2009年 次点
概要
名称 | 超名作推理アドベンチャーDS レイモンド・チャンドラー原作 さらば愛しき女よ | |
ジャンル | 超推理アドベンチャー |
対応機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | フリュー |
発売日 | 2009年5月28日 |
価格 | 5,040円(税込) |
対象年齢 | CERO:B |
要点
ただ純粋につまらない。
中身がなさすぎ、選択肢が意味をなしていないため「ゲーム」として評価すべきではないとの声もあるにはある。
- クリアに1時間強、意図的に寄り道しまくっても2時間行くかどうか。紙の如く薄いボリューム。
- プレイ時間の大半は文字を読む時間ではなく表示待ち時間。
- 原作(原本)劣化移植・劣化改変。麻薬に関する描写が規制にひっかかったらしい。
- 意味のない選択肢
- 第5章のとある選択肢だけは、しくじると第5章の最初に戻されるので、全く意味がない訳ではない
- データをロードするとその章の最初からやり直させられる謎仕様
- メッセージスキップ・章冒頭のCVのスキップすらないプレイアビリティ
- ちょwww名作www
つまらないとの噂はあったものの、購入者もなく放置されていた。
8月ごろから、ぼちぼち選評が届き、話題に。
選評
選評案1
辞書によれば、すぐれた作品、有名な製作物に「名作」の称号は与えられる。
自身の原作に「名作」を超えた「超名作」と銘打たれ、かのレイモンド・チャンドラーも天国でさぞかし困惑してるであろう。
5月の終わりにフリューから発売された自称「超名作推理アドベンチャーDS レイモンド・チャンドラー原作 さらば愛しき女よ」。
これ原作を知っているかどうかはさほど重要なことじゃないよ…本当に酷いからね。
イベント絵は、例えれば中学生がお絵かき掲示板で遊んだレベル。
単なる下手な絵のゲームならまだマシだった。
下手に加えて、アジアンテイストなタッチで描かれたキャラが、次のシーンでは何の脈絡もなく萌えキャラ風に描かれているといった自由っぷりが酷い。
自由といえば、ゲームで語られる物語りは、本来登場しなくてはならない重要人物が出てこないという原作改編っぷりで、
つじつまを合わせる気もなし。メッセージスキップ機能、バックログ機能とかもちろんなしのオールナッシング!!
なぜか超名作な原作を書き直しちまったシナリオは、原作とは程遠い面白さゼロの素人の作文でゲームクリアまで1時間。
1時間だよ。原作の小説を読むより遥かに早く終わる…って、どうこれ?なかなか凄いでしょ?
あと、よくわからないけど、たぶん話題作ろうとしたんだろうね。
このゲーム、お笑い物まね芸人『山本高広』を主人公の声優に起用してんのよ。キターーーー!!って言う人。
でもキターーーー!!を言わないので誰だか全くわからず、主人公の語りは素人の棒読みになってる。
そうそう。ジャケットには善良な消費者を騙すためなのか、こんな怪しい文言が…
あなたは本当の名作を知っていますか?
あなたは世界で一番有名な探偵を知っていますか?
あなたは本当のハードボイルドを知っていますか?
あなたは…知っていますか?…知っていますか?…知っていますか?
って知らんわ!!だいたい一番有名な探偵はシャーロックホームズとかじゃないんか!
…まあ、こんな昭和時代にありがちなインチキ商売に引っ掛かる人も少ないわけで。
クソを語る者も少なく、そのクソさを確かめる人もいない…しかし真のクソゲーとはこういうものかもしれない。
そう、まるで日陰の石の裏側に蠢く気持ち悪い虫のように息を潜めてる。
クソゲー不況というけれど、いまだ発掘されていないクソゲーが存在することを学んだよ。
いや、石の裏側は見ても不快になるだけで、人生にとって何のプラスもないんだけどね。
選評案2
あなたは知っていますか?幻のクソゲーの存在を…
あなたは知っていますか?「超名作推理アドベンチャーDS レイモンド・チャンドラー原作 さらば愛しき女よ」というクソゲーを…
世界経済の混迷続く5月にそいつはやってきた。
しかし、猛毒を持つ生き物の警戒色のごとく、フリューが放つその危険な雰囲気が人々を躊躇させたのであろう、
「こ い つ は 危 険 だ !!」
本作は販売本数が計測不可能(ゼロに限りなく近い)という事態を招き、詳細不明の状況が続いたのである。
あなたは知っていますか?
