2012年 次点

概要

名称DJMAX Portable BLACK SQUARE
ジャンルDJシミュレーション
対応機種PSP
発売元サイバーフロント
開発元サイバーフロント
発売日2012年3月22日
価格通常版4,410円
限定版7,560円(ビジュアルブック、サウンドトラックCD同梱)
対象年齢CERO:B(12歳以上対象)

PV

要点

選評2(3/27改定)の問題点

選評2(3/27改定)

2012年3月、DJMAX Portable BLACK SQUAREという音ゲーが発売された。
「シリーズ最難関、BLACK SQUAREに挑め。」という謳い文句だったが・・・

まず本作は2008年に韓国で発売され、それをサイバーフロントから改めて日本で正式発売という形式を取っている。
そもそも韓国版自体が日本語に対応しているが、誤訳が多かったため「無いよりマシ」とされた。
この前に初めて日本版として発売されたDJMAX Portable 3は一部の曲が日本語で歌い直されたり、
隠し曲の入手タイミングが早めになっていたりと気合を入れていたのだが、Portable 3以前の作品である本作では手を抜いたようだ。
非常に誤訳が多い。というか韓国版の日本語訳ほぼそのまんまのクオリティである。
特にパッケージ裏の「ヒドゥンエアリア」はなぜ修正せずそのまま載せたのか理解に苦しむ。
ヒドゥンエアリア=hidden area=隠しエリアだとサイバーフロントのスタッフは誰も気づけなかったのか。

本作はbeatmaniaを彷彿とさせる音ゲーである。簡単に言うと上からノートと呼ばれるものが降ってきて、
それが落ちてきたレーンに対応するボタンをタイミング良く押す、というゲームである。
あまりにもbeatmaniaに似ていたため裁判沙汰まで起きている。
その訴訟対策として実装されたのがKey Assistである。
Key Assistとはどのボタンを押しても他全てのレーンが反応するが、
違うボタンで拾うとスコアが通常の80%というシステムである。
これがユーザーには不評で、韓国版と同時発売されたDJMAX TrilogyではアップデートでON/OFFできるようになった。
その後コナミとの裁判、(おそらく)和解した今、日本語版では撤廃されたのだ。
これが高難易度化に拍車をかけてしまった。ただでさえ難しいBSが、更に難しくなってしまったのだ。
初心者には大問題だが、住民達は神ローカライズと褒めていた。しかし住民達は隠された恐怖に気づいていなかったのだ。
なんとスコアが韓国版に比べて80%しか溜まらないである。つまり全てのノートがKey Assistで拾ったかのような状態なのだ。
これが筆者が選評を書こうと決意した理由だ。
BSにはクラブツアーという「メイン」モードがある。
・決められた曲をクリアする MUSIC CLUB
・決められた複数の曲をクリアする REPERTORY CLUB
・ゲーム内マネーを支払い、決められたスコアやコンボなどを達成、ミス数を抑えて完走したりする MISSION CLUB
この3種類のクラブを制覇して進めていくのだが、
特にスコア達成系ミッションにおいてスコアが80%しか溜まらないくせに
韓国版そのままのノルマのせいでクリア困難・不可能なミッションが続出、
音ゲー経験者でも投げ出したくなるような難易度になってしまった。初心者は言わずもがな。
基本的に全体の半分を占めている解禁曲はクラブツアーを進め解禁させなければ
自由にプレイできるアーケードモードでプレイ不可なのだが、救済処置としてプレイ回数で解禁可能。
ただし全解禁に1500回プレイが必要と苦行じみてるが。
他に救済処置として韓国版では同時期発売された「DJMAX Portable Clazziquai Edition」とリンクディスクを行うと簡単に
解禁曲の解禁が出来るが、日本語版ではリンクディスクの項目そのものが削除されているのでこの方法は使えない。

一応、判定を緩くできるように難易度を3段階から選べるのだが、
EASYだとスコアがノーマル比70%(日本語版では更にそれに下方補正をかける)しか溜まらない、
HARDでノーマル比130%になるが、こっちは80%以下の下方補正が掛かり、韓国版ノーマル以下のスコアになってしまう。
そしてHARDでは厳しめの判定+4~6回ミスでゲームオーバーというキツイ条件が付いてくる。

