2012年 次点

概要

名称NEWラブプラスhttp://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88-NEW%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9-%E9%80%9A%E5%B8%B8%E7%89%88/dp/B004K6L0FY [外部リンク]
ジャンル恋愛シミュレーション
対応機種3DS
発売元コナミデジタルエンタテインメント
開発元コナミデジタルエンタテインメント
発売日2012年2月14日
価格通常版:6980円(税込)
2冊セット(ソフト+画集2冊):9,980円(税込)
本体同梱版(3DS本体+ソフト):23,980円(税込)
本体同梱版2冊セット (3DS本体+ソフト+画集2冊):26,980円(税込)
コンプリートセット (3DS本体+ソフト+画集4冊+CD) :33,850円(税込)
対象年齢CERO:C(15歳以上対象)

関連動画

要点

選評

スレPart3>>50

3DSで発売されたNEWラブプラス。

2012年2月14日(火)に発売されたこのゲーム。
いくつか問題を抱えている。
ここで問題と言ってるのはそれがバグなのか仕様なのか分からない状態なのがいくつもあるからだ。

問題点を言うまでにラブプラスを知らない方に簡単に説明をする。
ラブプラスはこれまでのギャルゲーとは違い、知り合い仲良くなって恋人になって終わりというゲームではない。
友達パートがあり、そこで知りあっていくつかイベントを行い恋人になるという所もあるのだが。
このゲームはその恋人になってからが新のスタートである。
つまり友達になって恋人になるまではプロローグであり、チュートリアルとも言える。

さて、ここで私の体験した問題点を紹介します。

51 :枯れた名無しの水平思考:2012/02/27(月) 20:28:39.58 ID:lPw67m0H0
1:全体的にもっさり。
このゲームはテキストアドベンチャーと同じでテキストと絵のみしかない。
カノジョは3Dモデリングされており台詞はフルボイスである。
が。
ソフトと起動するまでに待たされ、スケジュールを組むにも待たされ、セーブするのにも待たされる。
ちなみに私が携帯のストップウォッチ機能を使って調べた結果。
ソフトを起動してから最初の操作が出来るまで:約32秒
スケジュールボタンを押してから選択可能になるまで:約9秒
スケジュールが実行されてから結果画面が出るまで:約5秒
セーブしてから戻るまで:合計:約17秒
など。

なおこれらは縦持ちをして通信機能を切れば若干は改善されるのだが、縦持ちにすると3D機能は自動的に切れる。
そもそもタッチ画面の方にカノジョが現れるので3Dの意味が無いとも言えるが、それなら3DSにした意味も無くなるのは私だけだろうか。

52 :枯れた名無しの水平思考:2012/02/27(月) 20:30:02.15 ID:VciuS1eG0
しえん

53 :枯れた名無しの水平思考:2012/02/27(月) 20:30:25.82 ID:lPw67m0H0
2:スキンシップでの色々と意味不明な問題
このゲームでの一番重要な部分と言っても過言ではないぐらいのカノジョとのスキンシップ。
うまくスキンシップ出来るとキスカウントゲージが貯まっていき、満タンになるとハートが1つ溜まる。
これは最大5個まで溜める事が可能で、このハートの回数分カノジョとキスをする事が出来る。
恋人同士ならば当然な行為をゲーム化してるとも言えるが、今回はここにも問題がある。

まずはスキンシップをする前に人目というのがある。
これは携帯の電波状況みたいに人型が3人分ありもちろん多いほど人目があるという状況になっている。
これは繁華街等人が多い所では当然人目もあるし、そうで無い所は少ないというのを現しているのだが。
しかしこの人目は常に固定という訳でもないので、タイミングさえ合えば繁華街だろうが学校の廊下だろうが平気でイチャつける。
これだけなら、まだ”たまたま人が少なくなった”とか”人目の少ない所にいた”とかも考えられるのだが。
問題は学校の屋上やカノジョの部屋にもこの人目があるのだ。
もちろん普通は人目なんて無いはずのこの場所でも、普通に人目が存在している。
カノジョの部屋という個室で人目とは・・・

54 :枯れた名無しの水平思考:2012/02/27(月) 20:31:43.21 ID:lPw67m0H0
そしてそんな人目を切り抜けてスキンシップになっても油断は出来ない。
何故ならタッチの反応が悪い。
タッチしたりスライドしたりとかしてるのに、反応したりしなかったりは当たり前で上手くスキンシップが出来ない。
また反応したとしても画面の反応とゲージの反応が一致してない事もあるのだ。
スライド時には良い順に黄色→赤→橙→桃→緑→青と寒色系に近づくにすれ悪い反応となっている。
だが、実際には青色でもゲージが上がることもあれば黄色で喜んでるはずなのにゲージが下がる事もある。
完全に逆という訳でもなく、単に画面の反応とゲージが一致していないのだ。
はたしてこれで気持ちよくスキンシップ出来ると言えるのだろうか?

