2014年 次点

概要

名称インフィニタ・ストラーダ
ジャンル
対応機種PlayStationVITA
発売元おふぃす5656
開発元AMGエンタテイメント
発売日2014年4月22日
価格フリーミアム(基本無料プレイ) 【カードパック課金制】
対象年齢CERO:D(17才以上対象)

関連動画

オープニングPV

選評

選評案その1

無料でできるカードバトル、イラストもまあまあ
トランプ感覚で時間つぶしぐらいには遊べるかな、と思いきや
CPUは全力で殺しにかかってくるリンチだった
最初の勢力選択したカードによってはチュートリアル戦で相手に勝てない
という事態が発生(何度かやり直して運よく勝てる感じ)
まさかチュートリアルでの脱落者を出すゲーム
選択勢力をデモンズにした人が対象らしい
イラストやカードバトルの戦略に期待し突破を果たす
その先に待ち構える苦行を知らずにまた一歩先へと・・・
と、いうことでインフィニティ・ストラーダの選評です

ルール
場にキャラクターカードを配置し、AP(攻撃力)分相手のキャラクターカードにダメージを与える
HP(体力)がなくなったら墓地へ行く
キャラクターカードのいないところに攻撃するとダイレクトアタックとして敵司令官へダメージを与えることが可能
相手のキャラクターカードが全部墓地へ行くか、敵司令官のHPを0にすることで勝利
バトルに勝利すると経験値とお金、カードパックが貰える
経験値はLVが上がるごとに司令官のHPが増える(ダイレクトアタックの際の耐久値)

カードについて
各カードにはAP(攻撃力)、HP(体力)、COST(場に出すためのコスト)、レアリティ(☆の数で表記)
特技、スキル、種族、属性、勢力がある
勢力は3つ(サイバーズ、デモンズ、ケルズ)があり3すくみの強弱がある(主にフィールド効果)
AP、HPについては上記ルールで示す用途に使われる
レアリティ(以下☆)はカードの強さの目安、☆が1つ増えるごとに強さが倍になるといっても過言ではない
種族属性は以下の通り
種族:神、天使、悪魔、精霊、不死、人間、機械、旧神
属性:地、水、火、風、光、闇、善、悪、力場、物理、非実体、炎、冷気、電気、酸、音波、電撃
また、1つのカードにつき複数の種族、属性を持つものもある
例)種族:神、精霊 属性:物理、炎 といった感じ
特技はこれらの種族属性に対して有利不利を定めた者である
例)火属性からの攻撃50%減少 等
この特技は各キャラ複数持ち(2〜6個位)攻防を有利に進める事ができる
スキルは場に出たカードが必要コストを支払えば任意で使うことができる
ゲームバランスを崩壊させるスキルもある

各カードには進化というものがあり、通常→進化→超進化の3段階でカードが強化される
場に出たカードと同じカードを重ねる事によって進化がおきステータスが強化される

バトルについて
基本的にはルールで説明した内容なので補足を
フィールドには勢力強化のパネルが配置されている
このパネルに配置する際に勢力の強弱によってステータスが上下する
うまく勢力に合わせた配置で有利に展開できる
ダイレクトアタックは必要に応じてカードを防御に回すことで司令官へのダメージを軽減することができる
ただし防ぎきれなかった場合は余剰ダメージが貫通分として司令官へのダメージとなる
攻防キャラの特技によってはダメージが増える
例)攻撃側AP1000HP500 防御側AP1000HP500とした場合
防御せずにダイレクトアタックを食らうと司令官に1000ダメージ
防御した場合(敵AP-味方HP)で、味方が墓地へ行き、司令官に500ダメージ
特技による増減が加わると・・・
「攻撃側に○○属性に攻撃力2倍、防御側がこの○○属性」がついていたとすると
防御した場合は、AP2000となり2000-500で味方が墓地に行き司令官に1500ダメージ
防御しないほうが有利な展開となる
LVを上げれば司令官のHPは最大99999になるため
敵のダイレクトアタックは基本的に防御はしない
自分の場のカードが少なくなるだけでも不利になるため

ストーリーについて
全10章のストーリーをフルボイスで展開されるがノベルのように読み進めていくだけ
基本的には「○○に何かがある→行こう→敵だ→バトル」で進んでいく
申し訳程度の分岐もあるが・・・「分岐先へ行く→行き止まりだった、戻って向こうへ行こうか」が2〜3ヶ所
世界中の神秘や怪奇現象、神話などの言葉が良く出てくる
「目的の物はピラミッド内」「私が蟹座の○○だ」←(黄金聖闘士っぽいの) 等々

