[[2011年 次点]]

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//*総評案xx ダメジャー大賞 ←総評案の番号と大賞になるソフトを記載してください
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*総評案1(エヴァ)
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節電がブームとなっている昨今、今年の携帯KOTYは文字数を節約し、エコな総評を書かせていただく。

早速だが今年の携帯機KOTY、大賞作品を紹介するとしよう。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 3nd Impact」である。

このゲーム、9月29日にバンダイナムコゲームスから発売されたリズムアクション、所謂音ゲーである。
収録曲数30曲。ただし同じ曲のアレンジが内半分近くを占める。

音ゲーとしてはある程度成立していてそれなりに面白い使徒セッション以外は、
目押し&アナログパッド微調整必須で、「音を消したほうがスコアが伸びる」とまで言われるCall of Fourteen、
判断しづらい&判断速度が速すぎるAT、何故かつまらなくハードで謎弱体化するHEX、
とにかく赤くてバーが見えないNumber5/Beastie Girl、もはや音ゲーというより目押しアクションなTeardrop、
要は見づらい、わかりづらい、音ゲーとしてのゲーム性が薄いと3拍子揃っての音ゲー否定である。
ちなみにハードクリアまでだいたい4〜6時間。ソフトの値段は6280円。DL版も一緒である。

キャラゲーとして大切な(というかこれさえ良ければ他が悪くても許されるレベルの)ギャラリーも、公式とは思えないお粗末なものだ。
まずなぜギャラリーの3分の1ほど(そもそも18枚しかないが)をキャラ弁画像が占めているのだろうか。
しかもクオリティもキャラ選も微妙、ペンペン以外は総じて謎の食材が大量に存在していたり、キャラクターにもお弁当にも失礼なレベルである。
他のギャラリーはというと、徹底的なレイびいきだったり(1枚除いてクオリティは微妙)、並べただけ感満載のエヴァ画像。
キャラゲーのギャラリーとしての価値も、2枚ほどを除いてほぼ皆無である。正直エヴァ機体の方はpixivで検索したほうがいい画像は多い。

基本クソゲーが多いエヴァゲーだが、こちらは3年前次点に入ったぷちえヴぁを超え、ゲームがおまけでも不要なものとなってしまった。
実際ゲーム以外のスペシャルBOXの中身の評価はそれなりに高いのがなんとも言えない。


一番最初に大賞を紹介したのは、今年KOTYに値するクソゲーが、2本しかないからだ。
次に紹介するのは、今年の次点となった1本のクソゲーである。

2月3日発売、ベストメディア制作、PSP(Network専売)「対戦チンチロリン」である。

まずこのタイトルを聞いて、「チンチロリンをゲームでやる意味があるの?」と思った方、ご名答である。
実際問題、480円するこのゲームを買うより、その金で100均に行き、茶碗とサイコロを買ったほうが大変安上がりである。

持ち点が4人中3人0になるまで終わらない、しかもCPUの内2人は初期5000点持ちで、毎回300程度しか賭けない。(一応一人は後半大金で賭けに出ることもある)
効果音なし。ゲーム中のBGMは全1種類。現実のほうはサイコロの音がするというのに。

ちなみにサイコロの各々の出目の確率は(1,3,4,6)=それぞれ8分の1、(2,5)=それぞれ8分の2である。
2か5の出る確率が他の4つのどれかが出る確率より倍高いのである。まさかのカイジびっくりイカサマサイコロである。

ゲームの存在意義がないとは、まさにこのことだろう。
ドブに捨てる金額が480円で済むので、惜しくも大賞とはならなかったが。


さて、2本の紹介が終わった所で、まとめに入るとしよう。
今年は携帯機群雄割拠だった昨年と違い、とても平和な1年となった。
携帯機新機種が2種類も出たにもかかわらず、その2つからはクソゲーはなかった。
果たして、どのメーカーもクソゲーを作ってはいけない、と思っているのであろうか。
来年はクソゲーが出ない年で、ぜひあってほしいものである。

最後に一言添えて、今年のKOTYを、手短に締めるとしよう。

「2009年がKOTYの序、2010年が破なら、2011年は休である」
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*総評案2(チンチロリン) [#e4b34cc8]
※以下の文章はご自由にお使い下さい。
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日本国が激動に揺れた2011年、そんな大変な年でも世間の片隅でどうでも良い祭典はひっそり開催されていた。クソゲーオブザイヤー2011である。