予断だが公式はこの件に関して

Q.スキンシップの判定について教えてください

A.スライド入力後に判定が表示される為、ハートが出た後にスライドの線の色が変わります。
  その為キスカウントゲージが上がる際の色が赤と青でずれが生じる場合があります。
  また、ピンクのハートマークが出たのにゲージが下がることもありますが、
  判定とゲージの変化は別判定となる為、カノジョが嫌がってもムードが上がることもあります。

http://www.faq.konami.co.jp/EokpControl?&tid=47438&event=FE0006 [外部リンク]

と答えている。
憶測だが仕様と言いきってるかのようだ。

あと、ちなみにこのゲームでどれだけスキンシップやキスが重要なのかは担当声優が「キスシーンだけで100ページあって一日中ずっと収録していた」というエピソードがあるぐらいは重要だと思います。

55 :枯れた名無しの水平思考:2012/02/27(月) 20:33:44.50 ID:lPw67m0H0
3:他にも細かい問題がちらほら
ここからは直接的な影響は小さい、もしくは私は合っていない問題です。
なのでここから先は”こういう報告もありました”程度の認識でいてくれるとありがたいです。

私の体験した問題
・青春の1ページがプチ夢に
これは説明書に「恋人パートになってから特定の日付になると、ドラマティックな物語が見れる」となってますが。
実は夜9時をスリープモードで跨いで”寝る”コマンドを選択すると必ず出てくる。
その時の青春の1ページはプチ夢イベントとなっているが、この内容が意味不明。
突然奇声を発したり、日本語でおkな事を喋ったりしている。
夢だから意味不明でしょ?って事なのだろうか?それなら普通にサービス的な色気的な夢とか女王様な夢とかそっちの方が良かったのでは?

ちなみにこれは違う人ですが問題の動画。
http://www.youtube.com/watch?v=TaV1k6d5lGk [外部リンク]

また体験していないのですと。
・過去スケジュールチェックで強制ペットショップ→公園の本ゲット→アイテム欄に何もなし
http://www.youtube.com/watch?v=pMBhqxxGSC [外部リンク]

・カノジョ融合
http://www.youtube.com/watch?v=CiPBnrvg9us [外部リンク]

・スケジュールが前日からスライド、当日入力不能
http://www.youtube.com/watch?v=XKIUb1orMPQ [外部リンク]

・プレゼント購入不能
http://www.youtube.com/watch?v=xG4Z3Ak3ATc [外部リンク]

などなど。

また私は凛子をカノジョとしてプレイしていますが、寧々さんだと友達からの合計日数が270〜300日くらいで登下校時の会話が「有機野菜に虫がついてて野菜に触るのを躊躇しちゃう」としか言わないとか。
愛花だと読書感想イベントで読んでる本が愛花が表紙にもなってるコラボ先では無く違う本だったりと。
まさに何処までが不具合によるバグで、何処までが仕様なのかが分からない状態。

このように、普通に進めるのにも動きがもっさり。
肝心なカノジョとのキスも、その前のスキンシップが問題。
と残念ながら楽しむ邪魔があちこちにちりばめております。
なおこのゲームを褒めるとしたら、3DSの画面で見れる綺麗なカノジョと声優ぐらいでしょうか。








