2008年 大賞

名称高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001B4JYVK/silverscythe-22/ref=nosim/ [外部リンク]
ジャンルスポーツ
対応機種ニンテンドーDS
発売元タスケ
発売日2008年7月31日
価格3,990円(税込)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

要点

946 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2008/08/02(土) 22:53:06 ID:LdiAB7MA0

甲子園

先述したけど、mk2のレビューがほとんど当てはまっているので、

それ以外のところで感じた問題点を。

:マネージャーとの会話時に、名前欄が「マネ」と略されている。

:ユニフォームが選べるけど、色しか選べない。しかも4色。

:タッチペンでメッセージ送りは出来るが、選択肢は選べない。

:個人練習のミニゲームが恐ろしく安っぽい。

:グラフィックが絶望的に酷い。キャラは微妙に3Dっぽいけど、すごく雑。

 グラウンドが緑色と土色の2色(ラインとベース除く)なのがある。

 相手のユニフォームが緑だと、同化してしまっている。

:塁に滑り込んだときに、明らかにキャラが塁に触れているのに、アウトになることが。

:2対0で勝っても、「ギリギリ勝てた」扱い。

:ステータス画面で、キャラが左打ちか右打ちか確認できない。

:デッドボールの概念はない模様。

:説明書に、野球の基本的なルールが書かれていない。

:審判が「アウト」と「セーフ」しかしゃべってくれない(ボイスがない)

:そもそも、公式サイトがまだない。

3試合ほどこなしたけど、もうやりたくなくなってきた。

俺自身も、野球の知識とかあまりないけどさ、これはないわ。

mk2で書かれている、あらゆる欠点がそのまま感じてしまうし、

ファミ通のクロスレビューもなかったし、

もしかして、アドバンスのデータそのまま流用しているのかな。

これは選評が必要かも知れない。

 

GBAmk2等で言われている問題点

・フライをキャッチするとフェアになることがある

・ゲージ制の投球

・バッター2人で3アウト取られる

・ランナーがいる時ゴロを打ち、ランナーがアウトになっても打った本人が塁にいれば打率が上がる

・バッター4番で2アウト1塁盗塁失敗でチェンジになると次の回の攻撃は5番から

・敵投手はシュート多投

・よってバントすれば勝手にセーフになりやすい

・投手のスタミナが切れても3回しか持たないが、切れても何の問題もない

・どんなボールも一定の確立で振ってくれるため、ボール球投げていれば勝てる

・セカンドは一二塁間ではなく何故か二塁上にいるため一二塁間がザル

上記のセカンドの位置に関する勘違いは野球を知らない人に見られるため、制作者は野球を知らないのでは?

・二死ランナー一塁でピッチャーがボールを取ったら投げる先は二塁等の状況に関係なく一番進んでるランナーを刺そうとする

・左投げやアンダースローが存在しない

・打率の表示を一桁間違えている

・試合にかかる時間が長い割りに頻繁にやらなければならない

・試合に勝っても負けてもシナリオの変化がない

・ボタンの操作を明らかに受け付けていないときがある

・場面が変わる事にループする試合BGM(投球打撃から走塁守備に変わるとBGMが最初から再生される)

・2年生がいるのに1年生がキャプテンに任命されてしまっているという無理があるストーリー

などの数々CPUの思考の欠陥や昔の野球ゲームですら守れていた野球のルールすら守られていない。

この数々の欠点を直さずにほぼそのまま移植。さらに、これだけ完璧な移植なのに何故かマネージャーの顔が変わっている(悪いほうに)。

決定稿(総評より抜粋)

さて、今年の大賞を発表しよう。
高校野球育成アクションゲーム、『めざせ!甲子園』(タスケ)である。

夏の暑さが本格的になり、甲子園のシーズンになると思い出すゲームがある。
3年前、2005年に発売された「めざせ!甲子園」である。
GBAで発売されたこのゲームは、
「恐ろしく稚拙なグラフィック」「単調で場面が変わるたびに途切れ、最初から再生されるBGM」
「背景と同化してしまう忍者のような選手達がいる」などのシステム面。
二年生がいるのに一年生が何故かキャプテンに指名される無理のあるストーリー。
「一定確率でバットを振ってくるためボール球を投げていれば勝ててしまうCPU」
「スライディング中は塁に触れていてもアウト」「デッドボールがない」
「フライをキャッチしてもフェアになることがある」等のルールの解釈。
「セカンドが一二塁間ではなく二塁上にいる」「打率が五割なら『.050』と表示される」
「ランナーがいる時ゴロを打ち、ランナーがアウトになっても打った本人が塁にいれば打率が上がる」
「アウトカウント関係なく一番進んでるランナーを刺そうとするCPU」といった制作者の野球に対する理解度。
このように、多方面で大物っぷりを発揮しており、甲子園から連想される
「逸材」「怪物」「魔物が棲んでいる」などのキーワードにふさわしい出来を見せつけてくれた。