まずスレを賑わせたのは、ベストメディア発売クロスロード開発の『対戦チンチロリン』である。
PSPダウンロード専用販売のこのゲーム、480円という安価でありながらスレ住人を唸らせるポテンシャルを秘めていた。
サイコロ3つを茶碗の中に投げて数を競い合うというギャンブルのゲーム化だが、
親の順番が1Pからで固定、CPUの賭け方が明らかにおかしい、サイコロが一度止まると他のサイコロがぶつかっても微動だにしない、
と単純なゲームの中に香ばしい要素が満載であった。
数少ないゲーム性であるサイコロの投入角度と強さもおざなりで、
完璧なタイミングでもサイコロが茶碗をはみ出して負けになる、全然ダメなタイミングでも茶碗内に収まるという運ゲー仕様は、
絶対の勝利など約束されない博打の恐ろしさを表現しているのだろうか。
極めつけはサイコロの出目が偏っていて、「2」と「5」が他よりも出やすいと購入者の検証で判明した。
ギャンブルの根本を完全に否定した乱数調整ミスは、普通にサイコロと茶碗を買ってきたほうが面白いのではないかと言わしめる程であった。

続いて話題になったのは、バンダイナムコ発売グラスホッパーマニファクチュア開発の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 3nd Impact』であった。
劇場版エヴァンゲリオン題材のリズムゲームで、「悪い意味で信頼と実績のキャラゲー」「低レベルであるのが当然という気風のエヴァゲー」
と勝手にハードルが上がっている分野という不利を乗り越えて堂々のノミネートである。
リズムゲーの肝である譜面は評価出来るものの、ゲーム内容が単調、判定が微妙、派手な演出のせいで画面が見難い、と色々と残念な完成度であった。
また、「消音にした方が攻略に向いている」とまで言われてしまうステージが存在し、リズムゲーの定義に疑問を投げかけているのも頼もしい。
クリアのご褒美であるギャラリーのグラフィックも全体的にお粗末で、
特に「キャラ弁当」と名付けられた絵はエヴァンゲリオンファンですら何を表しているのか首を捻るようなもので、まさに抽象画の世界まで感じさせてもらえる。

少数精鋭二作品ではあるが、以上が本年のノミネート作である。では2011年携帯ゲーム板クソゲーオブザイヤーの大賞を発表しよう。
大賞の栄冠を勝ち取ったのは『対戦チンチロリン』である。
低価格ゲームというハンデは抱えていたものの、前述した通り「サイコロと茶碗を買う方がマシ」とまで言われてしまい、わざわざこれを購入する意味が全く無いと存在理由を見事なまでに否定されているのが高く評価された。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 3nd Impact』はフルプライスでコストパフォーマンス最悪ではあったが、
UI周りが原作を上手くイメージした雰囲気、次回予告を始めとする原作ファンが楽しめるおまけ要素、一部ではあるが面白いステージ、
等々若干ではあるが褒める部分があった。
それに対して「褒める部分が全く存在しない」「なんでわざわざプログラムした」「てか、そもそもプログラムをミスしているだろ」と言われた『対戦チンチロリン』に僅かではあるが分があった。

振り返ってみれば、未曾有の大震災、所謂ライト層の携帯電話ゲームへの移行と厳しい局面に晒されたゲーム業界を反映するかのような不作の年であった。
だがしかし、荒れた畑にも存在そのものが謎という新機軸のクソゲーが爆誕し、「クソゲーなんて生まれない方が良い」という言葉が今年も虚しく響き渡る事となってしまった。
最後にチンチロリンといえばこの人、「賭博破戒録カイジ」の主人公伊藤カイジの言葉を借りてこの総評を締めくくりたい。

「誰かが泣かなきゃならないのがクソゲーっ・・・!」
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*総評案3(チンチロリン) [#w4cde566]
#aapro{{
クソゲーが不作だった今年、二作のクソゲーが産声を上げた。 
それは、「対戦チンチロリン」と「エヴァンゲリオン新劇場版 3ndImpact」である。 
「対戦チンチロリン」とは、2月3日にPSP(Network専用)で発売された。 