スレPart3>>103

2月14日、バレンタイン。リア充爆発しろという怨嗟の声が漂う日。


だが日本全国のラブプラス民は今日という日を心待ちにしていた。


3DS「NEWラブプラス」発売日である。グラフィックを一新し、

より美しくなった彼女たちを迎えるプレイヤーたちが、その数時間後には

嘆きのあまり修羅と化すとは誰が予想しただろうか。


「ラブプラス」とはコナミがときメモに代わる新たなギャルゲーとして

世に送り出したコミュニケーションゲームである。

やや古風キャラクターながらも丁寧なモーションやシナリオ、設定などで

熱狂的なファンが生まれた中毒性の高いギャルゲーである。

その中毒性は

「ラブプラスとコンビニがあれば生きていける」

「ラブプラスは現実」

といった名言が生まれたことからもうかがい知ることができるだろう。

本作「NEWラブプラス」はシリーズ三作目となる作品である。

本シリーズは他のゲームと違い、キャラクターは前作から一切変わらず、

細かなストーリーや会話・イベントが追加して作品を「進化」させていく所が特徴である。

ハードを3DSへと移し、「正統進化」という前評判であった本作であったが、蓋を開けてみれば進化したのはまったく別の要素であった。


【起動・処理】

NEWラブプラス(以下NLPと省略)をプレイした際にまず最初に感じるのはその処理の遅さにあるだろう。

本作は毎日続けてプレイすることを想定したゲームである。

本作のメインモードであるリアルタイムモード(24時間連動モード)で一日に行う基本的な流れは以下の通りである。


一日のスケジュールを4コマ入力→時間経過で1コマずつ結果が出され、それを確認する



寝るコマンドを押して翌朝5時以降再びスケジュールの入力を行う。


この間に彼女であるキャラクターからのメールを読み、返信をしたり、
ToDoと呼ばれるクエストを遂行したりする。ではこの一連の入力、実行にかかる処理・待機時間はどのくらいだろうか?

まずソフトを起動すると違法アップロードや配信についての警告文とロゴが現れる。

当然これはスキップができず、ホワイトアウトを含めて起動画面にまで到達するまで30秒は待たされる。

そこからセーブデータを選択し、メニュー画面が表示されるまでは約15秒、
そこからスケジュールボタンをタッチして入力可能となるまで5秒以上かかる。

オートボタンをオンにしていれば一日の終わりに4コマ分のリザルトを全て見ることになるが、1コマにかかるリザルトは13秒。

一切なんのイベントが無くとも4コマで40秒以上はかかる計算であるが、彼女との登下校イベントや行動の選択を含めれば4コマ分の処理にかかる時間は3分以上。

しかもこれはすべて強制であるため、見たいリザルトだけという選択はできない。


加えてほぼ全ての入力操作にラグがあるためにそのストレスは増すばかりである。

彼女から日に最低3通は送られてくるメールを見るのにも画面を2回切り変えて7秒かかり、

メニュー画面に戻ると一瞬で彼女からの返信メールがくるために再度同じ時間をかけて
そのメールを読む作業を行わなければならない。どれも5秒や10秒といった短いローディングではあるが、

何か入力するたびにこのローディングが挟まれるため大変もどかしい思いをしなければならない。

友達パートと呼ばれるADVパートをプレイする際もこの細々とした処理時間は変わらず、なおかつ一連の流れを連続して行わなければならない。

このため、友達パートの時点であまりの遅さに嫌気がさして投げ出してしまうプレイヤーも存在した。

(更に初回は最低でも20分以上かかる追加データの作成をしなければならない)


【不具合】


決して良好なプレイ環境ではないNLPであるが、さらに問題となったのはそのバグの多さである。有料引き継ぎツールを使った場合のバグが多く報告され、発売日から問題となっていた。

しかし本作からはじめた新規プレイヤーであっても相当数のバグに遭遇することになる。

リアルタイムモードで朝5時をまたいでプレイするとスケジュールが入力できなくなる

「スケジュールバグ」、
彼女が同じ内容の会話しかしなくなる「有機野菜ループ」(姉ヶ崎寧々)「ドキドキループ」(小早川凛子)、

パスワード入力したリッチ(ゲーム内通貨)が反映されないまま消滅する「リッチの異界送り」、

彼女が誘ってきていても自動的にスキンシップが強制終了する「今はやめておこう…」、
一部アイテムが購入できなくなる呪いのアイテム「カノジョへの気持ち」など、

進行に関わる重大な不具合を数えただけでも両手の指が足りないほどである。

バグだけではなくフリーズも頻繁に起こり、「プロフィール登録画面」「名刺編集画面」
「モード移行中」「彼女からの電話をとる」「ミニゲームプレイ中」「勉強会のご褒美ティータイム後」「寝る実行後」「彼女からの呼び出し電話で時間をする」など多岐にわたる。

