ジャンル | 本格戦国シミュレーション恋愛アドベンチャー |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
発売・開発元 | システムソフト・アルファー |
発売日 | 2009年11月12日 |
価格 | 通常版:6,090円、限定版8,190円(ともに税込) |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
下手をすれば携帯機、据置機2冠の器をもった最凶の作品。
PSP版シナリオを除き内容が共通なので、詳細は据置機を参照。
年末には魔物が潜む――
11月を迎え、街もクリスマスや年末を意識した商品が増えてきている。
ゲームにしてもまた同じであり調整不足の手抜き、バグゲーが対年末商戦という
企業人の悲しい性から乱発される季節である。
そして、その魔の季節に先駆け、据置、携帯のKOTY統一を目指し二度の延期を
行って現れたのがシステムソフトアルファーの移植作
「戦極姫縲恊嵭垂ノ舞う乙女達縲怐vである。
近年の戦国ブームというべき流れの中製作されたこのゲーム。
一言で言うなら戦国武将を名乗る女子といちゃいちゃしながら天下統一を
目指すという軟派なものである。ゲームとしてはSLG+ADVという
ギャルゲとして既に確立されたスタイルを取っている。
それはつまりこのゲームが凡百の中の一つでしかない事を示している。
だが、何故そんな作品がとっってもユニークなゲームばかりのKOTYに
ノミネートされるような事態にあるのか。それはただひとつ、バグの多さである。
内政においては徴兵を行うと住民の感情が突如悪化。一揆が乱発される。
また軍資金は突如大量に減ったり増えたりし、時に施設維持費も給料も
禄に支払えないというバブル崩壊後の零細企業のような事態となる。
合戦では更に深刻な事態に見舞われる。
ありのまま起こる事を書けば、
『敵をフルボッコにして叩き出したと思ったら
一兵も失っていないばかりか背後の城に攻め込んできた。』
意味が解らないかもしれないが、それが正常な反応であろう。
これは催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなものではないのだ。
そしてそれを乗り越えたとしても安心は出来ない。
倒したはずの勢力の血縁者が不意に城に現れその城にいる自軍部隊ごと
操作不能にしてしまう自爆テロのような攻撃が存在するのだ。
また、時折戦場が全く確認できないというおちゃめなバグによって
プレイヤーに油断大敵という言葉をしっかり叩き込んでくれる。
そして更にこの戦極姫では以上のバグだけでなく古臭いUI、もっさりな動作とも
戦わなければならない。巧妙に絡みあい、やる気を削ぐバグと仕様。
それが天下統一を目指すプレイヤーの前に立ちはだかり大いに阻む。
だがそこから生み出されたいやらしい難易度に嬉々と挑戦し続ける人々もいる。
それもまた人の性なのか。
そんな戦極姫であるが新キャラがフラグミスによって登場不可なのでは、という
ギャルゲにあるまじき疑惑が立ち上がってきている。戦極姫、まだまだ動向が注目される。