ここ数年、「糞は出ない」のジンクスが破られて大量発生しているADVに
さらにノミネート級のクソゲーが投下された。
フロム・ソフトウェアから発売された「犬神家の一族」である。
DS推理ゲームによくある「移動」や「タッチ調査」などは一切なく、
ボタンで進む会話中に、手がかりを投げつけるだけ。
通常会話と重要会話の概念もなく、相手が話している途中であればいつでも使用できる。
シーンの移動や場所移動まで、すべてボタンだけで進む。
おまけに、ほとんどの分岐には「推理力」など関係なく起こり
分岐した場合は大抵ゲームオーバーになってしまう。
難しい、と思われるかもしれないが心配いらない。
そんな時のために、「金田一の頭をタッチペンでポリポリかく」という斬新な推理システムがある。
10〜20秒かき続けることでヒントが現れ、どの手がかりを投げればいいかが分かる。
そこには、もはや推理の必要性はまったくない。
おまけのクロスワードや虫喰い算が、一番頭を使うというのは皮肉である。
クリアまで、およそ4時間程度だが、そのほとんどがボタン連打で
プレイにメリハリが全くないため、これ以上はやってられないと思うだろう。
見た人は犯人も動機もわかってしまうのに、
年末の原作テレビでCMをやっているのも謎であった。