名称 | ヤッターマンDS ビックリドッキリ大作戦だコロン | |
ジャンル | 3Dアクション&メカバトル | |
対応機種 | NintendoDS | |
メーカー | タカラトミー(開発:有限会社サンアート) | |
発売日 | 2008年4月24日 | |
価格 | 5,040円(税込) | |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
良いところ
・グラフィックがよい部分がごくたまにある。特にドロンボーの自転車こぎシーンのドット絵は絶品
・操作性は悪くない
・ボイスがわりと豊富
・ドロンボー(ドロンジョ?)にタッチでおしおきできる
悪いところ
・やれるアクションが少ない。少なすぎる。
・キャラ交代が面倒。
・フックにひっかけてワイヤーアクションできるが、激しくつまらない。
・雑魚の種類が異常に少ない。四種類くらいであとは色違い。
・色違いの雑魚は無駄に硬いだけで、通常攻撃するとその場で延々と麻痺させられるのでどれだけ硬くても楽勝。本当に無駄な硬さ。
・ワイヤーアクション中、たまに理不尽に吹き飛んで画面から消えて死ぬことがある。川背さんもビックリ。
・ボイスがほとんどTVの使いまわし
・五分プレイしたらあきるほど単調
・面数が少ない(7-4まで。実質14面。一面当たり五分で解ける)
・中ボスがいつも同じ。攻撃パターンもほぼ同じ。そして激しく弱い。
・キャラが大きく視界が狭い。見えない場所へジャンプさせられること多々あり。そして床がなくて転落死すること多々あり。
・ボス戦が毎回ジャンケン。しかも明らかにプレイヤーに有利なようにインチキされてるため、負けるほうが難しい。
・背景が一面につき一枚しかない。
・ドラマパートの会話が短い。原作のようなコミカルな会話がまったくない。
・勝利のポーズを再現したのに、その後の高笑いを再現してない。
・そもそも主人公の一人称が原作と違う。(原作は「おれ」ゲームでは「ぼく」)
・つまり全体的に原作を全然わかってないのでキャラゲーとして不可。
・難易度変更しても残機数と体力が変わるだけという雑な調整。
・難易度を変えてもセーブデータが共通。
・ギャラリーという項目で見れるのがテレビのをとりこんだ静止画像のみ。それも全部で14枚だけ。チョイスも微妙。
・おしおきが毎回おなじで退屈。
・無駄にヤッターマンはしゃべるのにおだてブタとかのボイスがなくてさみしい。
・やる気がないまま唐突に終わる。最終面では主人公が「え〜?おわり〜?」とプレイヤーの気持ちを代弁。
・難易度「むずかしい」でプレイしたのにクリアーまで二時間以下。全ドクロリング取得まで二時間半という脅威のボリューム。
・公式で3Dアクションと謳っているが、どう見ても2Dアクション
・続編でも改善があまり見られない
四月末期にタカラトミーより発売されたNDSソフト「ヤッターマンDS ビックリドッキリ大作戦だコロン」も、
内容は古式ゆかしい横スクロール型アクションゲームであるが、その内容たるや見事なまでに糞であった。
ジャンプと攻撃しかやれるアクションがないという単純さは子供向けということで許せたとしても、
雑魚の種類が3、4種類しかなく、ほとんどが色違いで攻撃方法もぽつぽつ弾撃つだけと単調。
背景も一枚絵で1ステージに一枚のみという手抜き具合。
中ボス戦はいつも同じで、なんと全七面中、トンズラー氏やボヤッキー氏とは五回も戦うはめになる。
攻略方法も毎回ほぼ同じである。
さらに面のトリであるボス戦はなんとジャンケン方式。
しかもご丁寧にプレイヤー有利に判定してくれているため負けること自体が難しい。
進んでも進んでも同じ画面にすっとろい展開が続くため、
アクションゲームにも関わらずわずか三分足らずでプレイヤーを春の午睡へと誘うあたり、癒しゲーといえるかもしれない。
では簡単なのかというと、たしかに簡単なのだが、決して親切ではないのがポイントである。
ジャンプした先に床がなくて転落死。画面外から敵に襲われて転落死。
フックに捕まって揺れていたらなぜか画面外に吹き飛んで転落死など、
いたるところに理不尽な転落死が待っている。
わかっていればまず死なないが、わかってないと確実に死ねるといういやがらせ仕様には製作者の正気を疑わざるを得ない。
しかし心配御無用。むやみやたらと1UPを出すことによって「べつに死んでもいいや」と思わせてくれるので、
いやな気持ちになることは少ない。ただあきれるばかりである。
キャラゲーとして見ても、ファンであればあるほど不愉快という基本をはずさないあたり、~
さすが原作アニメのスポンサー会社である。
シナリオ再現が不完全どころか、キャラの性格や口調からしてちがうあたりがたまらない。
絵とボイスだけ本物なあたりが余計いらだたしい。
全体的には「ヤッター」というか「ヤラレターorz」という感想の作品であるが、
二時間で全プレイが終了するため、翌日にはあなたの記憶からすっぽり消えているであろう親切設計。
忙しい社会人にこそお勧めできる代物である。