名称 | みんなの縁日 | |
ジャンル | 縁日ゲーム | |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | バンダイナムコゲームス | |
開発元 | リベル・エンタテインメント | |
発売日 | 2012年5月24日 | |
価格 | 3,990円(税込) | |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
まずはカメラを使う金魚すくい。
南国、金魚、深海の3種類があるがそこはつっこまないでおこう。
このゲームの最大の特徴は、終わりが無いのである。
ポイが破れないので、Bを押して好きなときにやめる画期的な内容。
肝心のすくう操作も、本体をちょっとあげるだけ。
金魚すくいですらない。
次にヨーヨー釣り。
これも金魚すくいと同じ、カメラを使いすくい上げるだけのシンプルな内容。
何故か日本地図の一部が釣れる。意味がわからない。これも終わりがない。
次に射的。
ミサイル、レーザー、大砲のどれかを使いぬいぐるみに当てるのだが、操作方法は何故か息を吹きかけるだけ。
確実に射的ではない。これも終わりがない。
次に輪投げ。
3種類のモードがあるが、背景が朝夕夜になるだけ。
操作は本体を前に押し出すだけ。押し出す早さで輪が飛ぶ距離が変わる。ここでは何故か楽器が手に入る。
次にスマートボール。
スライドパットで玉を打ち出す。ジャイロ操作で玉を動かせる。
台が5種類ある。数少ない面白いゲーム。
次にミニボウリング。
ボールをタッチしてスライドさせ投げる場所を決め、本体を動かす。そしてジャイロ操作でボールを動かす。
西洋、神話、妖怪の3種類のモードがあり、どれも面白い。
そしてかき氷。
本体を回してかき氷を作り、果物を選びシロップをかけるだけ。
使った果物は図鑑に表示される。
ゲームですら無い。しかしゲーム扱いされている。
ここからはおまけの内容を説明する。
まずおフダ交換。ゲームコイン20枚で交換できる。
おフダとは、図鑑で埋まっていない所を開く助けアイテムである。
レア度によっておフダと交換出来る枚数が変わり、5枚と交換する物もある。
次にお面。
人の顔を撮影すると、お面がかぶったような写真がとれる。
しかし8種類あるお面のなかで7種類がヅラなどであり、お面と呼べる物は一個しかない。
次に万華鏡。
カメラで写した画像が万華鏡のように見える。下画面で形が(□△○六角形)変えれる。それだけである。
次に砂絵。
まず10種類の絵のどれかを選びどこにつけたいかを選び10種類の色のどれかを選ぶ。
そして本体を振り息を吹いて色砂を吹き飛ばす。良い所も悪い所も無い。
次におみくじ。
前世占い。大吉とかは無い。○○運も無い。おみくじではない。
次に日本じゅうだん。
駄菓子屋にある新幹線ゲームみたいなの。ゴールするとおフダが手に入る。
最後はプラネタリウム。
本体を動かして星座が見れる、イラストがありONOFF出来る、星の説明があるなど無駄に凄い。
しかし縁日は全然関係無い。
縁日の達人から6年たっているが進化せず、退化したのである。
バグなどは無く、システム面はいい。
しかしゲームが圧倒的につまらない。
携帯機だからといって許される出来では無い。
そして3DSの新しい要素を無理矢理詰め込んだゲー無である。
こんなのを買うなら本当の縁日に使うべきであり、ふざけてでも買ってはいけない。
おわり
ちなみにこのゲー無にはスコア機能や評価が無いよ
縁日。それは神社で行われる祭りであり、そこには様々な屋台が現れ多くの客で賑わう風物詩。
子供だけでなく大人も童心に戻って楽しめるはずの縁日だが、あろうことかその行事がKOTYの門戸を叩く事になった。
