シェルノサージュ(PSPVita)
本作はアトリエを手がけるガストが送るリアルタイム・ライフ・シュミレーション。、 SCEが大々的に宣伝をし、ガストの親会社となったコーエーもシブサワコウを呼ぶなど広告展開にも本気を思わせる期待の大作 それが「シェルノサージュ〜失われた星へ捧ぐ詩〜」。 ハードの普及台数やジャンル的には売れにくいオンラインゲームとしては初動3万本売るなど好調な出だしとなった。
だが、このゲームおかしいところがいくつかある。 ゲーム内のカレンダーには「21日」が無かったり、デフォルトのイオンの生活リズムが変だったり、 パケ裏の説明にリアルタイム・ライフ・「シュミ」レーション、SFを「サイエンス・フィジカル」と言ったり、 ヒマワリが明らかリに別の花だったり、バーコードの仕様も理解していないなど開発者の無知ぶりを見受けられる。 また、二章以降(正確には三章以降)は有料DLCとはパッケージのどこにも書かれていない。 なんら情報を仕入れることなく店頭で一目ぼれ買いなどしてしまった折にはストーリー完結までDLC購入が必須という仕様に驚かされることだろう
本作は天文の皇女イオンとのコミュニケーションを通し、また、シャールという妖精を用いて記憶の修復を行い 彼女の失われた記憶を取り戻していくというのがメイン内容となっている。 二章以降は有料DLCとして順次公開されていく。 本作のパッケージだけでは一般的なゲームでいわゆる序章と呼ばれる類の長さで、クリアすること自体は早くて1〜2日で終わってしまう。 言い換えればスマフォアプリレベルと思われる。 その一章だけのボリュームでありながら、フルプライス価格という鬼畜っぷりなのである。 さらにそれに輪をかけたようにコミュニケーション本編の部分でも残念な仕様が多く見受けられている。 基本、画面をトントンしたりお願い事をしながらイオンとの交流を深めていくというシステム。 イオンにおさわり出来るがデート以外で手足などを触ったりしても何の反応も無かったというかリアクションが乏しく通常は判定が少ない。、 またおさわり出来るのは会話の途中で手のアイコンが出た時だけという限られたときだけとなっている。 グラフィック部分でも荒く、髪や服が椅子や机を余裕で貫通したりしているところが目に付く。 イオンというキャラクターがメインのはずなのにキャラモデルは一昔のポリレベル。 背景は光源処理もされていないためイオン自身やその周りに行動によって光が差すことも影が落ちることも無い。 その上、背景が絵であることもありイオンと背景の明るさが違いアンバランスな空間をかもしだしてしまっている。 イオンのモーションも色々と酷い。 書き物していれば途中で紙は消える、冷蔵庫から飲み物を出して飲むときは何も持ってない、不機嫌になるとスーッとゾンビ歩き、 工作が終わっても机から道具が消えない、空中にありえないものが登場する、髪の毛が固まって刺さっている、 ベッドや机に張り付くイオン、冷蔵庫で眠るイオン、永遠に冷蔵庫開け閉めする、壁に話しかける、プレイヤー見ながら書き物などあり 現在はパッチ配信でいくつか改善されているが、細かいバグも含めその豊富なバラエティさはある意味評価に値する。 中には酷いものであれば頭部が破損など人体的におかしいものまで出てきてしまう、まさに一種のホラーゲームといっても間違いではない。
今度は仕様についてであるが、このゲームはイオンとのコミュニケーション以外はオンラインに繋いで情報を送受信することが頻繁にある。 設定を変えるのにも、シャールウイッシュ(妖精からの指令)を確認するのにもオンラインへと接続される。 無駄に頻繁にオンライン接続を要求される仕様ためをテンポを著しく崩している。 オンライン要素でプレイヤーはシャールを雇い修復作業を行ってくことになるが シャールはバーコードから読み取りポイントを消費して召喚し契約をするという手順となっている。 シャールを生成するバーコードは上5桁の数字から割り当てられ容姿・属性・名前などが決定されていくのだが いかせん、国内に流通しているバーコードは上2桁が国、その次3〜7桁がメーカーなのである。 おかげで、生成されるシャールの水属性が多く、シャールも似通ったものが出来上がる。 コレだけでは糞要素にはまずはならないのだが、さらにゲームの仕様でシャールはそのシャール所持ユーザー全員と共有されるため ユーザー数が増えれば増えるほど経験値が増えるので契約ポイントはうなぎ登りに上がっていくのである。 上記のバーコードの仕様も合わせて、最初に一体(成長なし)はもらえるものの新規はなかなか契約できず敷居がどんどん上がっていってしまう。 救済としてシャールを3体まで無料で雇える&初期ポイントを1000にする感謝キャンペーンが行われたが、 コレもまた「期間限定」であり、後者は誰も共有されていないシャール1体で200スタートの相場で これはほとんどお目にかかれないレアな状態で通常は1体安くて700くらいかかる。 