやFFに親しんできた方は「転職させればいいだろう」と思われるかもしれない。
しかし、RPGツクールDSには転職システムが実装されていないのである。(前述のGBA版では転職させることが可能だった)
つまりこの余り枠をゲーム中で有効活用する方法はあまり無い。

次に属性。通常のRPGでは敵によって呪文や特技を使い分けることで敵の弱点を突き、ダメージを増加させる効果がある。
しかし、この属性もRPGツクールDSには実装されていない。
炎や水、土や風、氷や雷とアニメーションは多彩だが、与えるダメージ量は数値で設定するだけというのは味気ない。

最後は耐性。メタルスライムなど呪文・状態異常に耐性を持つ敵は多くのRPGで見られる。
・・・ここまで読んでいただければ想像に難くないだろうが、耐性も実装されていない。
この仕様や前述の属性の仕様のせいで「炎を無効化するが水に弱い」敵などは一切作れない。もっと悲惨なのは状態異常である。
ラスボスだろうが高確率で麻痺や毒や即死が効くのである。対処法は「状態異常にさせる呪文・特技・アイテムを作らない」こと。
それだったら状態異常を実装するなと言いたい。

このような制約がある中、ツクラーたちは「理想のRPG」を作るために様々な工夫を凝らし製作に励んでいた。
しかし、そのような工夫さえも水泡に帰してしまうような制限がある。
それは「メモリ容量」である。

RPGツクールDSの目玉として、wi-fiに対応したコンテストが挙げられる。
これはツクールによって作られた作品を公募し、優秀な作品を決めるというツクラーたちの腕の見せ所となっている。
今回のコンテストはwi-fiを使っての公募ということで非常に間口の広いものとなっている。
だが、公式HPのコンテスト開催概要には『募集作品:「DPサイズ」で作成されたゲームに限ります』の気になる一文が。
当然多くのツクラーがDPサイズでの作成に取り掛かるが、これがとんでもない地雷だった。
DPとはDownload Playの略であり、その名の通りDSのダウンロードプレイに対応したモードである。
このモードで作成したゲームならば、RPGツクールDSを持っていない知り合いにも
ダウンロードプレイで受信させる事でそのゲームをプレイしてもらうことが可能となっている。
ここまで聞くととても素晴らしく感じられるが、このモードには最大の欠点がある。
それは「メモリの消費量が半端じゃなく多い」のである。
DPモードでツクラーが使える総容量は約116万なのだが、ワールドマップで約16万の容量を消費する。
「建物も何も無い」村に約28万、さらにその村に部屋や家を「1つ」置くと約20~30万の消費となっている。
またゲームを盛り上げる数々の要素も、BGMに約10万~20万、特技のアニメーションに最大10万
モンスターのグラフィックに最大3万、宝箱のグラフィックに約5万とこれでもかと言うほどに消費する。
本スレでは「容量を削減するために」仕方なくBGM・マップ・アニメーション・グラフィック等を使い回し・削除をするツクラーも続出した。
もう一つのモード「Fullサイズ」は、RPGツクールDSを持っている者同士での通信が目的のため、容量の消費量は若干抑えられる。
しかしサンプルからワールドマップを呼び出すだけで全容量12万5千の内3万3千を消費するため、やはりカツカツになるのは否めない。
しかも、Wi-fiで配布された素材を保存する際には、DP・Full共に容量の一部を使って保存することになるため
ゲームに使いたい配布素材を取ると、ゲームに使える容量が減るというどうにもならない矛盾が存在する。
特にPixivのコラボレーション素材は、DP・Full共に公式のデモ画面一枚を再現するだけで容量が枯渇する始末である。

