名称 | どんだけスポーツ101 | |
ジャンル | スポーツミニゲーム集 | |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
発売元 | スターフィッシュ・エスディ | |
開発元 | Nordcurrent | |
発売日 | 2010年12月16日 | |
価格 | 3,990円(税込) | |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
ファミ通で低得点(18点)、しかもレビュアーの一人が3点をつけたことで話題となった。
一応遊べるが全体的につまらなく、インターフェースが悪い、ルール説明が無いなど根本的な部分で楽しませる気が感じられない。
同社の大聖王・だっこして!チンパンジーが発売中止になるなか発売に至ったが、タイトルどおり?「どんだけ〜」と言いたくなるような出来だった。
「アイスコラリ」「水中ポロ」「斧投げ」等、どマイナーなスポーツが収録されていることは評価できる。
2010年12月。
やはり今年も年末に魔物が潜んでいた。
始めに名乗りを上げたのは、どんだけスポーツ101(スターフィッシュ・エスディ)であった。
低得点だけは信頼できるといわれるファミ通評価で3点をつけたレビュアーがおり、合計18点だった本作。
内容はタイトル通りスポーツを基にした101種類のゲームが楽しめるものであった。
しかし問題だったのはその内容である。
・[ピーチバレー]はトス、スパイク、ブロックの概念はなく、
ボール落下予測地点にペンをスライドさせるのみ。
・[やり投げ]は投げる角度など設定できず、
タッチ連打することで走り、横一直線に投げる。そして地面に斜めに刺さる。
・[ボクシング]は一方的なハメが可能。
など、スポーツを基にしたゲームとしては、明らかに足りない要素が多い。
そして後半になってくるとますますおかしくなり、
・[剣道]は、現れた円を素早くタッチするゲーム。
・[釣り]は、釣り針を魚に向けてスライドさせるゲーム。
・[アクロバットダイビング]は、飛び込む前にでてきたマークを覚えるゲーム。
・[カポエイラ]は、表示された通りにペンでなぞるゲーム。
と元となったスポーツの概念が微塵も感じられない謎ゲーを連発するようになっていく。
公式サイトのゲームの説明には、
それぞれルールも遊び方も違うので、やりごたえタップリ
とあるが、
表示通りにペンでなぞる:「新体操 リボン」「カポエイラ」
落ちてくるものをタッチしてキャッチし上にはじく:「新体操 フープ」「新体操 バトン」
的を狙ってはじく:「ダーツ」「斧投げ」
タッチして移動する位置を決める「パラシューティング」「アルペンスキー」
など、操作方法がほぼ同じなものが数多くあり、やりごたえも何もない。
インターフェースも悪く、
メニュー画面にゲームが101種類横に一色線に並んでおり、操作はタッチによるスライドのみ。
オプション画面が存在しない。
ゲーム説明が操作方法が説明になっていないことがある
など、いろいろな点に不備が目立つ。
このゲームを一言でいうならば、
「つまらない」
一部ゲームで挙動がおかしくなったりはするものの、フリーズしたりすることはなく、
よく言えば
「ファミコン時代の出来損ないゲームの寄せ集め」
といったところか。
何かがいろいろかけているがプレイはできるゲームであった。
2010年も終わりに近づき、来年こそは良い年になるようにと人々が願う12月16日ひっそりと魔物は現れた。
その名も「どんだけスポーツ101」
公式サイトでのうたい文句は
「世界のスポーツが1本のソフトに101本も入った!」
「とんでもゲームがニンテンドーDSで登場!」
この時点で嫌な予感しかしてこない。
パッケージやネーミングからやる気を感じないが
内容はもっとやる気を感じない脱力系ならぬ元から気がない系であった。
その内容の一端をお伝えしよう。
まず、スポーツをさせる気がない。
マイナーなスポーツが多数あるにも関わらず詳しいルールや説明はない。
ググれカス!この情弱が!!と、スタッフがあざ笑う姿が目に浮かぶ。
もちろん説明がないだけではない。ゲームそのものもスポーツとは言えないどころか競技内容が間違って
いるものもある。
・ビーチバレーはトスしかなく、方向や強さを指定も出来ない。ただCPUがミスするのを待つだけ。
・カーリングはCPUがいなく、ただただ1人孤独に投げ続けるだけ。1人なのでもちろんブラッシングは
できない。
・カーレースはカーブがなくタッチペンで車を左右にスライドさせて他の車や障害物を避けるだけ。
・フェンシングは相手に近づいて攻撃マークをタッチするだけ。
・スケルトンは直線のコースをコースのひび割れを避けながらスター(点が入る)を取り続ける。制限時間が
設けてありゴールはない。時間いっぱい滑るだけ。そもそもひび割れのあるコースを使用してはいけないの
では・・・
・釣りでは魚の大きさによって点数の違いをつけないゆとり仕様。その操作は釣り針をスライドさせ魚に重
ねるという斬新なアイディア。ゴミを釣ると点数を引かれるのだが、そのゴミが放射性廃棄物とタイヤ。上
画面は氷の海で釣りをしているが泳いでいる魚は熱帯魚。いったいここはどこの海だ?そもそも地球なのか?