ちなみに、共有ユーザー数でシャールの装備などが購入できたりするので今の状態で発見されていないような共有されていないシャールと契約する意味が存在しない。 そのため今更1000ポイント程度もらっても大した糧にならず焼け石に水である。 前者は期間が過ぎてしまえばまたシャールの高騰は戻ってしまいむしろ共有ユーザーが増えるためにさらに高騰するという 根本的な解決は何一つされていない、勘違いした公式対応のクソッぷりである。 感謝キャンペーンも誰に対しての感謝なのかもすでに分からない状態。 ちなみに他ユーザーたちの育てたレイバーシャールを利用すると成長の楽しみも無くなり速攻でシナリオがあっけなく終わってしまう。 結果、狙って成長させる必要も無いのでシャールはただの鑑賞道具と化してしまう。 シナリオクリア後は二章が配信されるまでやることが無くなりイオンとのコミュニケーションくらいしかなくなってしまうのは残念。
イオンとのコミュニケーションでも工作、採取、睡眠、風呂などリアルタイムで時間が掛かる。 時間が掛かるだけなら問題ないのだが、ゲーム内の時間がおかしい。 ご飯食べて片付けて→ご飯食べるなど奇怪なライフスタイルをたまにとることもある。(ご飯が睡眠・風呂に変わることもある) 生活リズムが違うため自分がお相手できるときでもイオンは睡眠中・食事・風呂ということもある。 これらは行動が終わるまで何もさせてもらえず(睡眠は夢の世界には行けるものの)、終わるまで数十分以上おとなしく待ってるしかない。 たまにイオンが私を見ててねというがほとんどが椅子に座っていたり、調理中などはあまりリアクションや台詞のレパートリーも少なく飽きてしまう。 作業中にこちらに呼びかけお願いごとをすると、立ち上がってこちらに来て、一度椅子に戻って、再び立ち上がってこっちへ来るという謎の行動も見られる。 一応、こちらから時間指定するコマンドはあるのだが、ほとんどがイオンに断られて逆に指定されてしまう。 しかも、ほとんど断られるパターンが多く、たまにイオンの指定した時間をYESしても断られる場合もある。 ラブラブ度上げれば時間を指定できるのであるが初期設定の時間設定がおかしく、そこまでたどり着くまでが苦難である。 そもそも、ラブラブ度という項目に何も表示されないバグがある。 筆者は何回かやり直したが一度もラブラブ度が表示されたのを一度も見たことは無い。 特にたちが悪いのは睡眠中である。 寝ている時間は6〜7時間。夢の世界に行くこと以外できなくなる。 途中で叩き起こしたり、お願いすることも可能なのだが、危険なバグが伴ってしまうという恐れがあったこともありプレイヤーに恐れられていた。 そのバグは再現性の高いバグとして寝ているイオンを起こし工作などをみっちりお願いすると暗闇の中で作業をはじめ、イオンが棒立ちしてゲームが進まなくなってしまう。 時間かければ直る場合と直らない場合があり、戻らない場合セーブデータを消し最初からやり直さなくてはならなくなってしまう。 工作中でもこちらのバグはたまに発生するようなので作業中にお願い事は出来うる限りさけなくてはならない。 睡眠時間は上記の通り長く、昼間から寝てしまうため多くのユーザーは一度は経験したことがあると思われる。 現在は改善され発生は無くなったものの、この恐怖が焼き付けられたユーザーは居ることだろう。。
本作はたまにフリーズと勘違いしてしまいそうなラグ・静止が多い。 画面切り替えや、コマンド選ぶ際、ねりこが来日したときなど、風呂に入っているときに出来ないコマンドを選ぶなど10秒ぐらい反応しなくなるときが多々見受けられる。 本作はただでさえバグが多く、この手のものはユーザーをヒヤッとさせてしまう。 バグとしてシャールの巣で発生するC2エラーバグなど再現性の高いものや 初期はガストID登録する桁が足りなかったり まれに発生するC1、C0、本体データ破壊するなど致命的なバグも動画・画像つきで報告されている。 細かいバグも多く、発売当時はゲーム内のチャットでも不具合報告は珍しくは無かった。 そのどれもが、ちょっとテストプレイすれば分かるものばかりという・・・その状態で発売されてしまったのである。
公式の対応としてはパッチは早期配信されたものの致命的なバグは完治しておらず「セーブデータバックアップ各自でしてください」という投げやりな対応っぷり。 度重なるパッチ配信されているものの、寝起き棒立ちや眼鏡バグなどの一部のバグは改善されているが 未だに肝心なC1、C2エラーは改善されておらず、パッチの配信に伴い新たにEエラーのものも出現が確認されたという。 シェルノサージュのこれからのDLC配信展開についてはバグ騒ぎで中止にならないよう祈るばかりである。