話題作
4980円(税込)。リアルとはかけ離れた「超人野球」ができる(一部に)人気野球ゲー『超人ウルトラベースボール』シリーズの系列作で、発売はSFC以来およそ20年ぶり。
グラフィックの悪さ、基本システムの意図不明なカードゲーム化と、クオリティへの不安を情報初出時から指摘され、発売されてみればその通りの内容であった。
- 試合は攻守ともに、5枚のカードから1枚、5ヶ所の狙う場所から1ヶ所を選ぶだけの完全カード制。盗塁を除き守備は完全オートで、アクション要素は皆無。
- 配られるカードは完全にランダムなので、僅かに戦略はあるが基本的には運ゲー。1球1球にカード選択や演出が入るため、スキップを駆使してもテンポは劣悪。
- PSかDSの初期レベルの粗いグラフィック。選手が全員同じ顔、売りの魔球や秘打もチープで、秘打を喰らった選手が平行移動で吹っ飛んでいく姿には苦笑必至。
- メタ会話だらけの雑なストーリー、投げやりなエディットモードなど、総合的にどこを切っても作り込みが足りない全方位低品質ゲーである。
通常版:5480円(税込)、限定版:7480円(税込)。芸人の有野晋哉がレトロゲーで遊ぶ人気番組『ゲームセンターCX』を題材にしたミニゲーム集の3作目。
開発元の変更で漂っていた不安は的中し、レトロ要素は「わかっていない」感が強くゲームとしての出来も悪い、『CX』の看板に泥を塗る内容となった。
- 8つある主なミニゲームの大半は、「元ネタの尖った部分を削った超微妙ゲー」か「バランスの悪い理不尽ゲー」のどちらか。及第点レベルのものは1つか2つ。
- 電子液晶ゲームなのにキャラがその場で倒れこむというあるまじき画像表示を筆頭に、シリーズ恒例のレトロゲー演出も強い違和感や劣化が多数。
- ボタン操作オンリーとタッチ操作オンリーが混在する操作、商品の内容が確認できない買い物画面など、インターフェースからして駄目な点も多い。
- 番組ネタは流れを無視した雑な継ぎ接ぎばかり、番組の「名言」収集も完全ノーヒントの無理ゲーと、番組ファンも到底喜べない内容。
フリーミアム(基本無料プレイ・カードパック課金制)。KOTY初の「基本無料」ソフト。
数字の大小のみで勝負が決まる典型的なカードバトル系ソーシャルゲーム「無限のストラーダ」のコンシューマ版。
原作と違い戦略性のある「デッキ構築型カードゲーム」を謳っていたが、イラストの魅力の低さだけでなく、異常なルールとカードパワーの高さでバランスを取る気がないカードゲームとなっている。
- デッキ上限20枚・初期手札6枚に対してデッキ下限なし。カードを確実に引けるので以下に2つ挙げる戦法が成立し、先攻を取り合う運ゲーでしかない。
- 「相手の場を墓地に送るカード」「自分の墓地から手札に戻すカード」の2枚のみの『除去デッキ』が、CPU戦では先攻さえ取れば完封でき、無課金でも実現可能として早期に見つかる。
- 対人戦はスキルを手札から発動できる特別ルールで状況が悪化。「召喚酔いしない速攻カード」を初期手札6枚でワンキル可能な攻撃力まで引き上げる『速攻デッキ』が課金と検証の末開発される。
- 「火と炎」「電気と電撃」のように難解で無駄な属性、低レアリティカードの攻撃を無効化する高レアリティカードのような除去・速攻抜きでも劣悪なバランス、通信対戦・パック購入のUIなどにも不便な点しかない。
限定版 8800円、通常版 6000円(税別)。同名漫画のアニメ準拠でのゲーム化。
アニメ放送開始前に発表されたが、延期を繰り返して予定から10ヶ月遅れのアニメ2期放送中にようやく発売。さらにファミ通レビューで4/6/4/4の合計18点を記録。
- ストーリーモードのバトルは開始の合図無しの一律60秒と短い上にマップがやたら広く、強制的な高速・高火力バトルに終始している。
- 味方が敵にトドメを刺すと敗北扱いにされる理不尽な仕様、不便なカメラとロックオン周りの仕様、できそうな見た目でタッチ非対応など、バランス・システムが全体的に劣悪。
- フルボイス・描き下ろしイラストに魅力が無いではないが、1周目1時間・2周目以降30分といわれるボリュームの薄さ。
- 極めつけに、倒した敵の能力を使って変身する「夢幻召喚」が、ムキムキマッチョの"バーサーカー"でさえ敵ポリゴンの頭を自キャラにすげ替えるだけの手抜き仕様で笑いを誘う。
審議中
選外一覧
スレで名前が挙がったが、さまざまな理由でノミネートされなかったもの。
200円(DL配信)。ニワトリのキャラを撃つガンシューティングゲームで、同社が出している『クレイジーチキン』シリーズの2作目。