この時点で一部のツクラーからは「RPGは諦めた」「ADVツクールだったんだよ」「脱出ゲームなら・・・」といった声も聞こえ始めた。
しかし、ごらんの有様状態でもツクラーたちは己の知恵をスレに集結させ、よりよいゲームを作るよう努力してきた。
だが、そんな健気なツクラーたちの努力ではどうしようもないバグの数々が発見されてきたのである。
・反撃が発動すると、そのターン中に通常攻撃を受けた際は必ず反撃する
・1ターン中に2回以上反撃が発動すると2回目以降は高確率で0ダメージ
・アイテムを使おうとしたターンに、実際にアイテムを使う前に行動不能にされた場合でもアイテムが消費されてしまう
などRPGとしての戦略を揺るがしかねないバグや
・移動中のみ使用可能な設定していたアイテムが戦闘中でも使えてしまう
・逃走したモンスターはHP0、グラフィック非表示という処理
・消費HP・MP半減の処理が逆順
など単純な処理の問題の他
・イベントの分岐の中に命令が50越えるような内容をペーストしようとフリーズ
・モンスターに特技を設定したまま特技作成メニューで、モンスターに設定した特技の並び替えを行うとセーブ時にフリーズ
・攻撃系の特技で対象を選ぶときAとBを同時押しすると、場合によってはフリーズ
などバグゲーにはお馴染みのフリーズも搭載されている。
本スレやwikiには増え続けるバグ報告がまとめられており、今後もその数を増やすことが予想される。
また本スレではエンターブレインに質問メールを送った者もおり、色々な意味でその返信が期待されている。

「仕様」「容量」「バグ」の三重苦、普通ならば本スレさえも葬式状態になっているところである。
そのような状況下でも良い作品を作り上げるために切磋琢磨しているツクラーたちは尊敬に値する。
冒頭でツクラーたちをRPGの冒険者になぞらえて紹介したが、彼らこそが
RPGツクールDSという悪夢を打ち砕くために戦う勇者たちなのかも知れない・・・。

選評案その1.1    

2010年3月、出会いと別れの交錯する季節の中、我々は新たなジャンルのクソゲーと出会うこととなった。
エンターブレインから発売された「RPGツクールDS」である。
RPGツクールシリーズは、ゲーマーならば誰もが一度は想像したであろう「理想のRPG」を手軽に作成できるソフトである。
またコンシューマとしてはPS2版以来の6年振り、携帯ハードではGBA版以来の7年ぶりの新作であることや
wi-fiに対応した素材配布やコンテスト、イラスト投稿サイトPixivとのコラボレーション企画の存在もあり
シリーズファン(以下・ツクラー)は元より新規客の期待も次第に高まっていく。
彼らはそれぞれの「理想のRPG」に想いを馳せ、2ヶ月の延期を経たにも関わらず多くの者が発売日にそれを購入した。
しかし、次第に本スレや携帯KOTYスレは購入者たちの悲鳴や怨嗟の声が届き始める。
その様子はまるで高難易度ダンジョン挑み、そして途中で力尽きる冒険者のようであった・・・。

まずツクラーを出迎えたのは、いずれもRPGではポピュラーな「職業」「属性」「耐性」の仕様である。
まずは職業。これを主要キャラに設定する事でレベルアップ時のステータス上昇値や特技の習得レベルを設定する事ができる。
しかし、主要キャラは最大8人なのに対して職業は最大16種の枠がある。つまり、8種類分の枠が余ってしまう。
DQやFFに親しんできた方は「転職させればいいだろう」と思われるかもしれない。
しかし、RPGツクールDSには転職システムが実装されていないのである。(前述のGBA版では転職させることが可能だった)
つまりこの余り枠をゲーム中で有効活用する方法はあまり無い。

次に属性。通常のRPGでは敵によって呪文や特技を使い分けることで敵の弱点を突き、ダメージを増加させる効果がある。
しかし、この属性もRPGツクールDSには実装されていない。
炎や水、土や風、氷や雷とアニメーションは多彩だが、与えるダメージ量は数値で設定するだけというのは味気ない。

最後は耐性。メタルスライムなど呪文・状態異常に耐性を持つ敵は多くのRPGで見られる。
・・・ここまで読んでいただければ想像に難くないだろうが、耐性も実装されていない。
この仕様や前述の属性の仕様のせいで「炎を無効化するが水に弱い」敵などは一切作れない。もっと悲惨なのは状態異常である。
ラスボスだろうが高確率で麻痺や毒や即死が効くのである。対処法は「状態異常にさせる呪文・特技・アイテムを作らない」こと。
それだったら状態異常を実装するなと言いたい。

このような制約がある中、ツクラーたちは「理想のRPG」を作るために様々な工夫を凝らし製作に励んでいた。
しかし、そのような工夫さえも水泡に帰してしまうような制限がある。
それは「メモリ容量」である。

