名称 | RPGツクールDS |
ジャンル | コンストラクション |
対応機種 | ニンテンドーDS |
発売元 | エンターブレイン |
開発元 | エンターブレイン |
発売日 | 2010年3月11日 |
価格 | 5,460円(税込) |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
5460円。RPG制作ツール「RPGツクール」のDS版で、2ヶ月の延期を経て発売された。
ツクールシリーズでは当たり前に搭載されていた転職、魔法属性、変数、敵の状態異常耐性が無い。
しかも転職できないのに主人公8人に対して職業が16種、属性無いのにどう見てもそれっぽいアイコンだけはあるなどの無駄仕様。
公式では前者にはほとんど触れずに後者だけが宣伝され、あたかも属性や転職があるかのように見える宣伝がなされていたのも問題である。
さらに、発売初日にも関わらず不可避でないとはいえ再現性のあるバグが発見されており、前述の仕様もふまえると調整・デバッグ不足は否めない。
素材や操作性は好評で、仕様や制約も工夫次第でどうにかなるとの意見もあり、KOTYで扱うのが適当かどうかは議論が必要。
325 :名無しじゃなきゃダメなのぉ!:2010/03/11(木) 21:26:40 ID:IivtqJoN 【DS版のアドバンスより良いとこリスト】 ・Wi-Fiで手軽に作品交換出来る ・プレイ時ダッシュ可能 ・パラメーターの限界値がHPが5桁、攻防が4桁までいける ・BGMが神がかってる ・テストプレイ時イベントログを表示 ・確率分岐がある ・演出関係のイベント命令豊富 ・イベントで経験値にかかわらずレベル単位でレベルを上げられる ・アクセのHP・MPなどの上昇値が1〜999で設定可 ・自動戦闘・装備固定の特殊能力がある ・フィールドマップを自作可能 ・モンスターの攻撃条件がやや強化(通常時利用率が10・20・50・80%から選択可能に) ・特技の使用可能条件設定可(いつでも・戦闘中のみ・移動中のみから選択) ・ソフト持ってない人にも作成RPG配信可能(ただしDPのみ) ・予測変換を搭載し文字入力が快適
世間は卒業式シーズンの3月、一本のソフトがスレに投下された。
「RPGツクールDS」である。
これは用意された素材を用いてRPGを作る「RPG制作ツール」の名門であり、コンシューマーとしては2004年のPS2版以来6年振りで、
携帯ハードではGBA版以来7年振りである。当然、制作者たち(以下・ツクラー)は発売決定の報を聞き歓喜し、
2ヶ月の延期を経たにも関わらず多くの者が発売日にそれを購入した。それが「ツール未満」の代物であるとは知らずに・・・。
まずツクラーを出迎えたのは、威力だけで攻撃力が決まる魔法である。
実は今回、魔法に属性がないのだ(もちろん耐性もない)。そのため、攻撃力は威力と防御の計算のみで決まる。
つまり、実質物理攻撃との差がないのである。状態異常の設定があるのが救いと言えよう。にもかかわらず、それっぽいアイコンがあるのは謎である。
次に職業について説明しよう。主人公には職業が設定でき、職種は16種あるのだが、なんと、転職が出来ないのである。
ゲーム内に登場させられる主人公は最大8人。つまり、どうあがいても8つ職業が余るのである。
前述した2つは、いずれもGBA版には存在した項目であり、なぜ出来なくなったのか、我々に知る術は無い。
ツクラーはそれでもなんとかRPGの体を成す作品を作り上げようと工夫を凝らし制作に励んだ。
しかし、ここで工夫だけはどうにもならない大きな壁がツクラーの前に立ちふさがった。
それは「容量」である。
今回、コンテストなどに応募するための「DP(ダウンロードプレイ)用」容量設定と制限のないフルとの二種類が用意されている。
しかし、このDPモードの容量が致命的なのである。
使える最大容量は99万。だが、人もイベントもない空っぽのマップを一つ配置するだけで30〜40万消費。
そして、そこにパーツを置けば30万消費。つまり、これだけで使える容量をほとんど食いつぶしてしまうのである。
ならばマップを抜いてみればどうだろう?
しかし、音楽一曲で10万〜20万消費。
顔グラフィックやモンスターグラフィック(一匹)にしても
最大3万消費という有様なため、まともな「作品」を作るのは困難を極める。これでどうやってコンテスト応募作品を作れるというのだろうか?
ちなみに、10分でクリアできる超手抜きのサンプルゲームが収録されいるが、
容量上それすらもDPモードで作ることは出来ないのである。
フルモードにしても前述の使用上、実質的な容量はGBA版の半分程度しかなく、やはり容量との戦いを強いられる。
今回、PixivとのキャンペーンでDL素材が用意されているが、公式のデモ画面を再現しようとするとそれだけでフルですら容量が枯渇してしまうのである。
次回作が出るのならば、願わくば「RPGツクレナイ」ではなく「RPGツクール」を発売して欲しいところである。