と疑問が尽きない。
・距離を競う種目で飛距離ではなく点数が出る。一応距離が背景として表示されているものもあるが幅跳び、
高飛びに至ってはその表示すらない。一体なにを目指しているのか不明である。
その他にもマスの光った順番や表示されるアイコンを記憶してその通りにタッチすると成功となり、上画面
でスポーツをしているアニメーションが流れるだけの記憶種目。
タイミングよくタッチするだけにも関わらず、そのタイミングは動作のタイミングではなく表示されるマーク
のタイミングで、合えばその動作も成功する先行タッチ種目。などなど、終始この調子である。
さらに、攻略法が運要素だったり邪道ばかりでそのスポーツをしている気がしない。
・バトミントンでは相手のサーブは高い確率でアウトするのでレシーブしなければ勝てる。
・卓球では相手が速い球を打つとアウトするのでラケットを避ける。しかも、速いと確実にアウトするので
はないため運要素が強い。
・キックボクシングは前後移動、パンチ、ローキック、ハイキック、とび蹴り、ガードと(このゲームの中
では)豊富なアクションがあるが移動&ローだけで勝てる。むしろ他のアクションはしないほうがいい。
・プロレスでは相手の近くでXボタンを押すとロープ技ををすると説明があるが、ただロープに投げるだけ。
そんなことをせずにただ蹴っていればいい。
・ドッチボールでは中で投げてもキャッチされるので外野(操作不可)にパスし当ててもらうのを祈るだけ。
・テニスはスライドでキャラ移動して、さらに打ち返したい方向にタッチしなくてはいけない。しかし、
ボールのほうが速いためまともに打ち返すことは困難である。したがって、後述のどんだけルールを利用し
相手コートの向かって左端を狙ってサーブ。これでサーブ権があるときはラブゲーム。相手がサーブのとき
は必ずストレートに打つので素早く右に移動し、何とか打ち返せればCPUは高い確率でネットに当たるミ
スをする。
と、このように正攻法ではなくどんだけルールと頭の弱いCPUの弱点を突くことで攻略するものもあれば 、
CPUが無能すぎて1つのアクションだけで勝ててしまうものもある。
スポーツゲームであってはならないルールの間違いがある。
・相撲で足が外に出ているのに体が全部出るまで負けにならない。
テニス(シングルス)ではサーブでクロスに打たなくてもよい。それどころか、相手のサーブがストレートに
打ってくる。シングルスでは使用されないサイド(そこに打つとアウトになる)に打ってもアウトにならない。
せめてメジャーな種目くらいは正確に作ってほしいところである。
さらにはこの世界のルール(物理の法則)をも無視している。
・槍投げ等投擲種目ではひたすら水平に飛んでいく。
・ハンマー投げで100メートル飛んでいるにも関わらず持ち手の部分がそのまま地面に落ちる。
(慣性の法則で鉄球が地面に落ちても紐の部分は止まらず前に落ちるのが普通)
・レース種目でなぜかジャンプ台で飛ぶとスピードアップ。
・ボーリングでスピードが速かろうが遅かろうが、どの角度から当たろうが、倒れるピンはいつも同じ倒れ方
をする。相手に流されない一本筋を通した10ピン衆である。
・ウィンドサーフィンではブイに当たっても倒れないのになぜかサメに当たると倒れ海に落ちる。
など常識は通用しないと思ったほうがいい。
細かい点に関しては、クリア点数が1回成功で10000点×3回で端数がでるはずもないのに28000点だったり仕様
そのものがおかしい部分もある。
しかし、そんな些細なことは気にならないので安心してほしい。
上記ではなるべく操作がかぶらず、且つ誰もが知っているような種目を挙げたが操作がほぼ同じで背景と操作
対象が違うだけのゲームが多数ある。確かにタッチペンでの操作自体そうバリエーションは増やせまい。なら
ばなぜ、101種目も入れたのか?数をしぼって内容を濃くしたほうが良かったのではないかと思えて仕方がない。
どんだけスポーツ101
「全てのゲームをクリアしてスポーツマスターを目指せ!」と、ある。
このゲームをクリアしたら間違ったスポーツマスターになれること間違いなしだ。
上でも書いたが「とんでもゲームがニンテンドーDSで登場!」と銘打ってあるが、本当にとんでも(ない)ゲームが
登場したのであった。