RPGツクールDSの目玉として、wi-fiに対応したコンテストが挙げられる。
これはツクールによって作られた作品を公募し、優秀な作品を決めるというツクラーたちの腕の見せ所となっている。
今回のコンテストはwi-fiを使っての公募ということで非常に間口の広いものとなっている。
だが、公式HPのコンテスト開催概要には『募集作品:「DPサイズ」で作成されたゲームに限ります』の気になる一文が。
当然多くのツクラーがDPサイズでの作成に取り掛かるが、これがとんでもない地雷だった。
DPとはDownload Playの略であり、その名の通りDSのダウンロードプレイに対応したモードである。
このモードで作成したゲームならば、RPGツクールDSを持っていない知り合いにも
ダウンロードプレイで受信させる事でそのゲームをプレイしてもらうことが可能となっている。
ここまで聞くととても素晴らしく感じられるが、このモードには最大の欠点がある。
それは「メモリの消費量が半端じゃなく多い」のである。
DPモードでツクラーが使える総容量は約116万なのだが、ワールドマップで約16万の容量を消費する。
「建物も何も無い」村に約28万、さらにその村に部屋や家を「1つ」置くと約20~30万の消費となっている。
またゲームを盛り上げる数々の要素も、BGMに約10万~20万、特技のアニメーションに最大10万
モンスターのグラフィックに最大3万、宝箱のグラフィックに約5万とこれでもかと言うほどに消費する。
本スレでは「容量を削減するために」仕方なくBGM・マップ・アニメーション・グラフィック等を使い回し・削除をするツクラーも続出した。
もう一つのモード「Fullサイズ」は、RPGツクールDSを持っている者同士での通信が目的のため、容量の消費量は若干抑えられる。
しかしサンプルからワールドマップを呼び出すだけで全容量12万5千の内3万3千を消費するため、やはりカツカツになるのは否めない。
しかも、Wi-fiで配布された素材を保存する際には、DP・Full共に容量の一部を使って保存することになるため
ゲームに使いたい配布素材を取ると、ゲームに使える容量が減るというどうにもならない矛盾が存在する。
特にPixivのコラボレーション素材は、DP・Full共に公式のデモ画面一枚を再現するだけで容量が枯渇する始末である。

この時点で一部のツクラーからは「RPGは諦めた」「ADVツクールだったんだよ」「脱出ゲームなら・・・」といった声も聞こえ始めた。
しかし、ごらんの有様状態でもツクラーたちは己の知恵をスレに集結させ、よりよいゲームを作るよう努力してきた。
だが、そんな健気なツクラーたちの努力ではどうしようもないバグの数々が発見されてきたのである。
特に酷いのはフリーズバグの存在である。フリーズが発生してその日作ったイベントがすべてパァに・・・。
考えただけでも恐ろしい。しかもそのようなフリーズが複数個発見されているのである。

まずは「戦闘中にA・Bボタン同時押しでフリーズすることがある」
ゲームをたしなむ方々なら、過去に指が滑って別のボタンを押してしまったことがあるだろう。
そのうっかりミスが、ゲーム中にフリーズという惨事を引き起こすかもしれないのである。
このバグは戦闘中のみのバグなので、テストプレイ前に強制セーブされるツクラーたちには影響が薄いかもしれない。
だがRPGツクールDSを持っていない友人にダウンロードプレイさせている最中に、このバグが発生してしまったら・・・。

次は「雪の整った土地から、雪の整った土地の中の建物に場所移動するイベントを作るとフリーズ」
建物を配置すると自動的に建物の内外を行き来するイベントが組まれるが、
これとは別に場所移動がされるイベントを作成するとフリーズしてしまう。
そのため、建物に秘密の入り口などを設定することが出来なくなってしまった。

最後に「イベントの分岐の中に命令が50越えるような内容をペーストしようとフリーズする」
効率の良い作成のために、コピー&ペーストをする機会も多いだろう。
だが貼り付ける前に、このバグを回避するために命令数をよく確認する必要がある。
とは言っても、命令の一つ一つには番号など当てられていないため、チマチマ数えなければならない。

