[[2009年 次点]]

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*概要 [#u6807853]
|名称|RPGツクールDS|~|
|ジャンル|コンストラクション|~|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|エンターブレイン|~|
|開発元|エンターブレイン|~|
|発売日|2010年3月11日|~|
|価格|5,460円(税込)|~|
|対象年齢|CERO:A(全年齢対象)|~|

-[[公式ページ>http://tkool.jp/products/rpgds/index.html]]

*要点 [#r215b528]
5460円。RPG制作ツール「RPGツクール」のDS版で、2ヶ月の延期を経て発売された。~
ツクールシリーズでは当たり前に搭載されていた転職、魔法属性、変数、敵の状態異常耐性が無い。~
しかも転職できないのに主人公8人に対して職業が16種、属性無いのにどう見ても[[それっぽいアイコン:http://tkool.jp/products/rpgds/img/edit_2-7.jpg]]だけはあるなどの無駄仕様。~
公式では前者にはほとんど触れずに後者だけが宣伝され、あたかも属性や転職があるかのように見える宣伝がなされていたのも問題である。~
さらに、発売初日にも関わらず不可避でないとはいえ再現性のあるバグが発見されており、前述の仕様もふまえると調整・デバッグ不足は否めない。~
素材や操作性は好評で、仕様や制約も工夫次第でどうにかなるとの意見もあり、KOTYで扱うのが適当かどうかは議論が必要。

-DP(ダウンロードプレイ)用の容量設定が致命的で、「何をしようか、何を作ろうか」ではなく「''何も作れない''」状態。
--人もいない、イベントもない空っぽの城マップを一つ配置するだけで40万消費。街も同様に30万消費。
--更に、そのマップにパーツを''一個置くだけ''で30万消費。全容量は''99万''なので、この時点でほぼ使い切る。
--音楽一曲で10万〜20万消費。つまり、戦闘曲と町の音楽とダンジョンの音楽を使うだけで軽く30〜60万を消費する。
--加えて、魔法のエフェクト一つにつき最大で10万、宝箱一個で5万、モンスター一匹のグラフィックで最大3万消費という有様。
--しかもコンテストに応募するには''このDP設定で作らなければならない''という謎仕様。フルでもwifiでデータを送信することはできるのに…
--これに対し「作り手の工夫次第でどうにでもなる」という反論があるが、「''誰でも''RPGが作れる」ことがウリのツクールシリーズでギリギリの工夫が要求される時点で異常である。
-フルで作るにしても前述の仕様の上、GBA版と比べて容量は2倍、だが消費量は4倍なので実質半分の容量しかない。
--フィールドマップはサンプルのものを使うだけで全容量''12万5千''の内3万3千を消費する為、どの道フルでも足らなくなる。
--しかもPixivとキャンペーンを張ったDL素材は、DP・フル両方とも[[公式のデモ画面一枚:http://www.famitsu.com/blog/tkool/images%20/100303_10.jpg]]を''再現するだけ''で容量が枯渇してしまう。
--サンプルゲームは2万6千しか使っていない超手抜きで、クリアまでわずか10分。だがDPではその程度でも余裕で容量オーバーする始末。
-容量の問題もあってか、転職・変数以外にも様々な機能が削られている。
--魔法が効く効かない設定不可。
--レベル、ステータス引き継ぎ不可。/ステータス増減アイテム&イベント不可。
--レベル下げイベント不可(レベル上げは可)。/特技忘却イベント不可(特技習得は可)。
--魔法攻撃力、魔法防御力、設定不可。/特技効果のあるアイテム設定不可。
--アイテム数指定イベント不可。/主人公に触れてくるイベント不可。
--テストプレイしながら作る機能不可。
-その他上記の属性・耐性設定が無いことに加え、戦闘に関する細かな不満点も多い。
--戦闘のテンポがやや遅め。
--ザキのような即死攻撃が作れない(カンストダメージで無理やり演出するしかない)。
--戦闘中にメッセージを出せないなど。
--公式ブログでは勿論そういう悪い部分には触れていないので、詐欺だという悲鳴さえ上がっている。
-致命的ではないがバグもいくつか発見されている。
--マップ0状態でイベントの順番を変えるアイコンをコマンド操作で選択するとフリーズする(タッチペンでは無問題)。
--移動中にしか使えないように設定したアイテムが戦闘中でも使える。 
-逆に擁護意見としては、次のようなものがある。
--素材のクオリティはかなり高い。「2000やVX(どちらも好評のPC版)で使いたい」という声が本スレで上がる程。
---特にBGMは過去最高の出来栄えと評判。
--DSのタッチパネルを生かした操作は初心者にも優しく好評。
--ちびツクDSという、モンタージュ方式で歩行グラフィックを作れる機能が搭載され、使えるグラフィックが更に多彩になっている。
--制限された容量でいかに工夫して作るかは楽しい、という意見もある。
---ただしこれは本スレの、訓練されたツクールユーザーとみられる者の意見なのであまり参考にはしない方がいい。~
それに裏を返せばそんなマゾな楽しみ方しかできないということでもある。~
--本スレpart26より~
 325 :名無しじゃなきゃダメなのぉ!:2010/03/11(木) 21:26:40 ID:IivtqJoN
    【DS版のアドバンスより良いとこリスト】
    ・Wi-Fiで手軽に作品交換出来る
    ・プレイ時ダッシュ可能
    ・パラメーターの限界値がHPが5桁、攻防が4桁までいける
    ・BGMが神がかってる
    ・テストプレイ時イベントログを表示
    ・確率分岐がある
    ・演出関係のイベント命令豊富
    ・イベントで経験値にかかわらずレベル単位でレベルを上げられる
    ・アクセのHP・MPなどの上昇値が1〜999で設定可
    ・自動戦闘・装備固定の特殊能力がある
    ・フィールドマップを自作可能
    ・モンスターの攻撃条件がやや強化(通常時利用率が10・20・50・80%から選択可能に)
    ・特技の使用可能条件設定可(いつでも・戦闘中のみ・移動中のみから選択)
    ・ソフト持ってない人にも作成RPG配信可能(ただしDPのみ)
    ・予測変換を搭載し文字入力が快適 
-KOTYスレでは「クソとするにはパンチが足りない」という意見が上がっているが、詐欺まがいの宣伝、明らかなデバッグ不足と初日に見つかるようなフリーズバグ、多くのものを諦めて作らないとツクールDSの目玉の一つと言えるwifiでのコンテストに応募不能、などとガッカリで片付けるにはあんまりな要素が多いのも事実である。