持ち点を4人中3人が0になるまで終わらなかったり、CPUがが余り点数を出さなかったり(一人だけ自爆上等の賭をする)する訳で試合が最長40分くらいかかる。 
一番酷いのは、サイコロの出る目が1,3,4,6が1/8で、2,5が2/8になる。まさかのイカサマサイコロなっている事で、すべてが運じゃないと言う事だ。 
次に、「エヴァンゲリオン3ndimpact」を説明する。 
このゲームはバンナムから9月29日に発売された。 
収録曲集30曲。その内15曲がアレンジなので音ゲーではやや少ないくらい。 
では、モードを紹介しよう。 
音を消した方がやりやすい「Call of fourteen」薄っぺらいがまともに遊べる「使徒セッション」「Number5」、音ゲーというかリズムゲー「Teardrop」 
ハードモードの方が簡単な「HEX」、判断しにくい「AT」などがある。 

そしてギャラリーの3分の1がキャラ弁と誰得要素もあり、 
それ以外は素人が描いたような絵などもある(ただしいい絵もある) 

今年の大賞の栄光に輝いたのは「対戦チンチロリン」である。 
エヴァには次回予告などのファンが喜ぶ部分があったが、チンチロリンは 
「お椀とサイコロ買った方がまだマシ」 
「いい部分が無い」 
の意見がたくさんあるほどの誰得ゲーであった。 

今年は未曾有の大地震が起き、たくさんのゲームが発売中止や発売延期になった。 
にもかかわらず、クソゲーが発売された。 
それは、このスレ住人を勇気つけるためにクソゲーを発売したのかもしれない。 
最後にみんなを勇気つけたクソゲーに感謝の言葉を贈る。 

クソゲー、ありがとう 

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*総評案4(チンチロリン) [#m0535982]
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日本列島と日本社会に激震が走った2011年。 
それでも人の世にクソゲーが絶えることはなく、よって今年も2011年携帯機版クソゲーオブザイヤー(以下「KOTY」)は無事開催された。 
まずはノミネートの2作を紹介したい。 

一作目は、2月3日にPSストアのPSP用ダウンロード専売として発売された、 
対戦チンチロリン(発売:クロスロード、開発:ベストメディア)である。 
ところで、チンチロリンは「お椀の中に3個のサイコロを振り、親と子の間で出目の強弱で金を取り合う」という、 
技量が介在しないほぼ「運次第」のギャンブルであることと、サイコロとお椀さえあれば遊べる手軽さが特徴である。 
にもかかわらず、本作は480円とはいえ、これをわざわざ携帯ゲーム機であるPSPでゲーム化したものであり、 
当初から「宝くじをゲーム化して何が楽しいんだ?」「100円ショップでお椀とサイコロを買って遊べばいいのでは?」 
などと、本作の存在意義そのものを否定する意見が呈されていた。 

しかし、本作はわざわざゲーム機を使いながら、 
内容は本来のチンチロリンの再現すらできていないという画期的な出来栄えであった。 
すなわち、チンチロリンではお椀の外にサイコロが出てしまうと負け(ションベン)になるが、 
これを再現すべく本作でもサイコロを投げる力ゲージをボタンで止める仕様である。 
が、ゲージを適切にコントロールしても、一定の確率でションベンになる運ゲー仕様となっている。 
元々運ゲーとはいえ、せめてサイコロの出目で勝負させてもらいたいものである。 
また、サイコロの出目の挙動を不審に思った有志の検証により、 
サイコロの2と5が出る確率は2/8、他の目(1346)が出る確率は1/8であるという事実が明らかになり、 
チンチロリン賭博が登場する某漫画の「四五六賽」にあやかって「二五賽」と名付けられスレ住人に好評を博した。 
単純なサイコロの乱数すらまともに作れていない本作には驚きを禁じ得ない。 

その他、 BGMは1種類で効果音はなし、ルールのカスタマイズ不可、親の順番は必ず1Pからなどといった手抜き仕様や、 
CPUがせこい賭け方をして勝負を長引かせてくるといったストレスのたまる仕様など、 
低価格ソフトにしてもどうかと思われる仕様も完備されていた本作は、 
480円という低価格ながら、「存在意義自体が皆無」という面から高く評価され堂々のKOTYノミネートとなった。 