他に理不尽だと感じたのがMAXRANDOM強制ミッションだ。
ノートを押すタイミングそのままでレーン配置をランダムにする機能が強制装備される。
グチャグチャで人間がやることを考慮していない譜面になるのだが、
高橋名人並みの連打を要求、アナログパッドを操作しながら十字キーをリズミカルに押すなど無茶苦茶なことから
十字キー左右を同時押し、ノートが二重になってしまうといった物理的・ハードウェアの仕様的に不可能な譜面を出してくる。
そんなときレーンとボタンが1対1対応でないKey Assistが役に立つのだが、撤廃したのにノルマそのままで無理感が漂う。
本作では3に比べて強制ミッションをそこそこ出してくる上、譜面の再シャッフルにも
ゲーム内マネーを取られるので金欠になりやすいのも一因。
そのためKey Assistを嫌っていた人がKey Assistを求めるという意味不明な事態が発生した。

サイバーフロントはKey Assist削除、スコア80%も一切告知していなかったのも追い討ちをかけた一因だろう。
ファミ通のレビューでは「難しいが、他のレーンも反応するようになっているので初心者でもどうにかなる」と
明らかにKey Assistがあることを前提にしたレビューだったのも住人を混乱させた。

間違いなくDJMAX Portable BLACK SQUARE日本語版はシリーズ最難関どころか
携帯音ゲー最凶の難易度を持っていると筆者は確信する。

選評

2012年3月、DJMAX Portable BLACK SQUAREという音ゲーが発売された。
「シリーズ最難関、BLACK SQUAREに挑め。」という謳い文句だったが・・・

まず本作は2008年に韓国で発売され、それをサイバーフロントから改めて日本で正式発売という形式を取っている。
そもそも韓国版自体が日本語に対応しているが、誤訳が多かったため「無いよりマシ」とされた。
この前に初めて日本版として発売されたDJMAX Portable 3は一部の曲が日本語で歌い直されたり、
隠し曲の入手タイミングが早めになっていたりと気合を入れていたのだが、
本作では手を抜いたようだ。
非常に誤訳が多い。というか韓国版の日本語訳ほぼそのまんまのクオリティである。
特にパッケージ裏の「ヒドゥンエアリア」はなぜ修正せずそのまま載せたのか理解に苦しむ。
ヒドゥンエアリア=hidden area=隠しエリアだとサイバーフロントのスタッフは誰も気づけなかったのか。
Portable 3ではKiwan Bangという人が担当していたのだが、翻訳は完璧だった。
Xlasherという曲に出てくる字幕は特に文句無しの名訳であった。
対するBLACK SQUARE(以後BS)日本語版の追加要素は韓国版の追加パッチ分のバグ修正と後述するKey Assist削除ぐらいか。
つまり韓国版から他の言語を消して微調整しただけなのだ。通常版4500円と低く抑えたつもりだろうが、
韓国版はAmazonで2500円で買えてしまう。上の二つに2000円の価値を求めるかは諸君に委ねる。

本作はbeatmaniaを彷彿とさせる音ゲーである。簡単に言うと上からノートと呼ばれるものが降ってきて、
それが落ちてきたレーンに対応するボタンをタイミング良く押す、というゲームである。
あまりにもbeatmaniaに似ていたため裁判沙汰まで起きている。
その訴訟対策として実装されたのがKey Assistである。
Key Assistとはどのボタンを押しても他全てののレーンが反応するというシステムである。
これがユーザーには不評で、韓国版と同時発売されたDJMAX TrilogyではON/OFFできるようになった。
その後コナミとの裁判、(おそらく)和解した今、日本語版では撤廃されたのだ。
これが高難易度化に拍車をかけてしまった。ただでさえ難しいBSが、更に難しくなってしまったのだ。
初心者には大問題だが、住民達は神ローカライズと褒めていた。しかし住民達は隠された恐怖に気づいていなかったのだ。
なんとスコアが韓国版に比べて80%しか溜まらないのだ。これが筆者が選評を書こうと決意した理由だ。
BSにはクラブツアーというメインのモードがある。決められたスコアやコンボを達成したり、
ミス数を抑えて完走するなどミッション形式のモードだ。
特にスコア達成系ミッションにおいてスコアが80%しか溜まらないくせに
韓国版そのままのノルマのせいでクリア困難なミッションが続出、
音ゲー経験者でも投げ出したくなるような難易度になってしまった。初心者は言わずもがな。
Key Assistを嫌っていた人がKey Assistを求めるという意味不明な事態が発生した。

間違いなくDJMAX Portable BLACK SQUARE日本語版はシリーズ最難関どころか
携帯音ゲー最凶の難易度を持っていると筆者は確信する。
サイバーフロントはKey Assist削除、スコア80%も一切告知していなかったのも追い討ちをかけた一因だろう。