2014年 次点
若者を中心に爆発的な人気を誇る太鼓の達人。国民的とも言われている。
今作は3前作と同様3DSで発売されたものだった。発売前の触れ込みで前作から更に曲数を増やし(それでも据え置き、PSPシリーズなどよりは少ないが)更に前作までほぼ無料で好評だぅた追加コンテンツによる曲増量を採用すると言われ、ユーザーの期待も高まっていたが…。
実際はアーケード版で追加される曲を流用し、比較的マイノリティなボーカロイド曲を大量収録するという悲惨な様だった。例えるなら日本食定食と言われ、鯖と色ちがいのイクラのみが出てくるようなものか。
更に今作からは追加コンテンツが有料化。しかも3曲で500円というややぼったくり気味の値段だ(しかもほとんどが過去作品の流用)
極めつけは裏譜面と呼ばれるシステムの変更
前作までは表曲×難易度(4段階)×2という仕組みだったのが今作からは表×難易度(4)+1、なおかつ選曲時の曲の流れ出しは同じという散々な出来だ。曲数増量を歌っているが実質かなりの水増しが含まれている(大量のボーケロイド曲のほとんどが該当する。

その他にもアーカード版と3DS版で予算削減のために版権曲の音源が違う、ストーリーモードでの解禁曲も既出曲、打数を数える太鼓カウンターシステム廃止によるやりこみ要素削除など、PSPシリーズ、据え置きシリーズで出来たことがこれだけ削除されている。

実質強制であるストーリーモード
はっきり言って子供から見ても稚拙かつ超展開

突然時空の流れが乱れて、それに主人公和田兄弟に助けを求める…というオープニングだが、はっきりいって和田兄弟でなくてもよい。
その後も過去の街→ダンジョン→現代→過去の街…のような単純な作業を繰返していつの間にかラスボス…といったところだ。

探索方RPGとして途中ワープやショートカットは必須なのだが、なんとショートカットについてのフォローはなし、調べるも体力を回復出来て現代まで戻ることが出来るチート性能の渦を一度使わなければいけないのだ。
しかもショートカットがほしくなってから気が付くことが多いのである意味地雷とも言える(そもそもその渦を使って因果関係を修正することくらい、時の管理人になら出来るはずなのに何故やらない?)
エンカウント率は決して高くはないがやはり同じ曲を何度もプレイさせられるのは苦痛が伴う。(痛い、この達人?)
更にどんなに演奏の制度を上げても音楽ゲームRPGの性質上、敵の攻撃の被弾は避けられない。そのため完璧な演奏をしていたらいつの間にかゲームオーバとなっていた…なんてことも。(そしてショートカットについて初めて気が付く)
極めつけはラスボスの悪事の動機。
ラスボスは時を操り因果関係を改竄することを目的としていたが、なんとこのラスボス、マザコンである。
クライマックスにラスボスはとある理由から少年時代のラスボスを拐い、少年ラスボスが決戦の場に居合わせていたのだか、そこでラスボスが動機を語る
「カーチャンは病気で死んだ。だからこの力でカーチャンの死をなかったことにする!」
はぁっ?因果が歪んで犠牲になった人間もいるんですけど…。
しかもこのラスボスは少年時代のラスボスが医者になることを決意したためちゃっかりカーチャンの病気も治り、死がなかったことになり、結局本人だけ幸せになるという某不人気糞漫画のマイナス13組も真っ青な出来である。
因果関係の湾曲で犠牲になった人間は?ごめんなさいは?
他にも細かいところでは、生き物殺しゲームのモンスターハンターとのコラボ、深夜アニメである進撃の巨人、ジョジョ曲などと、子供への配慮は0と言っても良いだろう
最後にこのゲームの犠牲者にこの言葉を送ろう
^君、下手くそドン!もう遊ばなくていいドン!^