謎解きによる隠しボーナスがシューティングのゲーム性と噛み合わない不満こそあるものの、
謎解きそのものや有名映画のパロディなどを多少なりと評価する声もあり、安価に対して妥当な出来とされ、選外に。
4800円(税別)。コロコロコミックで長期連載されていた人気ギャグ漫画のゲーム化。
過去にコナミが発売したゲームでは5作のシリーズ化がされるほどの好評を得ていたが、2年ぶりに発売された本作は発売元が変更され、完成度も微妙。
子供向けギャグ作品のため、ファンアイテムとして成立しているかどうか、検証困難で判定できず選外に。
- 1人用モードが「ボスとバトルするために1人でゴールまでルーレットを回すボードゲーム」という、そもそものゲーム性が疑われる仕様。
- その過程では中ボスマス、ワープマスにピタリ止まる作業を3〜4回繰り返す必要がある上、進行不能バグも簡単に発生する。
- ほぼ全ての操作がボタン非対応でタッチペンオンリー、しかもダブルタップというDS初期でも類を見ない悪辣な操作性でストレスが溜まる。
- CPUおよびプレイヤー数人で対戦するモードがあるが、CPUが強力すぎて、対抗するには1人用モードでカードやアイテムを集めるしかない。
9/24【3DS】コンビニドリーム(アークシステムワークス)
800円(税込)。オリジナルのコンビニ1店舗を、品揃えやメンテナンスを工夫しながら大きくしていく経営シミュレーション。
名作『ザ・コンビニ』シリーズのミニチュア版を期待した購入者も多いだろうが、実際は経営要素をどこかに投げ捨ててきた作業的な駄目ゲーであった。
しかし、バランスが悪いなりにもパズル的な作業ゲーとして楽しめる検証結果が出され、選外に。
- 難易度は激ヌル。ゲームオーバーになる方がよほど難しい上、シミュレーションとしての創意工夫の余地も無い。
- 期間ごとの限定商品は在庫が全て母の日のカーネーションでも売れる。商品棚は完全な上位互換が次々登場する。床や壁など内装に至っては、時期ごとに勝手にマネージャーに決められてしまう。
- 店にはクレーマーやアイスや弁当を50個も100個も盗んでいく万引き犯が現れる。捕えると商品を全部買い取ってくれるため完全なボーナス扱い。
- 大半の作業を店員が自動でやるため、配置換え以外にすることは殆どなし。ライバル店や立地などの要素もなく、売り上げ増以外にイベントもないため極めて作業的。
5690円(税別)。アーケードゲーム(データカードダス)を中心にしたメディアミックス作品。
アクションにジャンルが変わったとはいえ、アーケードの戦略性の高さからは想像できないひどいバランス。
レビューは投稿されたものの選評が提出されず、検証も進まず選外に。
- 最大3vs3のバトルで、敵CPUが恐ろしく優秀でやりたい放題。倒された味方の復活の優先度が高い、2vs1でハメてくる、必殺技やコンボ攻撃の多段ヒットをジャストガードで無効化することもザラ。
- ステージ中のコンテナを拾うと、アナウンスと共にアイテムがランダムに配置され、再度拾うと使用可能。アイテムは敵でも拾うことができる上、コンテナを敵が拾っていた場合無言でアイテムが配置されて知らぬ間に使われる。
- 十字キーで向きは変わるがロックオンができない、カメラアングルやエフェクトのせいで超必殺技(魔神降臨)が使いづらい、時間内に全員を倒さなければ引き分けでリトライ、自キャラカスタム用のゲーム内ガチャの時間がかかりすぎるなど、ゲーム全体のシステム・バランスがとにかく悪い。
- キャラクターや世界観についての説明が何も無く、ストーリー自体も単調。お菓子を買いに行く最中に敵と遭遇するしょうもないサブストーリーが2連続で用意されているなど、キャラゲーとしての魅力も薄い。
その他
- 2011年秋頃に発売予定だった携帯版KOTY2010の次点作『大戦略PERFECT』のPS3版が、10度の延期の末、遂に2014年2月6日、発売された。2013年 次点の記述も参照。
- 2011年秋、2012年2月、2012年3月29日、2012年4月、2012年夏、2012年秋、2013年春、2013年夏、2013年冬、2014年2月6日。
- 最終的に、当初の予定から2年3ヶ月以上の延期となった。
- なお、9度目の時点では載っていたXbox360版は公式サイトの文面から削除されており、ここまで引っ張った挙句発売中止となった。
- その経緯から据置版KOTYの注目を発売前より受けていた本作だが、いざ発売されてみるとやはりクソゲーであった。現在、据置版において話題作の一つとなっている。詳細はこちらを参照。