キャラクターカード収集について
ストーリーの敵を倒す(進行上の敵につき1回)カードパックが貰える
敵を倒して得たお金でカードショップで購入
カードショップで購入できるカードはストーリーの進展とともに増えていく
PlayStation@Storeでリアルマネーによる購入
訓練施設でNPCと戦って入手、オンライン対戦の勝利時に入手
雑誌等のキャンペーンコードによる入手

以上がこのゲームの主な説明

では、どこが問題かというと・・・

バトルバランスが無茶苦茶
本作品の一番重要なカードバトルのバランスが崩壊している点

完全先攻有利
カード配置直後は基本的に攻撃、スキル発動できないため攻撃は2ターン目から
そのため配置したカードが相手より強ければその後はもぐら叩きとなる
どんなに強力なスキルを持っていても自分のターンに生きていなければ無意味
進化、超進化カードもペナルティなしで場に出せる
社長「俺のターン。手札よりブルーアイズアルティメットドラゴンを通常召還」(1ターン目先攻1枚目の札)
↑みたいなことが当たり前のように起こる

カードの入手が困難
上記カード収集に色々あるように思われるが
☆3以上のカードの入手方法
ゲーム開始直後、勢力選択時の1枚
カードショップで出てくる☆3は確認しただけで3枚
最終章中盤まで来てもカードショップで発売されるのは上記3枚を除くと☆2まで
キャンペーンコード3枚(現状唯一のキャンペーンカード)
キャンペーンコードの電プレがほぼ入手困難
(電プレパックというのがリアルマネーで購入可能?)
訓練施設では現状☆3出ず(未クリアなのでまだ未定)
オンライン対戦勝利時のカードパック
100枚引いて☆3が8枚、☆4が1枚位
オンライン過疎・・・というか誰もいない
リアルマネー
☆3:1枚100円、3枚250円、5枚350円
☆4:1枚200円、3枚500円、5枚750円
☆4:1枚250円、3枚600円、5枚1000円
☆5:1枚300円、3枚750円、5枚1200円
基本的に☆3以上はリアルマネーを出さないと入手できない
見ての通り、強力なカードほど高い
無課金でやるには少量の☆3と☆1〜2のカードで進めなければならない

上記弊害によるバランス
言うより見てもらったほうが早いので画像添付






















状況
プレイヤー先攻、2ターン目開始時、最終章中盤
上段:相手フィールド、中段:プレイヤーフィールド、下段:プレイヤー手札
解説
相手のどのキャラもこちらのキャラを一撃で倒せるAPを持ち
こちらのキャラは10回攻撃しても1〜2枚倒せるかどうかです
☆3以上のカードがほぼ皆無のため、だいぶ前の章(7章あたり)からこんな状況がよくあります

そのため、最初に説明した種族、属性、特技がはっきり言って無意味です
特技で○○属性攻撃を50%減少があったとしても・・・
攻撃力5000超えをカットしても耐え切れません

では、相手の右から2番目(一番ステータス高い)キャラの詳細を見てみましょう






















特技・・・☆3以下からの攻撃1/2
☆3すらこの時点で数枚しか入手不可能なカードでもさらにダメージ半減

スキル・・・敵全体にダメージ
スキル発動されたら、1枚目の画像のAP見てわかるとおり
15000のダメージをプレイヤー全体に放ってきます
HP2000程度のプレイヤーはこの時点で終了です
次のターンになってプレイヤーがカードを配置しても、
相手ターンでスキル発動→全滅の繰り返し
全部の穴の上でハンマーが待ち構えているモグラ叩きです

右下にうっすらと見えるAP6000、HP5750これが本来の強さですが
フィールドの勢力効果によりAP15000、HP23000と強化されているのです
イラストの左下にある丸いアイコンが勢力です

では☆と強さの関係
筆者の持っている全てのカードを確認した結果以下のようになります
数字はAP+HPです
どのカードも☆が同じだと足して同じ数値になるカードがほとんどのためです

通常 進化 超進化
☆1 400〜500 600〜750 800〜980
☆2 600〜700 925〜1200 ---
☆3 1200〜1400 2000〜2200 3000
☆4 2800 --- ---
☆5 --- --- ---

見ての通り、☆4〜5、進化、超進化カードは皆無に等しい状況です
---のところは未入手です
☆4はオンライン対戦のカードパックから出た1枚だけ
最終章まできても☆3すらまともに揃いません

ここに上記の敵のステータスを書き込むなら
☆5超進化の部分に11750となります
この時点で勝てるカードが存在しない
☆2の超進化カードすらこの時点で入手不可能
☆3の超進化は唯一の電プレカードなのですが・・・
どんなに強化しても、電気属性のため相手にダメージが通りません(特技で無効化)
唯一のキャンペーンカードですら無力