この他にもフリーズ・戦闘関連・アイテム関連・グラフィック関連のバグが多数ある。
小さいバグが数多くちりばめられているその様は、「塵も積もればクソとなる」ことを我々に教えてくれた。
本スレやwikiには増え続けるバグ報告がまとめられており、今後もその数を増やすことが予想される。
また本スレではエンターブレインに質問メールを送った者もおり、色々な意味でその返信が期待されている。

「仕様」「容量」「バグ」の三重苦、普通ならば本スレさえも葬式状態になっているところである。
そのような状況下でも良い作品を作り上げるために切磋琢磨しているツクラーたちは尊敬に値する。
冒頭でツクラーたちをRPGの冒険者になぞらえて紹介したが、彼らこそが
RPGツクールDSという悪夢を打ち砕くために戦う勇者たちなのかも知れない・・・。

選評案その2    

2010年3月、出会いと別れの交錯する季節の中、我々は新たなジャンルのクソゲーと出会うこととなった。
エンターブレインから発売された「RPGツクールDS」である。
RPGツクールシリーズは、ゲーマーならば誰もが一度は想像したであろう「理想のRPG」を手軽に作成できるソフトである。
またコンシューマとしてはPS2版以来の6年振り、携帯ハードではGBA版以来の7年ぶりの新作であることや
wi-fiに対応した素材配布やコンテスト、イラスト投稿サイトPixivとのコラボレーション企画の存在もあり
シリーズファン(以下・ツクラー)は元より新規客の期待も次第に高まっていく。
彼らはそれぞれの「理想のRPG」に想いを馳せ、2ヶ月の延期を経たにも関わらず多くの者が発売日にそれを購入した。
しかし、次第に本スレや携帯KOTYスレは購入者たちの悲鳴や怨嗟の声が届き始める。
その様子はまるで高難易度ダンジョン挑み、そして途中で力尽きる冒険者のようであった・・・。

まずツクラーを出迎えたのは、いずれもRPGではポピュラーな「職業」「属性」「耐性」の仕様である。
まずは職業。これを主要キャラに設定する事でレベルアップ時のステータス上昇値や特技の習得レベルを設定する事ができる。
しかし、主要キャラは最大8人なのに対して職業は最大16種の枠がある。つまり、8種類分の枠が余ってしまう。
DQやFFに親しんできた方は「転職させればいいだろう」と思われるかもしれない。
しかし、RPGツクールDSには転職システムが実装されていないのである。(前述のGBA版では転職させることが可能だった)
つまりこの余り枠をゲーム中で有効活用する方法はあまり無い。

次に属性。通常のRPGでは敵によって呪文や特技を使い分けることで敵の弱点を突き、ダメージを増加させる効果がある。
しかし、この属性もRPGツクールDSには実装されていない。
炎や水、土や風、氷や雷とアニメーションは多彩だが、与えるダメージ量は数値で設定するだけというのは味気ない。

最後は耐性。メタルスライムなど呪文・状態異常に耐性を持つ敵は多くのRPGで見られる。
・・・ここまで読んでいただければ想像に難くないだろうが、耐性も実装されていない。
この仕様や前述の属性の仕様のせいで「炎を無効化するが水に弱い」敵などは一切作れない。もっと悲惨なのは状態異常である。
ラスボスだろうが高確率で麻痺や毒や即死が効くのである。対処法は「状態異常にさせる呪文・特技・アイテムを作らない」こと。
それだったら状態異常を実装するなと言いたい。

このような制約がある中、ツクラーたちは「理想のRPG」を作るために様々な工夫を凝らし製作に励んでいた。
しかし、そのような工夫さえも水泡に帰してしまうような制限がある。
それは「メモリ容量」である。

RPGツクールDSの目玉として、wi-fiに対応したコンテストが挙げられる。
これはツクールによって作られた作品を公募し、優秀な作品を決めるというツクラーたちの腕の見せ所となっている。
今回のコンテストはwi-fiを使っての公募ということで非常に間口の広いものとなっている。
だが、公式HPのコンテスト開催概要には『募集作品:「DPサイズ」で作成されたゲームに限ります』の気になる一文が。
当然多くのツクラーがDPサイズでの作成に取り掛かるが、これがとんでもない地雷だった。

