概要

名称高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001B4JYVK/silverscythe-22/ref=nosim/ [外部リンク]
ジャンルスポーツ
対応機種NintendoDS
メーカータスケ
発売日2008年7月31日
価格3,990円(税込)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

要点

選評

夏の暑さが本格的になり、甲子園のシーズンになると思い出すゲームがある。

2005年に発売された「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」である。



GBAで発売されたこのゲームは、「恐ろしく稚拙なグラフィック」「単調で場面が変わるたびに途切れるBGM」

「審判のボイスがアウトとセーフしかない」「背景と同化してしまうNINJAのような選手達がいる」などのシステム面。

「スライディング中は塁に触れていてもアウト」「打率の表示が一桁違う(打率5割なら.500ではなく.050と表示される)」

「外野でバウンドしたボールがファールゾーンへ行くとファールになる」などの斬新なルール解釈。

更には「セカンドが一、二塁間ではなく二塁上にいるために一、二塁間への当たりはヒットになる」「捕球した内野手は動けなくなる」

「アウトカウント関係なく一番進んでるランナーを刺そうとするCPU」など、

甲子園を目指すどころかリトルリーグからやり直した方が良さそうである。

多方面での大物っぷりを発揮しており、甲子園から連想される「逸材」「怪物」「魔物が棲んでる」などの単語にふさわしい出来を見せつけてくれた。

さて、2008年のクソゲーオブザイヤーにおいて、なぜ、2005年のゲームの話をしてるのであろうか。

それは、GBAから「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」がほぼそのままの姿でDSに帰ってきたからだ。

見た目はもとより、中身も旧作のパスワードが使えてしまうほどの完璧な移植だ。

変更点は、イベント時のキャラデザ、音楽の質の向上、2画面・タッチパネルに対応、といった些細なところで、

前作でのバグ・問題点は全くそのままなので、前作のファンは安心して購入出来る。

タイトルにすら「DS」「2」などを付けずに、GBA版と同じ「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」のままであるのは、

開発者による移植度への絶対の自信の現れと言えよう。

DSのGBAスロットにも「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」を差して、

昔から変わらない甲子園を実感してみるのも良いだろう。

また、発売日になっても、公式サイトが開設されていないが、これはいわゆる「タイトル買い」をするファンに的を絞った省力化だと思われる。

当時の高校球児たちは、野球ファンに、プロ、大学、社会人といった新たなフィールドでの活躍を見せてくれているだろう。

タスケもDSにフィールドを変えて、我々クソゲーオブザイヤーに、変わらぬ活躍を見せてくれている。

これが、夏の風物詩にならないことを祈らずにはいられない。

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