対策
このゲームには、勢力除去カードというのがあって
場にあるサイバーズ全部を墓地に送る
同様にデモンズ、ケルズを墓地に送るカードがあります
これらは☆2のため無課金でも入手可能性があります
1枚目の画像、相手側のイラスト左下にあるアイコン(勢力アイコン)を見ると全員同じです
ここで除去カードを使えれば相手のAP、HP関係なく全員墓地送りにできます

サイバーズとデモンズの除去カードはカードショップで買えるため入手は比較的楽ですが
ケルズ(勢力アイコンが緑、画像の相手勢力)の除去カードは
オンライン対戦で勝利時に貰えるカードパックで出るため
誰もいないオンライン対戦に出向き勝利するという無茶振りをした上で
(談合でもしないと誰もいない)
カードパックを開封して除去カードを出さなければならない
そのためケルズ勢力の多い後半の章で脱落者続出

結論
たまにSNS系だから課金当たり前と思う人がいるが、
このゲームはフレンドを作ったり、共闘したりできるものではなく
ゲーム本編自体はオフライン専用カードゲームです
少なくとも私はそう思っています

例えるなら無料でトランプのゲームをダウンロードして
ポーカーを遊んだら、配られる札は2〜9のみで、エース、絵札は1枚単位で課金して下さい
でもCPU側は全てのカードを使える
そんな感じです

ゲーム本編をクリアするためには
人のいないオンライン対戦を談合して除去カードを入手するか
他のフルプライスのゲームよりも高くなる可能性の金を出して強力なカードを揃える
と言う、「☆の多いカードを詰め込む」、「除去デッキを組む」どちらかしかありません
デッキをうまく組んでどうこうする・・・といった戦略性は皆無です
そして一番重要なのが「先攻」を取ることです
先攻が取れなければ相手からもぐら叩きにされます

取得したカードの種類はギャラリーで確認できますが
筆者の現状132/489(約27%)しかありません
何度も言いますが、最終章中盤まで来てこれだけしかカードがありません
70%近くのカードが課金カードだと思われます
カードコレクションの楽しみでさえ半減、いや7割減だと思うと・・・
この大半のカードの絵師さんに有名人がいるのかはわからないけどかわいそうだ
全て課金で手に入るものとして、一番単価の安い☆3:5枚350円で計算した場合・・・
(489-132)÷5×350=24990
クリアしたければ課金しろと言わんばかりの内容です

あとオープニングに現れるカードイラスト(以下に添付)






















現状、1枚も入手できてません
全て課金カードだと思われます

また、オープニングの最後にごみが残ります
画面左上にビデオメモリーのエラーのようなドット























公式ツイッターは○○のカードパック出るという宣伝程度
攻略Wikiに至っては最終更新日が発売日前日
本スレは1スレ消化し切れていない
といった過疎ぶり

認知度が低く基本無料のため実害は少ないだろうが
このようなゲームもあるという点であえて推薦してみた


最後に
AMGエンタテイメント ←AMGアミューズメントメディア総合学院との関連?
おふぃす5656 ←携帯アプリ配信?

つまり、AMGの卒業制作のゲームだったのかな?と

選評案その2

インフィニタ・ストラーダ選評
(除去デッキを中心とした選評)

無限の彼方より飛来せしカードバトル、その名は「インフィニタ・ストラーダ」
このゲームは「基本無料、アイテム課金」を問われるゲームでもある

まず、課金前提のゲームバランス
 このゲームはオフラインでカードバトルを行いストーリーを進めていくゲームだが
 課金カードがないと進行に支障が出るほど敵が強い
 例)
 ゲーム内ではカードを強さ別に☆1〜5が与えられる(☆5が最も強い)
 だが、無課金状態では☆4〜5の強力なカードの入手方法がオンライン対戦で勝利した時の報酬のみ
 オンライン対戦、課金カードパック購入をしなかった場合、ゲーム中では☆3までしか取得できない
 しかも後半の敵になると特殊能力として
 「☆3以下からの攻撃1/2」「☆3以下からの攻撃無効化」「相手全員は戦闘終了まで攻撃不可能」
 等、無課金者排除の特殊能力が当然のようについてくる
 無課金者にはこれ以上進めさせないという意図がはっきりと表れる
 しかし、わずかながら無課金者でも運よく勝ち進める場合もあるので諦めてはいけない

そして、課金者を奈落の底に落とす罠
 現在では全てのカードパックが販売されているため序盤から強力なカードの購入ができるが
 当時は章解禁ごとに強力なカードが販売される仕組みであった

