名称 | 忍者じゃじゃ丸くん さくら姫と火竜のひみつ | |
ジャンル | アクション | |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | ハムスター | |
開発元 | ジャレコ | |
発売日 | 2013年06月20日 | |
価格 | 4,980円(税込) | |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
グラ:
間違いなく3DSレベルではない。そもそも3D表示できる場面がアクションパートだけ
イベント、おまけ全部が2D表示、しかも総合的に画質が荒い。
単色塗りのイラストでも荒さが見て取れるほど
音声:
BGMはレトロな雰囲気が出ているので○
ただし、収録SEが極端に少ない。PVであった語り部もバッサリカット
忍術やエンディングでちょこっと台詞が聞けるぐらい
アクション:
操作性は悪い。
まず、全体的な動きがものすごくもっさりしている。ファミコン時代忍者くんレベル。
レトロ感を狙ったのかもしれないけど、ステージが近代化されている分違和感が結構ある。
ジャンプ関連がひどい。
お地蔵さまに乗ると大ジャンプが出来るけど(マリオで言う所のジャンプ台)
頭に乗った瞬間にジャストタイミングでジャンプボタンを押さないと弾き返される。
タイミングはシビアで、連打でも失敗して敵に弾き飛ばされる事も
三角飛びも可能だけれども、上記と同様の理由でこちらもかなり使い勝手が悪い。
最悪なのは水中での操作
マリオ形式に十字キーで左右で方向を決め、ジャンプボタンで上昇、放置で下降というのではなく
十字キーで時計周り(あるいは逆)にじゃじゃ丸君の向きを回転させて、ジャンプボタンで前進
ただし、放っておくと勝手に体が水面へと回転し出すので、方向を定めるだけでも一苦労。
しかも水中では攻撃がクナイでの一弾ショット(直進型)に固定される。
敵に的を絞って命中させるのも困難なのに、何発も入れないと倒せないやつがわんさかいる。
避けて通ろうにも、上の仕様のせいで結構な割合でダメージを受ける事になる。
水面付近ではちょっとでも水上に顔を出せばジャンプが発動、
たとえ足場が頭上にあろうともジャンプをし出す。
勝手に浮上する挙動もあるので、
狭いところだと敵を避けようとしてとして垂直にジャンプ>足場に阻まれる>敵に当たるの繰り返しで死ぬ事も
ライフは最初は3つ、ショットは手裏剣一発固定で連射力は低い。
敵を倒した時に出てくる魂を10個集めるとパワーアップして、
ライフ+1、ショットが斜め方向に+1、連射力が少しアップ移動速度も+1、
魂20個分までパワーアップ可能(つまり二段階まで。それ以後はいくら集めても変化無し)
ただし、一回死ぬと1段階パワーダウンした状態で再スタート。
ボス戦だと魂がでない事が多いので、一回でも負けると不利な状態でやり直してジリ貧状態になりやすい
結果的にステージの最初からやり直した方が早い場合も
ちなみに、パワーアップはステージ毎にリセットされるので
毎回魂集めをしなければならない。
ステージによっては場面が切り替わるポイントがあり、これがチェックポイント代わりになる
切り替わるとなんと全てのアイテムが復活するので、回復アイテムや点数アイテムがあるポイントで切り替えると
無限に残機アップや点数稼ぎができる。
ただし、ゲームオーバーしたところで点数がリセットされるだけなので、
とくにメリットはない。(点数をネットに送信する機能とか、当然ない)
ちなみに、チェックポイントのないステージもあるので、一度死ぬと最初からという場合もある。
忍術を使用するにはまず隠れた師匠を見つけ出して伝授してもらい、コマンドを教えてもらう必要がある
発動には消費アイテムの巻物が必要であり、最高3つまでストック可能。
1種類を除けば、発動中は無敵ではないので普通にダメージを受ける。
種類は色々とあるのだけれども、稲妻落としが壊れ性能な気がする
