2016年 次点

概要

名称メダロット ガールズミッション カブトVer. / クワガタVer.
ジャンルアクション
対応機種ニンテンドー3DS
発売元ロケットカンパニー
開発元デルタアーツ
発売日2016年3月10日
価格通常版:5800円(税別)
対象年齢CERO:C(15歳以上対象)

関連動画

PV

選評

選評案その1

2010年に復活してから泣かず飛ばずのシリーズメダロット

マンネリを解消するため変わり種の番外編を出したがそれも見事に滑る

メダロットガールズミッション

メダロットというロボットに指示して戦う人間をメダロッターというのだが今回そのメダロッター達が全て女子高生で構成されており、彼女達とバディのメダロットにそれぞれのシナリオとミッションがありそれを攻略していくという内容だ

美少女動物園ゲーではあるが中身は前作のアクションゲームでアクション面は好評価なメダロットDUALのシステムを流用してる為、問題はないかと思われたが...


ストーリーについて
20名の女子高生メダロッターの個別ストーリーがあるが流れはほぼ一緒であるといってよい

アルテミスカップという女子高生限定の女尊男卑な大会に出て、優勝
その後黒幕であるその大会の主催者のラスボスと戦う
言ってしまえば20人のストーリーは全てこの流れであり、別途に途中の短い掛け合いがあるだけで展開が変わるということは全くない

他キャラクターとの絡みも大会の裏の事情に通じてる4名をのぞいては、同じ母校のバディメダロッターと他校の生徒1人のみであり、メダロッター達の絡みは非常に薄く物足りない

前述の4名もラスボスの前にしゃしゃりでてきては返り討ちにあい操られ主人公達に襲いかかってくるというワンパターンを見せつけてくるため
無能っぷりが際立つ

また折角キャラ毎に相棒のメダロットがいるのにストーリー中メダロットが出てくるシナリオが少ない
カブト・クワガタバージョン限定主人公シナリオのお馴染みのメタビー・ロクショウはがっつり絡むが
他のシナリオはメダロットがシナリオに出てくるほうが珍しいのだ
メダロットとパートナーの関係が重要なメダロットシリーズではこれは致命的だと思う

アクション面

メダロットの攻撃でダメージを与えてパーツを破壊し、最終的に頭パーツを破壊して全滅させたほうが勝利

前作のシステムの流用してるはずなのだが進化も見当たらずバランス崩壊気味である
本作の攻撃手段には大きく分けて長距離攻撃のしゃげきと近接こうげきのかくとう しゃげき攻撃を行うプラントを設置するせっちトラップ
そして一定時間たつと使える必殺技メダフォースがある

1人プレイをする際には致死級の攻撃を打ってくる相手を除いては手数が多い格闘攻撃で敵を沈めたほうが手取り早い 一度攻撃を当ててしまえばコンボ攻撃で反撃もさせず安定してダメージを与えられ、パーツを破壊できる
メダロットというゲームの性質上手早くパーツを破壊して機能停止に追い込んだほうが効率的なのだ

特にラスボスは頭パーツのスキルで破壊された自分のパーツを全復活してくるため、相手に何もさせず袋叩きにするのが一番安定する

メダルによって射撃か格闘が得意だったりするがこのゲームにおいては相性関係なく格闘で殴ったほうが早いし強かった

新システムであるオーガマキシムモードもバランス崩壊の一つ
これは発動すると一定時間あらゆる行動が早くなる。特筆すべきは本来使うのにある程度待たなければいけなかったメダフォースのチャージ速度が上がって即使える状態になるということだ
そして一部のメダフォースは当たれば即死及び致命傷を与えることができる

ある程度このゲームに慣れてくると開幕からオーガマキシムして威力手数共に全て上がった格闘でゴリ押し止めにメダフォースぶっぱが黄金パターンとなるだろう

オーガマキシムは本来ピンチの時に発動するという触れ込みで破壊部署が多ければ持続時間も上がるが破壊された状態で発動しても対して強くなく、破壊部分によってはオーガマキシムもメダフォースも使えない状態に追い込まれるので結局さっさと使ったほうがいいのである

オンライン対戦のバランス

対人戦においては単なるゴリ押しでは勝てなくなるが、前述のオーガマキシムとも合わせてバランスは崩壊気味である

オンライン対戦をプレイしてみかける戦法は例を挙げると

メダロットが停止に追い込まれるサンダーショットハメ戦法

タゲ取りが難しいせいで破壊が難しい攻撃トラップ設置を大量設置戦法

これに耐久性を加えるために頭パーツは
設置するだけでダメージを帳消しにできるリペアプラント(トラップのサポート版)を設置できるさくらちゃんZというニコニコ笑顔のひまわりパーツ

初見で入った自分はニコニコ笑顔を浮かべたさくらちゃんZメダロットにサンダーでハメ殺されたり、大量に設置されたトラップで沈められりすること多数だった

開幕オーガマキシムからのメダフォース戦法も猛威を振るっており、当たればほぼ即死のメダフォースを連続して打ってくる


他にも回避が困難なのに威力がおかしいビーム射撃(DLC限定の課金ビームパーツ)

前作でも猛威を奮ったレーダーサイトという命中率と命中射程を伸ばすパーツで本来威力が高いがバラツキが多く、長距離では当たらないメガガトリングの欠点を帳消しにして前方に入る敵を一方的に殺せる厨戦法
(通称レダガト)

とにかく壊れなパーツや構成が多い上メタ要素も限られているため、一定以上の戦法でなければ勝ち抜くのは難しい

育成面

ポイントミッションという勝ち抜き戦をやれば強化ポイントが貰え自由に振り分けられる
今までは何度も戦って強化していく形だったため楽ではあるが、肝心の強化の恩恵が感じられない
とはいえ援護強化をあげるとバフ時間が長くなったりするので全く恩恵がないということはないと思われる

ミッション(達成度)の問題

ミッション条件や大会を進めるたびに仲間になるバディを埋めることで達成度の%が上がっていくが
埋めるのにはDLC限定のストーリーやDLC限定のタワーミッションをクリアすることで仲間になるバディキャラなどがあり課金しなければ不可能

特にバディに関しては1キャラのストーリー毎に集め直さなければいけないため単純に面倒

やり込み要素と言ってはそれまでだがDLCのタワーミッションは30戦勝ち抜いてバディになるキャラが5人もいてそれぞれ20人ずつ集めなければならない

特に大変なのが課金キャラではないがタワーミッションの勝ち抜きで仲間になるリリィだろう

彼女は100人勝ち抜いてやっと仲間になるキャラなのでこれを20人集めるとなると最低でも2000戦以上しないといけない 更にこのタワーミッションは途中で中断して再開という機能がないため一旦始めたら100戦勝ち抜くか負けるかしないとやめられない

これらの苦行を勝ち抜いて使えるメダロットも熱帯やパーツ交換で容易に手に入るので記念としてもありがたみがない

総評
美少女ゲームに路線変更した割にはシナリオもキャラもボリュームがなく、アクション部分も大幅劣化してるなどの比較を排したとしても単純にお粗末
やり込み部分も不親切で苦労して手に入る報酬もオンライン対戦や交換で容易に手に入るなど某鬼帝のように報われない要素が多数
BGMもほぼ使い回し

どの要素をとっても赤点といった感じで、イラストや声優、そして本来のメダロットとしての魅力も全て無に帰すゲー無と呼べるように感じた