その原因となったゲーム、それが「みんなの縁日」(3DS/5月24日)。
タイトルの通り、誰でも縁日の雰囲気を堪能でき手軽に屋台の遊戯をプレイできるというコンセプトの本作。
7つのミニゲームとおまけ、そして縁日にゆかりのある品々を集めていく図鑑が用意されている。
一見すると、ソフト一本でいつでも縁日気分を味わえそうな作品ではあるが、その希望はあっさり打ち砕かれるだろう。
およそゲームと呼べない陳腐な内容のミニゲーム集は、まるでシロップのかかっていないかき氷を延々と食べ続けるかのような無味無臭なものばかりであり、
わずかながらも見いだせる良い点さえも無情にかき消してしまうのである。
まず先に比較的楽しいゲームを紹介しよう。それが「ミニボウリング」。
3DS本体のジャイロ操作を用いてボールを投げ、画面に登場する的を倒していくものである。
何手以内に的を全て倒す、障害物がある、図鑑に載せるためには最高速のボールで当てるなどゲームを盛り上げる制約がある。
そのため簡単にクリアできるようで、シンプルながらもコンプ要素もきっちりと兼ねた良質な内容となっている。
3DSのジャイロ機能を程よく使いのなしている遊びと言えるだろう
つづいて、「スマートボール」。
スライドパッドを使い、ピンボールのように弾を打ち出しながら画面上の穴へと入れていくゲームである。
簡易的なピンボールとパチンコを合わせたかのような内容ではあるが、遊べる台は5種類あり、
より多くの弾を集め駄菓子と交換するというコンプ要素もある。
いざという時は3DS本体を傾けて弾を誘導するというイカサマもあり、ちょっとした遊び心も感じられる。
この二つの遊びはシンプルながらもやり込める部分があり、上手に3DSの機能を使っているためそれなりに評価はできる。
ただし、どちらもコンプ要素を全て集めた時点でそれ以上遊ぶ価値が見いだせないという欠点もあり、ボリューム不足も否めない。
しかし、このような不満ですら贅沢ではないかと思わせるぐらいに残りの遊びは筆舌に尽くし難い内容である。
その一つが「射的」。
外部カメラで取り込まれた映像に浮遊する的をジャイロ操作で狙い、マイクに息を吹きかけて弾を飛ばす。
吹き矢の間違いではないかと思われるが、ミサイルやレーザー、大砲が撃たれるのでたぶん射的なのだろう(たぶん)。
何よりも、「得点」や「残弾数」といった遊び要素のかけらもないのはさすがである。
プレイヤーは思う存分マイクに息を吹きかける事ができ、図鑑の「ぬいぐるみ」をコンプするためだけに延々と3DS本体を振り回せる。
狙いを定めるための照準もなく弾丸はターゲットを半自動で追尾するので、狙撃した快感はほとんど得られない。
時間制限もなくペナルティ等も皆無なため、わざわざ自分の手でプレイを中断しなければならない虚無感はそうそう味わえないだろう。
縁日においてはおなじみの遊戯「射的」ですらも、さっそく遊びなのか疑問である。
同じくジャイロ操作でプレイする「輪投げ」にも同様の事が言えるだろう。
同じように周囲に浮くターゲットにジャイロ操作で輪を投げつけ、景品をゲットしていくという内容。
息を吹きかける行為を、3DS本体を揺らすという動作に変えただけかと思えるその内容は「射的」同様の虚しさを醸し出し、同様の虚無感を生む。
相変わらずスコアもなければ時間制限もなく、ただただ景品の楽器を集めるだけである。
なぜ景品が楽器なのか? 潔くゲーム終了のBボタンを押す頃には、もはやどうでもいい事に思えてくる。
続いて縁日の定番「金魚すくい」。
ジャイロ操作を用いて3DS本体を傾け、画面の指示に合わせてマーカーに魚が合わさった瞬間に本体を持ち上げる。