発動中はなんどでも雷の柱を発動できるので、これを連射するだけで大体のボスを撃破できてしまう
他のは正直ちょっと性能が微妙。
空中を飛べる移動用の忍術もあるけど、習得する頃にはもう必要なくなっている(コンプ要素のためには必要)
ただし、どの忍術も演出自体はとてもしょぼい。
ダメージを受けた際には、かなりヒットバックされる。
そのため思わず大きくのけぞるので、そのまま落下して死亡する事もある。
特に後半のとあるボス戦では画面両端に落下ポイントがあり、中央でダメージを受けてもそのまま落下死することがよくある。
上記の復帰後のパワーダウンを考えると、体力マックス状態からの理不尽な落下は結構萎える
また、ボス撃破後も実はダメージ判定がちゃっかり残っており、
撃破演出中でも攻撃を継続してくるのもいる。
もちろんそれに当たって体力が無くなれば死亡扱いでやり直す事になる
操作キャラはじゃじゃ丸君以外にクノイチとちっこい先輩忍者が加わり、3人から選択できるようになる
が、ぶっちゃけて言うとそれほど基本性能の差があるわけではなく、
くのいちは初期武器の連射力が高い、先輩はちっこいので当たり判定が二分の一、
使える忍術が異なっている程度なので、あんまり違いが感じられない。
とはいえ、先輩は背丈のおかげでダメージを受けにくく、
ラスボスではほとんどの攻撃がスルーできてしまう性能を発揮してしまう。
主人公涙目である
演出:
ストーリーは至って単純。
以前助けたお姫様がさらわれ、かつての犯人の所に出向いたら勘違いだった
>黒幕の諸悪の権化(まんま)が登場>姫を封印された龍を目覚めさせる生け贄にする
>龍ごと権化を倒して姫を救う>実はもう一匹龍がいました>続く
ただし、イベントシーンが極端に少ない上に説明不足。
そのくせ黒幕のよくわからないギャグ(?)が繰り返される
黒:「このへっぽこ忍者!」
じゃ:「へっぽこじゃない!」
黒:「ならアンポンタン忍者!」 を3セットもやる
ラストバトル前に:「このヘッポコ・・・いや、ここからはシリアスじゃ!」
あと、姫を返さない理由として
「ゲームとしてつまらないだろ」と盛大に滑ってるメタ発言まで披露していたと思う
こういったイベントシーンも、中には何の台詞もなく、
ステージクリア後に一枚絵を挟んで終わってしまうものまである。
ただし、クリアしても何のイベントもないステージもあるので、あるだけマシかもしれない。
ちなみに、イベント鑑賞モードなどはなく、
もう一度みたい場合はデータをリセットして最初からやり直す必要がある
一応データは3つまで保存可能。
エンディングだけはラスボスさえ倒せば何度でも視聴可能で、ここだけ音声が付く
なお、隠れた味方の忍者を探すというコンプ要素もあるが、
これをクリアしたところでエンディングには何ら変化はない。
追加要素も何もなかった
ミニゲーム:
ミニゲームをプレイするにはアクションパートで「修」のアイテムを3枚集める必要がある。
3枚で一回ミニゲームが選択でき、遊ばずにメイン画面に戻ってもアイテムが消費されてしまう
一度アイテムを支払えば、ミニゲームの画面をでない限りは何度でも遊べる
ミニゲームは計5種類で、タッチペンを使用したものが4つ、
初代ファミコン版じゃじゃ丸くんが3ステージ遊べるのが一つ
全部3D非対応で、クリアしても何ら特典はない。本当にただのおまけ
しかも最初のタッチペンで敵の忍者を切りまくるゲームでは、
タッチペンが全く認識できていないので、どれだけ斬りつけようと全く反応してくれない
タッチ操作の調整をしているのか疑わしくなるレベル
オプション:
デスクリムゾンと大奥記と同じ
かなり短いステージが15、ミニゲーム5つと音声が極端に少ないくグラも荒いイベントシーン
たったこれだけの内容でお値段が約5000円のフルプライスというぼったくりである。
初回特典についてきたじゃじゃ丸くんの手ぬぐいで思わず涙を拭きたくなる薄っぺらさだった・・・