名称 | DJMAX Portable BLACK SQUARE | |
ジャンル | DJシミュレーション | |
対応機種 | PSP | |
発売元 | サイバーフロント | |
開発元 | サイバーフロント | |
発売日 | 2012年3月22日 | |
価格 | 通常版4,410円 | |
限定版7,560円(ビジュアルブック、サウンドトラックCD同梱) | ||
対象年齢 | CERO:B(12歳以上対象) |
2012年3月、DJMAX Portable BLACK SQUAREという音ゲーが発売された。
「シリーズ最難関、BLACK SQUAREに挑め。」という謳い文句だったが・・・
まず本作は2008年に韓国で発売され、それをサイバーフロントから改めて日本で正式発売という形式を取っている。
そもそも韓国版自体が日本語に対応しているが、誤訳が多かったため「無いよりマシ」とされた。
この前に初めて日本版として発売されたDJMAX Portable 3は一部の曲が日本語で歌い直されたり、
隠し曲の入手タイミングが早めになっていたりと気合を入れていたのだが、
本作では手を抜いたようだ。
非常に誤訳が多い。というか韓国版の日本語訳ほぼそのまんまのクオリティである。
特にパッケージ裏の「ヒドゥンエアリア」はなぜ修正せずそのまま載せたのか理解に苦しむ。
ヒドゥンエアリア=hidden area=隠しエリアだとサイバーフロントのスタッフは誰も気づけなかったのか。
Portable 3ではKiwan Bangという人が担当していたのだが、翻訳は完璧だった。
Xlasherという曲に出てくる字幕は特に文句無しの名訳であった。
対するBLACK SQUARE(以後BS)日本語版の追加要素は韓国版の追加パッチ分のバグ修正と後述するKey Assist削除ぐらいか。
つまり韓国版から他の言語を消して微調整しただけなのだ。通常版4500円と低く抑えたつもりだろうが、
韓国版はAmazonで2500円で買えてしまう。上の二つに2000円の価値を求めるかは諸君に委ねる。
本作はbeatmaniaを彷彿とさせる音ゲーである。簡単に言うと上からノートと呼ばれるものが降ってきて、
それが落ちてきたレーンに対応するボタンをタイミング良く押す、というゲームである。
あまりにもbeatmaniaに似ていたため裁判沙汰まで起きている。
その訴訟対策として実装されたのがKey Assistである。
Key Assistとはどのボタンを押しても他全てののレーンが反応するというシステムである。
これがユーザーには不評で、韓国版と同時発売されたDJMAX TrilogyではON/OFFできるようになった。
その後コナミとの裁判、(おそらく)和解した今、日本語版では撤廃されたのだ。
これが高難易度化に拍車をかけてしまった。ただでさえ難しいBSが、更に難しくなってしまったのだ。
初心者には大問題だが、住民達は神ローカライズと褒めていた。しかし住民達は隠された恐怖に気づいていなかったのだ。
なんとスコアが韓国版に比べて80%しか溜まらないのだ。これが筆者が選評を書こうと決意した理由だ。
BSにはクラブツアーというメインのモードがある。決められたスコアやコンボを達成したり、
ミス数を抑えて完走するなどミッション形式のモードだ。
特にスコア達成系ミッションにおいてスコアが80%しか溜まらないくせに
韓国版そのままのノルマのせいでクリア困難なミッションが続出、
音ゲー経験者でも投げ出したくなるような難易度になってしまった。初心者は言わずもがな。
Key Assistを嫌っていた人がKey Assistを求めるという意味不明な事態が発生した。
間違いなくDJMAX Portable BLACK SQUARE日本語版はシリーズ最難関どころか
携帯音ゲー最凶の難易度を持っていると筆者は確信する。
サイバーフロントはKey Assist削除、スコア80%も一切告知していなかったのも追い討ちをかけた一因だろう。