名称 | 超人ウルトラベースボール アクションカードバトル | |
ジャンル | スポーツゲーム | |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | カルチャーブレーン | |
開発元 | カルチャーブレーン | |
発売日 | 2014年3月13日 | |
価格 | 通常版:4980円(税込) | |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
PV
超人ウルトラベースボール。1989年にカルチャーブレーンがファミコンで発売したゲームである。
超人ウルトラベースボールが3DSで蘇ったのである!
この続編情報にシリーズの(ごく一部の)ファンたちは沸き立った ・・・のも一瞬のことで
発表されたスクリーンショットのグラフィックの悪さやシステムが前シリーズからのアクションからカードバトルに変わるなど不安と期待を胸に秘めながら発売日を待つ住民達。
そして蓋を開けてみれば、「バグもないし、遊べるがとにかくつまらない」というとんでもないゲームだったのである。
まずは、ゲームシステムについて説明しよう。
打者は5枚の打法カード、投手は5枚の投法カードから1枚を選択し、
5マスあるポイントのどこを狙うか選択。これを繰り返すだけ。縦の概念は無い。
勿論肝心のウルトラ技が出るのもランダム。連続で出たりなかなか出なかったりする。
投手の場合だとストレートやスローボールだと狙ったポイント通りの投球。
カーブなどの変化球だと狙ったポイントから1マスズレた軌道での投球となる。
打者の場合この相手の手札が見えるので、「相手はまっすぐの球しか投げてこないな、フルスイングのカードを選ぼう」や
「相手はカーブやスライダーしか持ってないな、どれくらいマスをズラしたらいいだろう」
などの読み合いが重要になる。
また、投手も打者もBボタンでカードを1枚選んで見送りが可能なので、
あえて見送りを連発してレベルの低いカードやダブりのカードを消費させるなどの戦法も可能だ。
一応こういう読み合いはあるもののつまりほぼ運ゲーである。
カードの強さ勝負なので運の要素は強いし展開自体は非常に単調。
相手がウルトラ技を3打席連続で使ったりするので運の要素が本当に強い。
下画面やボタンで盗塁は可能だが、守備はフルオートとなっている。
ちなみにバットがボールに当たってからの動きはBボタンでスキップ可能なので、野球ゲームとしてはテンポが良いが何せカードゲームとしてテンポが悪い。
ストーリーではこれを何度もやらされるのでとてもツラい。
発売前のスクリーンショットで問題となっていたグラフィックは酷い、としか言い様がない。PS初期時代レベルのグラフィックである。
その上試合場面ではキャラのグラが全員同じなのである。違うのはユニフォームのみ。
ストーリーの会話部分での2Dの絵が違っていても。
肝心のウルトラ技は迫力がない。ふっ飛ばされる姿がシュールである。
しかもエディット画面じゃないとウルトラ技の効果が分からない。勿論電子説明書にも載っていない。
エディットでは旗のマークなども作れるがAからZまでそれぞれメーカーの好みのフォントで固定され、その上デザインは6種類、カラーも6種類などと非常に少なく
ユニデザイン・カラーも変更できるが、真ん中に「baseball」という文字が固定され、正直ださい。
ストーリーはぶっ飛んでいるが矛盾も無く、会話部分だけはそこそこ面白い、会話部分だけは。
しかし肝心の野球部分がアレなのですべてクリアしても脱力感くらいしか残らない。
ミッションモードは20種類の課題に挑戦するモードで、「全員不調で勝て!」や「5回までにコールド勝ちをしろ!」など緩急をつけている物の、肝心の野球部分がアレなんですごく疲れる。
他にも紙説明書に書いてある「スライドパッドで選択」が使えない(電子説明書にはスライドパッドの事は書いていない)や使えるチームが6球団+エディットで作っった6球団で球場3種類しか使えないなどいろいろ突っ込みどころがある。
「人とお金と時間と技術力が無い人達」でゲームを作ったらこうなると言う見本を見せるために作られたゲームのように思える。
きっと僕たちはゲームを買ったんじゃない、カルチャーブレーンさんに4980円を寄付してあげたんだと。そう考えれば幸せになれるであろう。