更に小クエストのToDoは十分なフラグ管理ができていないのか、買い物をするToDoで何も買えない、

別のToDoに強制上書きされてしまって実行できない等細かな不具合が相次いでいる。

これらはリアルタイムで進行するイベントが絡んでおり、一年を通していつバグが発生するかわからない不安と、頻発するフリーズに緊張しながらプレイをしていくこととなる。


また、彼女となるキャラの一人である姉ヶ崎寧々から送られてくるメールは

「ふふ、ちゃんと授業も聞きます」

という同じ文章を三度繰り返すだけの電波なものであったり、一行目と二行目にまったく関連性がない支離滅裂なものが届き、キャラクターの印象を悪化させてしまっている。


【スキンシップ】

本作はタッチペンで彼女をなでたりつついたりすることで、彼女の気持ちを高めてキスをするというスキンシップが重要な要素となっている。

うまく彼女の気持ちを高めるためのスキンシップは、人目ゲージと呼ばれるゲージを常に監視しながらそのゲージにあわせたスキンシップを行う必要がある。

人目が多い時にはつつく動作、人目ゲージが少なくなった時はなでるなどの動作を行うのが
基本とされている。

しかしこの人目ゲージは至る所に存在し、自分の部屋ですら(主人公は一人暮らしという設定)人目ゲージが存在する。

また、彼女が「家に誰もいないから」と言って招待してくれるのだが、それでもやはり人目ゲージがばっちり存在している。


姿なき視線に監視されながらのスキンシップであるが、その難易度は音ゲー並にシビアである。

人目ゲージの上下によって「つつく」と「なでる」の正否判定が反転するのだが、

その瞬間の判定がシビアなため一瞬でも遅れると「最低っ!」「やめてよ!」といった声優による「本気の拒否ボイス」を聞かされる破目になる。

スキンシップをしすぎても、この拒否ボイスを聞かされるため、喘ぎ声→拒否→喘ぎ声…
という意味不明な状態を続けなければならない。

スキンシップの正否判定表示は色によって正否がわかるようになっているが、正しく表示されることは少ないためほとんど参考にならない。

人目ゲージが最大になった瞬間にひたすら画面を高速連打するのが最も効率の良いスキンシップ方法であるため、プレイヤーの間では「北斗神拳」とも呼ばれている。


【コラボレーション】

本作では講談社とのコラボレーションで、モンゴメリの「赤毛のアン」、京極夏彦の「魍魎の匣」、辻村深月の「ぼくのメジャースプーン」をゲーム内で読むというイベントが

発生する。これらはゲーム内には収録されておらず、実際に本を購入して一緒に読んでいくと言ったイベントである。

それぞれラブプラスのキャラクターをあしらった特別カバー版が出版され話題となった。


しかしこの中の一冊「赤毛のアン」が、ゲーム内とコラボ本とで異なっているということが発覚した。

講談社からコラボで発売されたのは掛川恭子訳の「完訳クラシック赤毛のアン(1)」であるが、ゲーム内での発言は村岡花子訳「赤毛のアン」からのものである。

両者は登場人物や名前表記、章立てが異なっており、ページ数もゲーム内360ページ、
コラボ本544ページとかなり差がある。

現在コナミ、講談社共にプレイヤーが問い合わせをしている段階だが、コラボレーションですら本を間違えたままテキストを作成するという非常に雑な作りになっている。


他にも京極夏彦の「魍魎の匣」はキャラクター(現時点では姉ヶ崎寧々)が

「分厚すぎて、買うだけで満足して読んでない」

「(登場人物の一人が)気持ち悪くてもう嫌」

など批判的なコメントをよくするため、コラボ先に失礼ではないかという声も挙がっている。


【総合】

前作、前々作で詰みあげてきた高評価と信頼を一気に裏切った今作は、
バグの山とフリーズの嵐に支配されることになった。

当てにならないどころかバグの把握もできていない公式FAQや充実したバグ情報がまとまっている攻略Wikiなどを駆使し、

コラボの間違いによる過剰出費についても「訳者の違いによる翻訳文学の比較研究である」と納得をし、数々の処理時間に耐えたとしよう。

しかしその先に待っているのはキャラクターが友達パートで語った設定と矛盾した言動をとったり、

スキンシップのたびに辛辣な言葉を投げかけられたり、逆にスキンシップが足りずに叱られたりといった理不尽さである。

パッケージ裏に書かれた「生活に、ほっとするカノジョをプラス。」はプレイヤーにストレスをプラスし、

「日々の生活に、そっとカノジョが元気をくれる」は毎日そっと追加されるバグ情報であり、

「やさしい新コミュニケーション」は北斗神拳もかくやという強引な連打行為であった。

これまで積み上げてきた信頼をゼロどころかマイナスにまで落とし、

バグをプラスした本作がプレイヤー与えた傷は深い。

これから一年間はバグと隣り合わせな日々であることは間違いないだろう。