*選評 [#y96bfbeb]
**選評案1 [#c47c9b98]
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世間は卒業式シーズンの3月、一本のソフトがスレに投下された。 
「RPGツクールDS」である。 
これは用意された素材を用いてRPGを作る「RPG制作ツール」の名門であり、コンシューマーとしては2004年のPS2版以来6年振りで、 
携帯ハードではGBA版以来7年振りである。当然、制作者たち(以下・ツクラー)は発売決定の報を聞き歓喜し、 
2ヶ月の延期を経たにも関わらず多くの者が発売日にそれを購入した。それが「ツール未満」の代物であるとは知らずに・・・。
 
まずツクラーを出迎えたのは、威力だけで攻撃力が決まる魔法である。 
実は今回、魔法に属性がないのだ(もちろん耐性もない)。そのため、攻撃力は威力と防御の計算のみで決まる。 
つまり、実質物理攻撃との差がないのである。状態異常の設定があるのが救いと言えよう。にもかかわらず、それっぽいアイコンがあるのは謎である。 

次に職業について説明しよう。主人公には職業が設定でき、職種は16種あるのだが、なんと、転職が出来ないのである。 
ゲーム内に登場させられる主人公は最大8人。つまり、どうあがいても8つ職業が余るのである。 

前述した2つは、いずれもGBA版には存在した項目であり、なぜ出来なくなったのか、我々に知る術は無い。 
ツクラーはそれでもなんとかRPGの体を成す作品を作り上げようと工夫を凝らし制作に励んだ。 
しかし、ここで工夫だけはどうにもならない大きな壁がツクラーの前に立ちふさがった。 
それは「容量」である。

今回、コンテストなどに応募するための「DP(ダウンロードプレイ)用」容量設定と制限のないフルとの二種類が用意されている。 
しかし、このDPモードの容量が致命的なのである。 
使える最大容量は99万。だが、人もイベントもない空っぽのマップを一つ配置するだけで30〜40万消費。 
そして、そこにパーツを置けば30万消費。つまり、これだけで使える容量をほとんど食いつぶしてしまうのである。 
ならばマップを抜いてみればどうだろう? 
しかし、音楽一曲で10万〜20万消費。 
顔グラフィックやモンスターグラフィック(一匹)にしても 
最大3万消費という有様なため、まともな「作品」を作るのは困難を極める。これでどうやってコンテスト応募作品を作れるというのだろうか? 
ちなみに、10分でクリアできる超手抜きのサンプルゲームが収録されいるが、 
容量上それすらもDPモードで作ることは出来ないのである。

フルモードにしても前述の使用上、実質的な容量はGBA版の半分程度しかなく、やはり容量との戦いを強いられる。 
今回、PixivとのキャンペーンでDL素材が用意されているが、公式のデモ画面を再現しようとするとそれだけでフルですら容量が枯渇してしまうのである。 

次回作が出るのならば、願わくば「RPGツクレナイ」ではなく「RPGツクール」を発売して欲しいところである。 
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*リンク [#c2ea7aa0]
[[ツクールweb>http://tkool.jp/]]~