2009年 次点

概要

名称ラストバレットhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001OI269K/ [外部リンク]
ジャンル狙撃アドベンチャー
対応機種ニンテンドーDS
メーカーフリュー
発売日2009年4月23日
価格5,040円(税込)
対象年齢CERO:B

要点

  • 普通にプレイしても、3時間程度しかかからない。しかも、やり込み要素は皆無。
  • 狙撃シーンがこのゲームの肝ではあるが、照準がどんな所で狙撃しても常にぶれるため照準をまともに合わせられない
  • その癖武器・起爆装置・無線機といった細かいものを狙わねばならないから難易度は高い
  • 一応同ミッションで2回失敗するとイージーモードでリトライできるが、「集中」モードの制限時間が最大になるだけでターゲット数が減るわけでなく、結局イージーにならない
  • ハードボイルドという言葉の足元にも及ばない小学校の学芸会レベルのシナリオ(幼少時に素人訓練を積んだ程度で即実戦に駆りだされる主人公、コスプレやバイト先の服で狙撃する主人公と同じくコスプレや扮装でボディガードするその上司、色仕掛けに引っかかりあっさり主人公を離す敵組織幹部など)
    • ちなみに公式の煽り文句は「ミステリアスでシリアス、そしてリアルな非現実的ストーリー。」
  • 用語集だけは変に充実しているが、大半は衣装違いに項目を埋められていてただの無駄

選評

選評案1

豚インフルエンザが猛威を振るい始めた4月末、
怪しい新規メーカーが一攫千金を狙ってゲーム業界に参入を果たした。
フリューからDSで発売された「ラストバレット」の登場だ。
人気イラストレーターと人気声優を起用、少年ジャンプを筆頭に雑誌広告を打ちまくった本作であったが、
釣られる者も少なく寒いセールス状況であった。
しかし購入者の少なさ故に本作の酷さを見落としがちだが、ラストバレットは酷いクソゲーだ。
まず、3時間でクリアとあの犬神家のもつレコードを1時間も短縮する驚異の短さが光る。
ここまで早くクリア可能であれば購入当日に中古屋に売ることができるのである意味良心的かもしれない。
狙撃シーンは携帯アプリ以下の出来で、もちろんスコープの変更すらできない。
グラフィックの出来も悪く、ところどころキャラの顔が潰れている。
1周すれば図鑑もアルバムも9割以上が埋まるので、
特典の人気絵師のポスター目当てで購入した人は、思い残すことなく中古屋に売ることをお勧めする。
フルプライスのゲームである必要はない、この程度の内容ならラノベや携帯アプリで十分。
笑えるバグなどはないが、無駄遣いに挑むという点でラストバレットは高いレベルのクソさを示した一作であろう。

選評案2

やがてパンデミックへと至る新型インフルエンザが猛威を振るい始めた4月末、
ある新規メーカーが一攫千金を狙ってゲーム業界に参入を果たした。
メーカー名は「フリュー」。ゲームタイトルは「ラストバレット」。
人気イラストレーターと人気声優を起用、少年ジャンプを筆頭に雑誌広告を打ったDSソフトの
本作であったが、あまり何かに頼った地雷感に釣られる者も数少ないセールス状況であった。
しかし購入者の少なさ故に見落とされかけた本作だったラストバレットは、静かに発芽する。
まず、3時間でクリアとあの犬神家のもつレコードを1時間も短縮する驚異の短さが光った。
次に狙撃シーン。まさにミニゲーム。もちろんスコープの変更すらできない。リトライも簡単に
行える為、難易度は下がり、短時間クリアに拍車をかける。
が、その短時間クリアにも思わぬ角度から敵が立ちはだかる。辞典機能である。飲み物の説明に
詳しく、ついでにゲーム内の設定やネタバレ、ゲーム本編では出てこないエピソード紹介まで
してくれる用語辞典には、新規追加項目ピックアップ機能がない。この為、次々と追加されて
いくゲームと関係ない用語と少し面白いエピソードを探す手間がこのゲーム最大の敵と言えるだろう。
それ以外にも本筋のディティールには拘らないシナリオ、加工状態が悪く潰れたグラフィック、
横で本を読んでいる友人が「社員か?」と聞いてくるレベルの男性声優陣などが遊び手のモチベーションを削る。
そして、こうなると起動時の「フリュー!」「フリュー・・・」などムダに複数ヴァージョン入った
メーカーコールや何故かゲームイメージと違うむさくるしい男性声の「ラストバレット!」などの
タイトルコールまでが気になり始める。

・・・そんなイライラが頂点まで達した時は、セーブ&ロードをオススメする。きびきびとした
ユーザーインターフェースとヒロインたちの日常風景が、ほんの少し心を癒してくれるはずだ。

この作品にバグらしいバグなどは一切ない。ただ全てにおいて出来が悪いだけである。
だが、セーブとロードだけが出来の良いゲーム、、それはすでにクソゲーではないだろうか?

選評案3

結論から言うと前人が言う程度で糞ゲー。
年末に潜む魔物レベルではない。

まず内容の薄さが糞。前レビューでは3時間でクリアできるとあったが、
つまらないシナリオに後半かなり飛ばし読んだおかげで実プレイ時間は
2時間10分だった。
 途中選択肢が10個ほど出てくるが、選択直後の台詞が微妙に変化するだけで決して
マルチシナリオとは呼べない。ただし選択肢による分岐ではなく、射撃の結果如何で
エンディングが3パターンほどあるらしい。マルチシナリオではないのに
マルチエンディングを採用している稀有なゲーム、それがラストバレットだ。
トップメニューにある「ギャラリー」の 収集率は1周終えて90%を超えた。
残り数%についても何を取り逃したのかまったく思い当たりが無いのでコンプリートを
目指す気にもならない。
 キャラクターデザインはなかなか良い。
しかしゲーム内では人物絵が引きで小さく、アニメーションしない等謎のデチューンが
施されている。また男性キャラの方が多く、よく見りゃ主人公も男みたいな外見だ。
胸無いし。
また、「キャラの描き分けが出来てない。アイツとコイツ似すぎだろ」と思っていたら
実は同一人物(変装)だったというサプライズがあった。こいつ抜作先生かよ。
また、数少ないSEが糞。お茶をたてる音は石をこすり合わせたような音だし、
「キーーーーン!!」という飛行機のような効果音の後に「うわぁ、ヘリポートだ!」など理解に苦しむ。
 狙撃シーンは色々と糞だ。敵を殺してはいけないので敵の銃(小さい・判りにくい)以外の部分を撃つと失敗になる。
それなのに銃弾発射の瞬間に画面が反動でぶれるのだ。当たった手応えがない。
照準は十字キーかタッチペンで合わせるのだが、
トリガーはLorRボタンのみ。タッチペンで合わせてLで発射。ただでさえ糞判定なのにここでまたズレる。
以下射撃シーンの「指示」の例。
「高速道路で追ってくるバイクの後輪を撃て!」
→「後輪?それは無理だ!」とお思いだろうが、幸いなぜかバイクの真横からの視点だった。
「ロケットランチャーで撃ってくるロケット弾を全て撃て!」
→軌道バラバラで飛んでくるのに一発でも撃ち逃すとダメ。武器を撃つという基本に帰り、 ロケットランチャー本体を狙撃するもスルー。
 あとタイトルのように「これが最後の一発だ」みたいな緊張感は終始感じられない。
 公式ページに「機種ジャンル:狙撃・ミステリーアドベンチャー」とあるが
機種ジャンルはゲーム機だ。DSを妙なくくり方すんな。

リンク

公式サイト [外部リンク]