そんな状況を打破すべく、とあるクソゲーハンターが戦いを挑んだことを…
彼が突撃した先に待ち受けるのは、まさに一撃必殺の猛毒であった!
このゲームを人に伝えるなら、まず携帯電話の小説を想像してほしいと例えるだろう。
たまに出る3択はどれを選んでもストーリーの分岐などはなく全く同じ展開になるのだが、
これが唯一のゲーム要素というのだから閉口する。
あとは原作とは程遠いと思われる(自分は原作読んでません)低レベルな文章を読まされるだけで、
ミニゲームも無ければ、2週目以降に何かが追加されることもない。
1回最後まで読んだら終わり。
わずか1~2時間で、価値にして5040円ぶんの全てをこの自称ゲームは出し切るのだ。
そこには一切の妥協はなく、ただ無情に、冷静に、クソゲーハンターなどと調子にのった愚か者に、
5040円という代償を背負わせるのみである。
過去数々のクソゲーがその華やかなクソで、多くの者に笑いをもたらしたが、
そんなクソゲーも人に笑いを与えるだけ存在する価値はあるのかもしれない。
しかし、本作品には見て笑える要素はない。
遊んでいる時間は、ただ無人の荒野のごとく「つまらない」という感情のみがプレイヤーを支配するだけだ。
今後こんなクソゲーが増えてきたら、笑いすら生まれない暗いクソゲー界になってしまうだろう。
選評案3
皆様始めまして、俺はしがない今北の野郎だ。
ふむ…ちょっと描写がくどくて、しかも酒とタバコがきっついが、まぁなかなか面白いじゃないの。これがあの頃のアメリカの男の生き様というものか…うん、そもそもが推理を重点的に楽しむストーリーでは無いようだな。
OK、何の話をしているのかって?噂の「さらば愛しき女よ」だ。
ただし、早○ミステリー文庫だがね。
分かっているよ、俺とてここが何する場かは分かっているつもりだ。
しっかり、突撃してくるぜ。
開始時刻01:21 終了時刻03:15
…ふん、原作を把握した上、ここで話されるようなブツだと把握していれば何のことは無いな…
……OK、俺は一体何をしていたんだい? 何を推理したんだい?
選択肢は「間違えを選んだら会話が少しまき戻って選びなおし」と「全ての選択肢を見ろ」、フィールド調査は「二~三個モノを見つけたら次へ進めます」、マップは関係ないのを選んでも何のイベントも起きやしない…一体何処が「ゲーム」なんだいボス?
しかも話はこのスピードだけに猛烈にカット…まぁそこまでは許せるが、所々おかしいぜフィリップ!
「柱に頭をぶつけられて死んだ女」と回想しているシーンがあった、確かに原作だとそうだが…これでは頸をへし折られただけでガイシャは柱にぶつけられていない、ちょっと前の死因すら忘れる程ボケないでくれよ!
他にも原作で監獄内のフィリップが麻薬の影響で見た「ステイキはレアですか、ミディアムですか?」と言ってくるボーイの「幻覚」を…こっちでは看守が「ステイキ以下略」と聞いた上できっちり夕飯を持ってきてくれるという優しいおじさんに…幻覚と現実が混ざってやがる…
で、精神科医が女になっているのは仕様かい? 女を殴る紳士なんて普通居ないと思うんだが…OK、フリューには紳士が居ないようだ。
タダ一人のボイスが入っている辺りは流れるだけで何の操作も受け付けないとか、いちいちウインドウがゆったり出入りするから会話がダルいなんてのは些細な事なのだろうよ。
ゲーム性皆無、文庫として扱うにもスカスカで崩れかかっているシナリオ、それでいてフルプライス…この衝撃、普通に買っちまった人に同情するぜ。つーか生粋のチャンドリアンが手にしちまったら憤死しかねんぞ。まぁ、知名度が低く、被爆した人が少ないのがせめてもの救いだな。(ちなみに俺は中古2780円だ)
…ああ、大変だボス、肝心な事に気がついちまった。
こいつはもうクソゲーオブザイヤーに出せる品じゃねぇよ。
だってこれ、クソ「ゲーム」ですらない…
あなたは知っていますか?「ゲームがなんなのかすら分かっていない、自称ゲーム会社があるという事を」
…ここに来るような人間はまだ良い、一般人が知る前に、早々と舞台からご退場願いたいものだ…
…おっと、どうやら…俺の強がりも…こ、こまでのよう…がはっ。
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