DPとはDownload Playの略であり、その名の通りDSのダウンロードプレイに対応したモードである。
このモードで作成したゲームならば、RPGツクールDSを持っていない知り合いにも
ダウンロードプレイで受信させる事でそのゲームをプレイしてもらうことが可能となっている。
ここまで聞くととても素晴らしく感じられるが、このモードには最大の欠点がある。
それは「メモリの消費量が半端じゃなく多い」のである。
DPモードでツクラーが使える総容量は約116万なのだが、ワールドマップで約16万の容量を消費する。
「建物も何も無い」村に約28万、さらにその村に部屋や家を「1つ」置くと約20~30万の消費となっている。
またゲームを盛り上げる数々の要素も、BGMに約10万~20万、特技のアニメーションに最大10万
モンスターのグラフィックに最大3万、宝箱のグラフィックに約5万とこれでもかと言うほどに消費する。
本スレでは「容量を削減するために」仕方なくBGM・マップ・アニメーション・グラフィック等を使い回し・削除をするツクラーも続出した。
そして彼等の行き着いた先はダンジョン一つの中で話が進む一時間程度のミニゲームであり「理想のRPG」の思いを胸にコンテストに挑もうとした男達はこんなはずでは…と枕を濡らした。

もう一つのモード「Fullサイズ」は、RPGツクールDSを持っている者同士での通信が目的のため、素材の容量は心配なくなる。
しかしワールドマップのオブジェクト数から来る消費は破格でサンプルから呼び出すだけで全容量12万5千の内3万3千を消費するため、容量を圧迫してしまう。
さらにマップやBGMなどの演出が使い放題になっても肝心のイベント作成に使う容量や道具・装備の作成上限各50個はDPと変わらずそう多くないため大作を目指してマップだけ広大に出来てもイベントがスカスカとなるため余り長いゲームは作れない。

しかも、Wi-fiで配布された素材を保存する際には、DP・Full共に容量の一部を使って保存することになるためゲームに使いたい配布素材を取ると、ゲームに使える容量が減るというどうにもならない矛盾が存在する。
特にPixivのコラボレーション素材は、DP・Full共に公式のデモ画面一枚を再現するだけで容量が枯渇する始末である。

この時点で一部のツクラーからは「RPGは諦めた」「ADVツクールだったんだよ」「脱出ゲームなら・・・」といった声も聞こえ始めた。
しかし、ごらんの有様状態でもツクラーたちは己の知恵をスレに集結させ、よりよいゲームを作るよう努力してきた。
だが、そんな健気なツクラーたちの努力ではどうしようもないバグの数々が発見されてきたのである。
・反撃が発動すると、そのターン中に通常攻撃を受けた際は必ず反撃する
・1ターン中に2回以上反撃が発動すると2回目以降は高確率で0ダメージ
・アイテムを使おうとしたターンに、実際にアイテムを使う前に行動不能にされた場合でもアイテムが消費されてしまう
などRPGとしての戦略を揺るがしかねないバグや
・移動中のみ使用可能な設定していたアイテムが戦闘中でも使えてしまう
・逃走したモンスターはHP0、グラフィック非表示という処理
・消費HP・MP半減の処理が逆順
など単純な処理の問題の他
・イベントの分岐の中に命令が50越えるような内容をペーストしようとフリーズ
・モンスターに特技を設定したまま特技作成メニューで、モンスターに設定した特技の並び替えを行うとセーブ時にフリーズ
・攻撃系の特技で対象を選ぶときAとBを同時押しすると、場合によってはフリーズ
などバグゲーにはお馴染みのフリーズも搭載されている。
本スレやwikiには増え続けるバグ報告がまとめられており、今後もその数を増やすことが予想される。
また本スレではエンターブレインに質問メールを送った者もおり、色々な意味でその返信が期待されている。

「仕様」「容量」「バグ」の三重苦、普通ならば本スレさえも葬式状態になっているところである。
そのような状況下でも良い作品を作り上げるために切磋琢磨しているツクラーたちは尊敬に値する。
冒頭でツクラーたちをRPGの冒険者になぞらえて紹介したが、彼らこそが
RPGツクールDSという悪夢を打ち砕くために戦う勇者たちなのかも知れない・・・。

リンク    

攻略wiki[外部リンク]