二作目のノミネート作品は、9月29日に発売されたPSP用ソフト「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 3nd Impact」 
(発売:バンダイナムコゲームス 開発:グラスホッパーマニファクチュア)である。 

 本作は、アニメ映画を題材にしたリズムアクションである。 
リズムアクションといえば、流れる音楽のリズムに乗りながら、ゲーム画面に表示されるオブジェクトに合わせてタイミング良くボタン入力をするというのが通例であるが、 
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」×「リズムアクション」=「アンノウン・シンクロアクション」というキャッチコピーに謳われる通り、 
本作の出来は、リズムアクションとして未知の領域に踏み込んだものであった。 
 すなわち、本作は、複数のゲームモードのうち、多くのモードでは、色調や画面の明滅、凝ったオブジェクトの表示等のために、 
全体として譜面が見づらくミスが誘発されて、ストレスが溜まるものになっている。 
一方で,曲とオブジェクトが微妙にずれているために、曲にシンクロしてリズムに乗るより、目押しした方が安定したり、 
果ては、リズムの取りにくさから「むしろ音を消した方がクリアしやすい」といわれるモードまであるなど、 
既存のリズムアクションの要素を否定する出来であったのである。 
楽曲選択画面でプレビュー音楽が流れない、ムービー鑑賞モードがない、ノーマルのクリアだけなら2時間で終わるボリュームなど、 
リズムアクションとしての本作は全くの失敗作と言わざるを得ない。 

 もっとも、本作はいわゆるキャラゲーで、しかも約15年前の原作アニメ以来、 
ゲーム化にはおいてはろくな作品に恵まれなかった「エヴァンゲリオン」であり、 
しかも初めてのジャンルとなるリズムアクションであるから、 
ある程度のキャラ要素が含まれていれば「駄目なキャラゲー」で済まされた可能性もあった。 
しかしながら、本作はキャラゲーとしての要素も全く不十分であった。 
すなわち、ゲーム画面後ろに流れるムービーは一部を除き劇場版アニメの使いまわしであり、 
またそもそもムービー観賞モードがないのでじっくり見ることはできない。 
また、高得点クリアで観賞できるようになるギャラリーは、 
クオリティがいまひとつのイラストや、棒立ちのポリゴン絵、キャラ弁などであり、 
特に、ポリゴン絵は左右を反転させてコピペされたと思しき物があり、 
「キャラ弁」は、エヴァファンをしても何を表現したのか不明の物があるなど、 
ご褒美というにはお粗末にすぎるものであった。 
なお、ギャラリーに主人公のシンジ君を描いたものはない。 

リズムアクションとして失敗作である上に、キャラゲーとしても一線を越えてしまった本作は、 
2011年2作目のKOTYノミネート作品となった。 


さて、ノミネート2作の発表が終わったところで、2011年携帯機版KOTYを発表することとしたい。 

栄えある2011年携帯機版KOTYに輝いたのは、「対戦チンチロリン」である。 

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 3nd Impact」は、6280円(通常版)という価格にもかかわらず、 
リズムアクションの部分が壊滅的であること、キャラゲーとしても出来が悪いことは評価されたものの、 
一部遊べないでもない部分があること、インターフェースや画面構成は原作風の凝ったものであり、取り下ろしのボイスが入る次回予告シーンがあるなど、 
それなりにファン向けに価値がある部分もあったのに対して、 
チンチロリンは、480円という低価格ながら、 
「そもそもゲーム化の意味がないチンチロリンのゲーム化」と「二五賽」の合わせ技により、 
「無価値」を体現した点が高く評価され、大賞受賞となった。 

6作品がノミネートされた2009年、7作がノミネートされ大賞選考が難航した2010年に比べ、 
2011年携帯機版KOTYは2作のノミネートに留まった。 
願わくば、2012年以降もクソゲーの数は控えめのまま、意欲的な作品の多数発売される携帯ゲーム機業界であることを願いたい。 
最後に、見事に対象を受賞した「対戦チンチロリン」の関係者に以下の言葉を送って2011年携帯機版KOTYの締めくくりとしたい。 

「二の五の言わずに仕事してください!」 

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