946 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2008/08/02(土) 22:53:06 ID:LdiAB7MA0
甲子園
先述したけど、mk2のレビューがほとんど当てはまっているので、
それ以外のところで感じた問題点を。
:マネージャーとの会話時に、名前欄が「マネ」と略されている。
:ユニフォームが選べるけど、色しか選べない。しかも4色。
:タッチペンでメッセージ送りは出来るが、選択肢は選べない。
:個人練習のミニゲームが恐ろしく安っぽい。
:グラフィックが絶望的に酷い。キャラは微妙に3Dっぽいけど、すごく雑。
グラウンドが緑色と土色の2色(ラインとベース除く)なのがある。
相手のユニフォームが緑だと、同化してしまっている。
:塁に滑り込んだときに、明らかにキャラが塁に触れているのに、アウトになることが。
:2対0で勝っても、「ギリギリ勝てた」扱い。
:ステータス画面で、キャラが左打ちか右打ちか確認できない。
:デッドボールの概念はない模様。
:説明書に、野球の基本的なルールが書かれていない。
:審判が「アウト」と「セーフ」しかしゃべってくれない(ボイスがない)
:そもそも、公式サイトがまだない。
3試合ほどこなしたけど、もうやりたくなくなってきた。
俺自身も、野球の知識とかあまりないけどさ、これはないわ。
mk2で書かれている、あらゆる欠点がそのまま感じてしまうし、
ファミ通のクロスレビューもなかったし、
もしかして、アドバンスのデータそのまま流用しているのかな。
これは選評が必要かも知れない。
GBAmk2で書かれている問題点
・フライをキャッチするとフェアになることがある
・ゲージ制の投球
・バッター2人で3アウト取られる
・ランナーがいる時ゴロを打ち、ランナーがアウトになっても打った本人が塁にいれば打率が上がる
・バッター4番で2アウト1塁盗塁失敗でチェンジになると次の回の攻撃は5番から
・敵投手はシュート多投
・よってバントすれば勝手にセーフになりやすい
・投手のスタミナが切れても3回しか持たないが、切れても何の問題もない
・どんなボールも一定の確立で振ってくれるため、ボール球投げていれば勝てる
・左投げやアンダースローが存在しない
・試合にかかる時間が長い割りに頻繁にやらなければならない
・試合に勝っても負けてもシナリオの変化がない
・ボタンの操作を明らかに受け付けていないときがある
などの数々CPUの思考の欠陥や昔の野球ゲームですら守れていた野球のルールすら守られていない。
この数々の欠点を直さずにほぼそのまま移植。
夏の暑さが本格的になり、甲子園のシーズンになると思い出すゲームがある。
2005年に発売された「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」である。
GBAで発売されたこのゲームは、「恐ろしく稚拙なグラフィック」「単調で場面が変わるたびに途切れるBGM」
「審判のボイスがアウトとセーフしかない」「背景と同化してしまうNINJAのような選手達がいる」などのシステム面。
「スライディング中は塁に触れていてもアウト」「打率の表示が一桁違う(打率5割なら.500ではなく.050と表示される)」
「外野でバウンドしたボールがファールゾーンへ行くとファールになる」などの斬新なルール解釈。
更には「セカンドが一、二塁間ではなく二塁上にいるために一、二塁間への当たりはヒットになる」「捕球した内野手は動けなくなる」
「アウトカウント関係なく一番進んでるランナーを刺そうとする」など、甲子園を目指すどころかリトルリーグからやり直した方が良さそうなCPUの完成度。
まさに多方面での大物っぷりを発揮しており、甲子園から連想される「逸材」「怪物」「魔物が棲んでる」などの単語にふさわしい出来を見せつけてくれた。
さて、2008年のクソゲーオブザイヤーにおいて、なぜ、2005年のゲームの話をしてるのであろうか。
それは、GBAから「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」がほぼそのままの姿でDSに帰ってきたからだ。
見た目はもとより、中身も旧作のパスワードが使えてしまうほどの完璧な移植だ。
変更点は、イベント時のキャラデザ、音楽の質の向上、2画面・タッチパネルに対応、といった些細なところで、
前作でのバグ・問題点は全くそのままなので、前作のファンは安心して購入出来る。
タイトルにすら「DS」「2」などを付けずに、GBA版と同じ「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」のままであるのは、
開発者による移植度への絶対の自信の現れと言えよう。
DSのGBAスロットにも「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」を差して、
昔から変わらない甲子園を実感してみるのも良いだろう。
また、発売日になっても、公式サイトが開設されていないが、これはいわゆる「タイトル買い」をするファンに的を絞った省力化だと思われる。
当時の高校球児たちは、野球ファンに、プロ、大学、社会人といった新たなフィールドでの活躍を見せてくれているだろう。
タスケもDSにフィールドを変えて、我々クソゲーオブザイヤーに、変わらぬ活躍を見せてくれている。
これが、夏の風物詩にならないことを祈らずにはいられない。