ここで語るべくは2008年のKOTY総評であり、3年前のゲームを語られても困るかもしれないが、
もっと困るのは上記の内容をほぼそのままで、今年7/31にDSで発売されてしまったという事実である。
タイトルまでそのままであり「DS」や「2」などは付いていない。
変わったのはイベント時のキャラデザ、音楽の質の向上、2画面・タッチパネルに対応、
といった些細なところで上記の問題点は完全に放置されている。
前作の選手パスワードもそのまま使えるという徹底振りだ。

本来移植というものはインパクトが弱くなりがちであるが、
3年前の時点でクソゲー評価が固まっていたものを完璧な移植度で再現したという点が高く評価された。
世に言う「誰が得するんだ?」という文言がこれほど似合うゲームもないだろう。
製作会社であるタスケが、何故これを移植したのかは未だ謎である。
発売日当日に公式サイトすらなかったので、売る気があったのかも謎であったが。
『海腹川背Portable』の「移植」、『メジャーDS ドリームベースボール』の「野球」、
『梅沢由香里のやさしい囲碁』の「いわゆる安牌のジャンルをクソゲー化」と、
多くのポイントを抑えていることも2008年を代表するクソゲーとして相応しい。


2008年を振り返って見ると、どのジャンルにも多種多様なクソゲーが登場し、
市場の大きいDSには特にその傾向が強く見られた。
野球、囲碁など余程の事がない限りノミネートすらない、と楽観されていたジャンルにももはや安住の地は無い。
来年に向け、次の言葉をもって2008年KOTYを締めくくりたいと思う。


ク ソ ゲ ー の 熱 い 物 語 が 今 始 ま る

選評

夏の暑さが本格的になり、甲子園のシーズンになると思い出すゲームがある。

2005年に発売された「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」である。



GBAで発売されたこのゲームは、「恐ろしく稚拙なグラフィック」「単調で場面が変わるたびに途切れるBGM」

「審判のボイスがアウトとセーフしかない」「背景と同化してしまうNINJAのような選手達がいる」などのシステム面。

「スライディング中は塁に触れていてもアウト」「打率の表示が一桁違う(打率5割なら.500ではなく.050と表示される)」

「外野でバウンドしたボールがファールゾーンへ行くとファールになる」などの斬新なルール解釈。

更には「セカンドが一、二塁間ではなく二塁上にいるために一、二塁間への当たりはヒットになる」「捕球した内野手は動けなくなる」

「アウトカウント関係なく一番進んでるランナーを刺そうとする」など、甲子園を目指すどころかリトルリーグからやり直した方が良さそうなCPUの完成度。

まさに多方面での大物っぷりを発揮しており、甲子園から連想される「逸材」「怪物」「魔物が棲んでる」などの単語にふさわしい出来を見せつけてくれた。

さて、2008年のクソゲーオブザイヤーにおいて、なぜ、2005年のゲームの話をしてるのであろうか。

それは、GBAから「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」がほぼそのままの姿でDSに帰ってきたからだ。

見た目はもとより、中身も旧作のパスワードが使えてしまうほどの完璧な移植だ。

変更点は、イベント時のキャラデザ、音楽の質の向上、2画面・タッチパネルに対応、といった些細なところで、

前作でのバグ・問題点は全くそのままなので、前作のファンは安心して購入出来る。

タイトルにすら「DS」「2」などを付けずに、GBA版と同じ「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」のままであるのは、

開発者による移植度への絶対の自信の現れと言えよう。

DSのGBAスロットにも「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」を差して、

昔から変わらない甲子園を実感してみるのも良いだろう。

また、発売日になっても、公式サイトが開設されていないが、これはいわゆる「タイトル買い」をするファンに的を絞った省力化だと思われる。

当時の高校球児たちは、野球ファンに、プロ、大学、社会人といった新たなフィールドでの活躍を見せてくれているだろう。

タスケもDSにフィールドを変えて、我々クソゲーオブザイヤーに、変わらぬ活躍を見せてくれている。

これが、夏の風物詩にならないことを祈らずにはいられない。

リンク

公式サイト [外部リンク]

ちゃんとした公式サイトが無くやる気や売る気が感じられない。

発売日はこれすらなかった。