[[2015年 次点]]

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*概要 [#i949ed95]
|名称|Rear pheles -Red of Another-|~|
|ジャンル|謎解き探索恋愛ADV |~|
|対応機種|PSVita|~|
|発売元|ワークマン|~|
|開発元|Matatabi|~|
|発売日|2015年8月27日|~|
|価格|6264円(税込)|~|
|対象年齢|CERO:C(15歳以上対象)|~|

-[[公式サイト>http://matatabi.tv/rearpheles/roa/]]

*要点 [#z5f483a5]
*選評 [#p19c9770]
**選評案その1 [#hc1359ef]* [#o614a3d4]
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「何故追われるのか 何故狙われるのか」
そんなキャッチコピーを携えて8月26日に発売されたRear pheles‐Red of Anotheer-
元はシチュエーションドラマCDという根っからの女性向け乙女ゲームで、メーカーは「謎解き探索恋愛ADV」と銘打っているが
実際には、学園生活で繰り広げられる恋愛や攻略対象と過ごすイベントの区切りに唐突に挟まれる3Dモードにて
主人公を殺そうとする「オオカミ」に追いかけられながらコピペランダムマップを徘徊する、恋愛+コピペ迷路脱出ゲームだった

セーブデータがあろうともタイトル画面で常にカーソルが「New Game」であるのはもはやお約束
opムービー再生、データロード暗転に5秒かかり、ADVパートで会話中だろうが暗転中だろうが容赦なく右上に結構な頻度で出現する「ロード中…」の文字
このテンポの悪さは乙女ゲーユーザーにすら「このゲームのどこにそんなロードが必要なんだ」と言われるほどだ
乙女ゲーギャルゲーには大抵主人公にデフォルト名があるが、このゲームでは「主人公」がそのままデフォルト名であるなど
デフォルト名にすればボイス付きで名前を呼ばれるのが当然という乙女ゲーの状況で、ここまで潔く適当さを見せるメーカーは珍しい 

恐らくスタッフが目玉として入れたのだろう3Dモード(エスケープ、ハンターの2種類)のロード、リトライロードは共に約1分と長い
・移動はLスティック(鈍足)、視点操作はRスティック(スロー再生状態)、Rボタンでダッシュ(説明なし)
・状況説明(3Dモード初回はチュートリアル)はオート文字送り(少し早め)履歴なし、
・「あなたなら必要なものが見える」というふんわりとした脱出口&必要アイテム回収の説明
・「オオカミが近づいたらラップ音が聞こえる」という説明がされるが、実際には主人公の心音が激しくなる+画面に血飛沫がついて画面が見づらくなる
・実際には数歩先まで近寄らないとどこで光っているのすら分からない
・教室のドアを開くのには鍵が必要だが、脱出ドアにはまた別の鍵が必要(説明なし)
・主人公の位置を完全把握して追いかけてくるオオカミ(一応広い場所なら大抵端の方を歩いて近寄ってくれるが、細い道ではフェイントを仕掛けてくる)
・いわゆるFPSなので、主人公とマップの当たり判定がこういった系統に不慣れな乙女ゲプレイヤーにはわかりづらく、3Dが雑なのでひっかかる
といった操作性の悪さと不親切さが一般にゲーム下手と認識されている乙女ゲープレイヤーの心をへし折りに来る
難易度はイージー、ノーマル、ハード、プロフェッショナルと無駄に4種類あるが
難易度を上げてもマップが広くなり入れない場所が増えるくらいの差しかない
背景は鬱蒼とした森or廃校の2種類で4パターンくらいの道差分、そのステージで手に入るアイテムをランダム配置してマップが作られる
森は道が狭く、オオカミに追いかけられて行き止まり迷い込んだら死亡が確定する
廃校は2キャラ分の広さ+オオカミを一定時間閉じ込められる教室があるのでマシかと思いきや
行き止まりや進入不可の教室も多数存在するので救いにもなりにくい 

エスケープモードは8回。制限時間は全難易度共通10分
救済措置として隠れられる場所が設定されているのだが
・背景と完全に同化しており接触しないとそうと気づけない
・少なくとも30秒以上隠れていないと近くに来ているオオカミに捕まるorもう一度隠れなければならない
・焦ってボタンを押すと即座に飛び出てしまう
という謎仕様のため隠れるよりかダッシュでオオカミの横をすり抜ける方がよほど安全である
脱出に必要なアイテム+謎解きに関係するアイテム回収要素も、
・オオカミは大抵主人公の初期位置の反対側から進行を塞ぐように現れるので、一旦まかなければそちらの探索ができない
・オオカミを避けつつマップを全て見回るとノーマルですら5分くらいかかる
・代わり映えのしないコピペマップ(全てランダム配置)
・アイテムを回収しても所持アイテム一覧表なんてものはないので、主人公が何を持っているかも分からない
以上の点があるので、手動マッピングをする暇すら与えられず方向音痴なプレイヤーは制限時間に焦りつつ走り回るはめになる
目的が「逃げる」なら時間切れもありだろう?と思ってひたすら時間切れまで隠れたプレイヤーも、容赦なしにリトライロードの罠へと落とされる
また、ランダム生成のため再現が非常に難しいが希にアプリケーションエラーが発生して強制終了させられることもあり
リトライがあるから…と油断していたプレイヤーの心にもダメージを与えてくる 

ハンターモード(こちらが鬼役になる)は2回。制限時間は全難易度共通7分30秒
3Dモードの仕様に加えオオカミの初期配置場所が遠いことが多く、主人公を追尾せずに同じ場所で左右にウロウロしているだけなので見つけにくい
広いマップをしらみつぶしに捜索していく作業ゲーとなっている
オオカミを時間内に捕まえたにも関わらず、強制的にもう一度やらされる箇所もあるので作業感はさらに増す

乙女ゲーのメインである恋愛パートは一年かけて攻略対象と恋愛を育んでいく…のだが
元々全員が仲の良い友人同士であり、主人公に好意を抱くキャラもちらほらいるために「攻略した」感が薄いのに加えて
暗転が開けたら特に前置きもなくいつの間にか体育祭が始まる季節になっていたり、ハロウィン、クリスマス期間になっていたり
主人公が攻略対象の悩みなり秘密なりを知り癒していく、所詮カウンセリング恋愛なので好みが分かれる

一方の「謎解き」なのだが、手がかりとなるアイテムが3Dパートでランダム配置されている上に
オオカミから主人公を守るために現れた「謎の少女赤ずきん」(と主人公は思い込む)と
命を狙われるという危機的状況にも関わらず、こちらも一年もかけてゆったりと恋愛を楽しみながらオオカミに命を狙われる理由を探っていく
乙女ゲーにおいての宿命か、恋愛イベントが優先されるのでオオカミに襲われた直前直後くらいにしかまともに話し合わない、
主人公が読書好きで特に赤ずきんの童話に思い入れがあるため、正体不明の「赤ずきん」を(他の人間には見えないからという理由はあるが)親に内緒で自分の部屋に住まわせるなど粗は目立つ
キャラ別ルートに入ればようやくオオカミの正体を突き止めようとし始めるのだが
3Dパートで拾える謎解きヒントかと思われるアイテムは、拾っていても存在に触れられないまま話が進む
謎解きとは一体なんだったのだろうか

なお、女性向けゲームの宿命であるのか、発売直後ということもあってか今現在公式Twitterは人気投票のアナウンスしかしておらず
難易度を下げて欲しいと願う乙女ゲーユーザーの声が届くのかも不明である 
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