たったこれだけの操作で簡単に魚が釣れるのである。しかも金魚だけでなく、カジキマグロやシーラカンスまでなんでもござれ。
本来なら笑えるバカ要素なのだろうが、そもそもタイミングよくゲーム機本体をちょこっと上げるだけの作業に面白みがあるわけでもなく、
釣れ上がった獲物を淡々と見つめ、ゲーム終了のためのBボタンを淡々と押すことになる。
魚の種類や数、サイズが記録されるも、そもそもポイが破れる事がない時点で達成感のかけらもない。
縁日には欠かせない存在「金魚すくい」でさえ味っけのない単純作業と化してしまうのである。
同じくジャイロ操作でプレイするヨーヨー釣りにも、同様の事が言えるだろう。
同じように水面に浮くヨーヨーにマーカーを合わせ、3DS本体を持ち上げる。
魚をヨーヨーに変えただけではないかと疑いたくもなる内容だが、景品が異なるので恐らく違うゲームなのだろう(たぶん)。
たとえそれが日本地図の一部だったとしても、ヨーヨー釣りなのだから仕方ない。
そう納得でもしなければやっていられなくなるほど、Bボタンを押す頃には心が虚ろになっているかもしれない。
そして最後に「かき氷」がある。
そもそもかき氷のどこが遊びなのかはなはだ疑問だが、ゲームのうちの一本に数えられているので、遊びなのだろう(たぶん)。
相変わらずジャイロ操作を使用して『あそぶ』わけだが、どういうことか3DS本体をぐるぐる回転させるという画期的な発想が採用されている。
本体を回転させているためプレイヤーの視点は思いのほか定まらず、画面上で何が起こっているのか今ひとつ理解できない。
出来上がった白い何かにシロップをかけ、かけたものが図鑑に登録される。
それ以外の目的でかき氷を作る目的はどこにあるのか、そもそもこれは遊びだったのか・・・・ そんなことすらもはやどうでもよく思えてくる始末である。
メインのミニゲーム7つの他に、おまけとしていくつかの要素も収録されているのでついでに紹介しておく:
・お札交換:ゲームコイン20枚と引き換えに、図鑑に登録されてないものを交換できる。結果、上記のみにゲームで遊ぶ必要性が俄然なくなる
・お面:カメラで撮影した画像に、カツラやヒゲなどの8種類のパーツ(お面?)をのせられる。写真はSDカードの保存可能
・万華鏡:カメラで映された画像が万華鏡のようになる。ほんとうにそれだけ
・おみくじ:前世占いのおみくじを3DS本体を振って引く。正直、画面上の巫女さんの方が貴重な気がする
・プラネタリウム:何のためにあるのか、星座解説付きのプラネタリウム。縁日といったい何の関係が・・・・
・日本じゅうだん:いわゆる新幹線ゲームで、穴に10円玉が落ちないように弾いていくゲーム。上記のミニゲームよりも楽しめてしまうおまけ
改めて考えてみれば、このゲームにはいい点は確かにある。
BGMやグラフィックはきちんと縁日らしさが出ており、そして「ミニボウリング」「スマートボール」と3DSのジャイロ機能を上手く使っているミニゲームもある。
楽しいおまけもある。だが裏を返せば、それだけしかないのである。
7つのミニゲームのうち5つがまったく楽しめず、あげくに残り二つにも飽きが割と早く来る。
救済措置と思わしきお札交換も、結局はミニゲームをしなくて済むという本末転倒な流れを作り、より一層ミニゲームの存在意義を薄くしてしまう。
文字通りにおまけ程度の要素しかない万華鏡やプラネタリウムもその薄さをカバーするための付属品にしか見えず、
ちりばめられたお笑い要素もその場の空気を凍らせるに十分なほど滑っている。
同じ金額を出すのであれば、本物の縁日に足を運び思う存分遊んだ方がよほど健康的と言えるだろう。
少なくとも、3DS本体をちょこちょこと動かしながら徐々に滅入るよりかは遥かにマシだろう。
ーおしまいー