 販売カレンダーは以下のようになる
 -----------------------------------------------------------------------------
 4/22 本体配布開始(1〜5章)+課金☆3(3勢力パック、電撃パック)販売開始
 4/30 6章解禁+課金☆4(レアパック)販売開始
 5/13 7章解禁+課金☆4(12宮天使)販売開始
 5/27 8章解禁+課金☆4(12柱悪魔、事務局)販売開始
 6/03 最終章用追加データ
 6/10 9章+最終章解禁+課金☆5(創世)販売開始
 -----------------------------------------------------------------------------
 つまり配布直後に課金者が購入できるカードパックは☆3のみである
 (それでも☆1〜2よりは強い)
 序盤課金スタートしても、無課金者に6章解禁までに追いつかれる
 プレイヤーは6章解禁までにLV上げ(司令官HP)や
 ゲーム内ショップでのカードパック大量購入のための資金集めが始まる
 そして、課金者を嘲笑うかのような事態が発生!
 「除去カード」の存在である
 ストーリー5章をクリアした時点で解禁されるゲーム内ショップに
 除去カードの入ったカードパックが販売されるのである
 この除去カードを使うことによってLV上げ、資金集めが楽になり
 「究極の除去デッキ」が誕生する”2枚デッキ”である
 バトル開始時に先攻が取れれば、手札事故も起きず安定して勝利できる
 このデッキでLV,資金集めを行い、6章解禁時には課金者と無課金者に差はほとんどなくなっていると思われる

 課金必須とも思われたバランスを乗り越えた先には
 「課金者ザマ〜〜wwww」と言わんばかりの除去カードの出現である

 更には6章解禁時には新たな強力なカードパック(☆4)が販売される・・・が
 カードパックの値段が上がり
 「もしかして☆が増えると値段が上がる?」という疑惑がプレイヤーの中に広まる
 つまり、「☆5まで待ったほうがいいのでは?」と皆が思い始める
 この疑問と同時に「☆3なんて弱いカードに金つぎ込んでやんの〜」と課金者に追い討ちをかける

 実際、除去カードのデッキを使うことによって無課金者であっても
 全ストーリー、追加訓練施設の攻略が可能である事は実証済み

時代は除去カード
 除去カードの存在が知れてからは、
 オンライン対戦で「勝利」すると貰えるカードパックにもあることが判明し
 オンラインへと場を移すが・・・
 戦闘終了までの時間がかかることを理由に
 対戦開始直後にギブアップを繰り返して、カードパックを取得する”談合”の場となる
 オンラインではカードを出さない対戦の場と化してしまったのだ
 そのため、対人戦時のデッキによる強さの評価ができない状態となっている

 しかも、現在はオンライン過疎化が進み、談合できる相手すらいない

そして、現在・・・
 最終章まで解禁された現在、調査したところによると
 オンライン対戦で貰えるカードパックの中に除去デッキの最終形とも言われる除去カードが存在した
 そしてその除去カードをデッキに入れることにより
 全てのストーリー、クリア後の追加訓練施設が
 「先攻さえ取れば100%勝てる」究極のカードとして君臨している
 メインストーリー、追加訓練施設の全てのカードがこの除去カードによって除去されてしまう
 それが、メインストーリーのラスボスの使ってくるデッキのカードであったとしても
 現在までにこの除去カードの効果に対して耐性を持つカードは存在しない
 (速攻カードは攻撃力不足、「スキル使用禁止」のスキルを持つカードは先攻を取ることによって発動される前に除去される)

「除去カードがあれば課金する必要なくね?」←(結論)


無限とも思われるカードの組み合わせから生まれるデッキで最強と言えるデッキが
たった2枚で構成されている

無限の行き着く先は一つの点であった・・・


無課金者に厳しいバランスであるにも関わらず
課金者を嘲笑うかのような課金システムと除去カードの存在感
一体誰を対象にプレイさせたいゲームだったのかが一番の疑問

そして、両者の行き着く先の答えは1つである
「人のいないオンラインで相手に勝利して除去カードを集めろ」


まとめ
・カードのステータスが☆依存により極端すぎる
・スキルの効果、バランスが崩壊している
・デッキの最終形が2枚という、デッキ構築の楽しみがない
・課金者が優位に立つべき要素が除去カードによって失われている
・上記これらの事によりカードゲームとして破綻している

以上、除去デッキを中心とした選評終わり

※注意
課金者に関しての部分については実際課金者と会ったことがないため
予想の範囲を超えませんが、課金者が優位に立てる要素がほとんどないと思われます
(課金カードのイラストが拝める位かな・・・)